この記事の目次
▲メイリオ
▲TrueTypeフォントと ClearType
▲メイリオを構成するフォントファミリー
▲〔追記〕Fontsフォルダの特殊性について
▲メイリオ系フォント MeiryoKe
▲MeiryoKeパッチについて
▲メイリオから meiryoKeGothic, meiryoKeConsole を生成する方法
▲メイリオ改
▲WindowsXP でもメイリオ(version 5.00)が正式に利用可能に
▲メイリオ5.00 の配布開始 ▲メイリオ6.02, メイリオ6.12 の入手について
▲そのほかの TrueTypeフォント
メイリオ
TrueTypeフォントと ClearType
〔2006年11月11日〕この記事の内容は、WindowsXP 以降の環境で、かつ液晶ディスプレイを使用している人を対象としています。簡潔にいうと、WindowsXP で採用された ClearType(ウィキペディア:ClearType) というフォントのスムージング機能と、Vista 以降の Windows で日本語システムフォントとして採用された可読性の高いフォントメイリオ(meiryo) とを有効活用するための一群のフォント――メイリオ系フォント――に関する話題です。
〔注記〕ClearType と標準フォント
ClearType は液晶ディスプレイに特化されたスムージング機能(アンチエイリアス処理)です。基本的に TrueTypeフォント(ttf, ttc)に対して有効に働きますが、Windows標準のMSゴシック系フォント(MS ゴシック、MS Pゴシック、MS UI Gothic)やMS明朝は小さいサイズ用として内部にビットマップフォントを含んでいるため小さいサイズでは ClearType が効きません。Vista 以降の Windows に標準搭載されているメイリオはビットマップフォントを含まない「真の」TrueTypeフォントです。また、Windows にプリインストールされている大半の欧文フォントは「真の」TrueTypeフォントなのでこれらには ClearType が有効に働きます。メーカー製の Windowsパソコンの中には ClearType が効く日本語フォントがインストールされていることもあります。
なお、当然のことながら Vista 以降の Windows に搭載されているメイリオ(ver5.00, ver6.02, ver6.12, ver6.20)は WindowsXP でも使えます。各バージョンのメイリオや以下で触れているメイリオ系フォントの入手については「ブログ内記事で取りあげたソフト・ファイルのDL情報」をご覧下さい。
私が、Windows XP・液晶ディスプレイ環境(VAIO NOTE)になったのはかなり前のことですが、ClearType のことを知ったのはほんの一年ほど前(2005年9月)でした。それまで私のノートパソコンに表示されていたフォントは、ボディの細いMS ゴシック(MS ゴシック*, MS Pゴシック*, MS UI Gothic)でした。NEC の PC-9801 の時代からパソコンのフォントとはそういうものだという認識でおりましたので、購入した時にデフォルト設定されていたMS ゴシックを別に不満もなく当たり前のようにずっと使い続けていたわけです。
詳しい話は端折りますが、一年ほど前に VAIO にはTBゴシック(TBPゴシック, TB丸ゴシック, TBP丸ゴシック)という日本語フォントが入っていてそれを ClearType で液晶ディスプレイ上に表示させるととても読みやすいということを知りました。老眼で近眼の私にとってはこの太いボディのフォントはとても有り難いものでした。しかもこのTBゴシックRと CrearType はインターネット環境で必要な条件――フォントサイズを少し小さめにしても可読性が落ちないこと――を満たしてくれるものでもありました*。
そして今年(2006年)の10月になって、遅まきながらメイリオ(メイリオ*)を手に入れることができたのでした。メイリオが Windows XP を継ぐ Windows Vista のメインの日本語フォントとして採用されているということ、それがきれいなフォントであることはすでに知っていたのですが、実際に使用してみてその可読性の良さに驚きました(Microsoft のサイトに「メイリオのスナップショット」として画像が掲載されています)。
〔注〕*Windows で使われる日本語フォントの中には英語ファミリーネームと日本語ファミリーネームとが異なっているものがあります。「MS ゴシック」「MS Pゴシック」(空白は半角)や「メイリオ」は日本語ファミリーネームですがそれらの英語ファミリーネームはそれぞれ "MS Gothic", "MS PGothic", "meiryo" となっています。MS UI Gothic は日本語名も英語名もともに "MS UI Gothic" です。このように日本語名と英語名別々のファミリーネームを持っていてもそれらを含むフォントファイルはそれぞれ msgothic.ttc, meiryo.ttc 1つだけです(メイリオにはボールド体が入ったフォントファイル meiryob.ttc もあります)。
メイリオを構成するフォントファミリー
メイリオは meiryo.ttc および meiryob.ttc という ttcファイル(TrueType Collection――複数のフォントファミリーが1つのファイルの中に集められている)に収められています。つまり、メイリオ(ver.5.00)の実体は meiryo.ttc と meiryob.ttc という二つのフォントファイルであるということです。それぞれの中に含まれているフォントファミリーはつぎの通りです(括弧内は英文フォント名)。これらのフォントはすべてプロポーショナルフォントです。メイリオファミリーには等幅(とうはば)フォントはありません。
meiryo.ttc
メイリオ(Meiryo):レギュラー(Regular)
メイリオ イタリック(Meiryo Italic):イタリック(Italic)
meiryob.ttc
メイリオ ボールド(Meiryo Bold):ボールド(Bold)
メイリオ ボールド イタリック(Meiryo Bold Italic):ボールド イタリック(Bold Italic)
〔注記〕Fontsフォルダとフォントのインストール
Windowsで使用されるフォントファイルは通常の場合 Fontsフォルダ(c:\Winodows\Fonts)に収められています。エクスプローラ等でこのフォルダを開くと、Fontsフォルダに収められているフォントだけでなくそれ以外のフォルダに収められているものも含めてインストールされているすべてのフォントが確認できます(エクスプローラを起動するにはツールバーの「スタート」を右クリックして現れるプルダウンメニューを利用すると簡単です)。なおフォントファイルのうち拡張子が .ttf (True Type Font) となっているのが TrueTypeフォントでその中には1種類のフォント(フォントファミリー)が入っています。また拡張子が .ttc (True Type Collection) となっているフォントファイルには複数の TrueTypeフォント(フォントファミリー)がまとめて入っています。
なお、コントロールパネルを開いて「クラシック表示に切り替える」をクリックし、そこに表示されている「フォント」フォルダを開くという方法もあります(どこかにショートカットを作っておくと便利です)。
――Windows Vista, 7, 8.x の場合はコントロールパネルを開いて「デスクトップのカスタマイズ」から「フォント」フォルダを開きます。
Fontsフォルダを開いたウィンドウの「表示(V)」メニューで「詳細表示」を選ぶとフォント名の他にファイル名も表示されるので分かりやすいと思います。フォント名あるいはフォントアイコンをクリックすれば Windows Font Viewer が開いてそのフォントファイルについての情報が表示されます。
新しいフォントをインストールする場合:インストールしたいフォントファイルが保存されているフォルダをエクスプローラで開き、インストールしたいフォントファイルを Fontsフォルダにコピーしてから Windows を再起動します。なお、Fontsフォルダを開いた状態では「ファイル(F)」メニューから新しいフォントのインストールをすることができます。この方法を使うと Fontsフォルダにフォントをコピーしないオプションも選べますし、再起動しなくても新しいフォントが認識されるという長所もあります。
――Windows Vista, 7, 8.x の場合は、インストールしたいフォントファイルが保存されているフォルダをエクスプローラで開き、インストールしたいフォントファイルを右クリックして出てくるメニューから「インストール」を選択します。
〔2014年4月4日 追記〕Fontsフォルダの特殊性について
C:\Windows にある Fontsフォルダの実体は他のフォルダと同様に単なる一つのフォルダですが、しかしこの Fontsフォルダは Windows のシステム上では特殊なフォルダとして扱われているため、コントロールパネルからこのフォルダを開いたりエクスプローラでこのフォルダを開いたりしたときに現れる内容は通常のフォルダとは違っています*1。
通常のフォルダではファイル名が表示されますが、Fontsフォルダの場合に表示されるのはファイル名ではなくフォントの名前(ファミリーネーム)です。「表示方法」を変更して「詳細表示」をしてみると「名前」の欄に表示されるフォントの名前の右に「標準」とか「太字」「細字」「中」あるいは「レギュラー」「ボールド」「メディウム」といったウェイト(太さ)属性が付記されています。しかしその中に他のものとは違ってこのウェイト属性がついていないものがあります。
「フォント スタイル」の欄を見るとそれらのものには複数のウェイト属性が列記されています。つまり、これらのものは「標準(レギュラー)」「太字(ボールド)」あるいは「細字」とか「極太」などの複数のものが揃っていてそれが別々のフォントファイルに収められているということなんですね。
「フォント スタイル」の欄に単独のウェイト属性しか表示されていないものは単独のファイルでできているので名前を右クリックして出てくるメニューから「プロパティ」を選択すればそれが何という名前のファイルに収められているか分かります(フォルダ名も)。
複数のファイルに収められているものは右クリックメニューに「プロパティ」がありませんが「開く」を選択して現れる複数のフォント名をそれぞれ右クリックして出てくるメニューから「プロパティ」を選択することによってそれらのフォントがそれぞれどんな名前のファイルに収められているか分かります。
〔注〕*1C:\Windows\Fonts を他のフォルダや他のドライブにコピーしたものは通常のフォルダとして扱われるため、エクスプローラで開くと他の通常のフォルダと同様にファイル名が表示されます。また、私が使っているシェアウェアの WinFD というファイラーでは C:\Windows\Fonts も通常のフォルダとして扱われているので普通にファイル名が表示されます。あるいはコマンドプロンプトで「dir c:\Windows\Fonts」を実行しても普通にファイル名が出力されます。
なお、Windows XP・液晶環境でメイリオや以下でご紹介する MeiryoKe_Gothic などの TrueTypeフォント(ttf)を活用するには「ClearTypeを有効にする」必要があります。これを設定するには次のようにします。――Windows Vista, 7, 8.x の場合はメイリオがシステムフォントになっているため、最初から ClearType が有効になっています。
(1) デスクトップ上で右クリックし、[プロパティ] を選択する。
(2)「画面のプロパティ」で「デザイン」タブを選択し、[効果(E)]をクリックする。
(3)「効果」の二番目の項目 [次の方法でスクリーンフォントの縁を滑らかにする(S)] にチェックを入れ、プルダウンメニューから [ClearType] を選択する。
また WindowsXP, Vista用には、使用している液晶ディスプレイ個々の特性に合わせた最適な ClearType 表示に調整するためのユーティリティ「クリアタイプ・チューナー」がマイクロソフトから提供されています。これについては「ClearType Tuner(1)(2)」をご覧下さい。
――Windows 7, 8.x の場合は、デスクトップを右クリックして「個人設定」を選択→左ペイン「ディスプレイ」→左ペイン「ClearType テキストの調整」から ClearType の調整ができます。
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メイリオ系フォント MeiryoKe
メイリオにMeiryoKeパッチを当てて作られるMeiryoKe_Gothic(MeiryoKe_Gothic, MeiryoKe_PGothic, MeiryoKe_UIGothic) は Windows XP のシステムフォントである MS ゴシック(MS ゴシック, MS Pゴシック, MS UI Gothic)と横方向のピッチがまったく同じになるように揃えてあるフォントです。したがって MeiryoKe_Gothic は MS ゴシック の代わりにほぼ互換フォントとして使うことができます。ただし「メイリオ(4)――メイリオ系フォントのアセンダ・ディセンダ(2)」に載せたスクリーンショットをご覧になると分かるように MeiryoKe_Gothic は縦方向の空隙の大きさが MS ゴシック よりも大きいので完全互換とまではいえません。
meiryoKe_Gothic(ver.5.00) に含まれるフォントファミリーはつぎの通りです。下記の「MeiryoKeパッチについて」に記した方法によって作られる meiryoKeGothic.ttc には
MeiryoKe_Gothic:等幅(とうはば)フォント・レギュラー
MeiryoKe_PGothic:プロポーショナルフォント・レギュラー
MeiryoKe_UIGothic:プロポーショナルフォント・レギュラー(UIフォント)
の3個の ttf(TrueType font)が含まれています。
また、meiryoKeGothicB.ttc には
MeiryoKe_Gothic_Bold:等幅フォント・ボールド
MeiryoKe_PGothic_Bold:プロポーショナルフォント・ボールド
MeiryoKe_UIGothic_Bold:プロポーショナルフォント・ボールド(UIフォント)
の3個の ttf が含まれています。
このブログではこれらの MeiryoKe系Gothicフォントを総称して "meiryoKeGothic" あるいは "MeiryoKe_Gothic" と呼ぶことがあります。
また、MeiryoKe_Console(等幅)は meiryoKeConsole.ttf という ttfファイル(TrueType Font――1つのフォントファミリーだけが入っている)に収められています(イタリック体・ボールド体はありません)―― meiryoKeConsole ver5.00 の場合。MeiryoKe_Console については「メイリオ(5)――メイリオ系フォント MeiryoKe_Console」を参照。
なお、MS ゴシック(MS ゴシック, MS Pゴシック, MS UI Gothic)は msgothic.ttc というファイルに収められています(イタリック体・ボールド体はありません)。
以下の画像は、各フォントが私のノートパソコンでどのように表示されるか、実際にブラウザ(Firefox)で表示させてクリップしたものです。――〔2014年8月30日 追記〕「Windows7, 8 のシステム・フォントを変更する」という記事に メイリオ(Ver.6.20)・MeiryoKe(Ver.6.20)・MS Gothic(Ver.5.01)の表示比較画像 を載せました。
● メイリオ(プロポーショナル), MeiryoKe_Gothic(等幅), MS ゴシック(等幅)の表示比較。なお、メイリオは欧文文字と半角記号類はプロポーショナルですが日本語文字(漢字・仮名および全角の記号類)は等幅(とうはば)フォントとして扱われています。

● MeiryoKe_Gothic(等幅), MeiryoKe_PGothic(プロポーショナル), MeiryoKe_UIGothic(プロポーショナル・UI) の表示比較。MeiryoKe_PGothic と MeiryoKe_UIGothic の欧文文字と半角記号類はメイリオのものと同じです。

● メイリオ, MeiryoKe_Gothic, MeiryoKe_PGothic, MeiryoKe_UIGothic 各フォントのイタリック表示。メイリオの欧文文字と半角記号類は専用のイタリック体を持っていますが、漢字・仮名・全角記号類はイタリック表示ができない仕様になっています。

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MeiryoKeパッチについて
〔2008.01.01 追記〕メイリオ5.00 から meiryoKeGothic5.00(meiryoKeGothic.ttc, meiryoKeGothicB.ttc)を生成するパッチ、 meiryoKeConsole5.00を生成するパッチを配布していたサイト「meiryoKeGothic/fontforge」が閉鎖されました。各バージョンの メイリオ, メイリオ改, MeiryoKeパッチ等の入手方法については「ブログ内記事で取りあげたソフト・ファイルのDL情報」をご覧下さい。
〔注記〕メイリオから meiryoKeGothic, meiryoKeConsole を生成する方法
(1) メイリオ ver.5.00(WindowsVista 搭載版)の場合
(a) meiryoKeGothic5.00 を生成するには、メイリオ5.00(meiryo.ttc および meiryob.ttc) と meiryoKe_gen_5.00rev1.exe とを同じフォルダ内に置いて meiryoKe_gen_5.00rev1.exe をダブルクリックして実行します。そうすると、そのフォルダ内に meiryoKeGothic.ttc と meiryoKeGothicB.ttc(ボールド体)という二つの ttcファイル(TrueType collection)が生成されます。
(b) meiryoKeConsole5.00 を生成するには、メイリオ5.00(meiryo.ttc) と meiryoKeConsole_gen_5.00rev1.exe とを同じフォルダ内に置いて meiryoKeConsole_gen_5.00rev1.exe をダブルクリックすれば、同じフォルダ内に meiryoKeConsole.ttf という ttfファイル(TrueType Font)が生成されます。MeiryoKe_Console にはボールド体はありません。
――関連記事:メイリオ(5)――メイリオ系フォント MeiryoKe_Console
(2) メイリオ ver.6.02(Windows7 搭載版)の場合 ――追記
meiryoKe6.02 を生成するには、メイリオ6.02(meiryo.ttc および meiryob.ttc)と meiryoKe_gen_6.02rev1.exe とを同じフォルダ内に置いて meiryoKe_gen_6.02rev1.exe を実行(ダブルクリック)します。そうすると、そのフォルダ内に meiryoKe_602r1.ttc と meiryoKeB_602r1.ttc(ボールド体)という二つの ttcファイルが生成されます。なお、meiryoKe_602r1.ttc には MeiryoKe_Console も含まれています。
――関連記事:メイリオ(9)――Windows7版 version6.02, Meiryo UI, MeiryoKe6.02
(3) メイリオ ver.6.12(Windows8 搭載版), メイリオ ver.6.20(Windows8.1 搭載版)の場合 ――追記
meiryoKe6.12, meiryoKe6.20 を生成する方法は meiryoKe6.02 とはちょっと違っています。詳細は「メイリオ(10)――Windows8版 version6.12, MeiryoKe6.12」「メイリオ(11)――Windows8.1版 version6.20, MeiryoKe6.20」をそれぞれご覧下さい。
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メイリオ改
〔2007年3月1日〕このブログでは、メイリオ, メイリオ改*, Meiryo UI, MeiryoKe_Gothic, MeiryoKe_PGothic, MeiryoKe_UIGothic, MeiryoKe_Console の各フォントファミリーを総称してメイリオ系フォント(メイリオ系に属するフォントファミリー)と呼んでいます。
* メイリオ改(メイリオ改5.00, メイリオ改6.02, メイリオ改6.12)というのはメイリオのアセンダ・ディセンダに含まれている上下の空隙のサイズを小さくしたフォントです。メイリオ改を元のメイリオの代わりに使うことによって、行間がひどく空いてしまうメイリオの欠点を解消することができます。メイリオとメイリオ改との違いは「メイリオ(6)――メイリオのディセンダを変える」に掲載したスクリーンショットの画像を参照して下さい――(追記)下↓に転載しました。また、使用中のメイリオ(オリジナル)をメイリオ改で置き換える方法については「メイリオ(9)――メイリオ 6.02, Meiryo UI」の追記をお読み下さい(XPの場合)――Vista, 7, 8 ユーザーの方は「メイリオ(10)――Windows8版 version6.12」をご覧下さい。なお、「アセンダ・ディセンダ」についてはタグ【アセンダ・ディセンダ】で関連記事が読めます。
〔2013年2月7日 追記〕
「メイリオ(6)――メイリオのディセンダを変える」に載せたスクリーンショットをその前後の文を含めてそのまま以下に転載します。なお、メイリオからメイリオ改を作る方法については「メイリオ(7)――メイリオのディセンダを変える(改)」をご覧下さい。なお、メイリオ改6.02 の入手に関しては「ブログ内記事で取りあげたソフト・ファイルのDL情報」をご覧下さい。
「メイリオ(6)――メイリオのディセンダを変える」からの転載
下はメイリオとメイリオ改(アセンダ/ディセンダを MeiryoKe と同じにしたメイリオ)、および MeiryoKe_Gothic・MS ゴシックの比較です。Internet Explorer と Firefox とではバックグラウンドカラーの表示が大分違いますので比較のために両者を示します。
Internet Explorer での表示

Firefox での表示

ご覧の通りメイリオ改や MeiryoKe_Gothic の場合、line-heightを 130%以下にすると Internet Explorer では上の行と下の行との分離ができません(135%以上にすれば分離できます。Firefox では 120%以上)。メイリオは Firefox では 165%以上、Internet Explorer では 180%以上の line-height を指定しないと上の行と下の行とを完全に分離することができません。なお、MeiryoKe_Gothic系の各フォントとMS ゴシック系の各フォントとのアセンダ・ディセンダの違いについては <メイリオ(4)――メイリオ系フォントのアセンダ・ディセンダ(2)> に載せたスクリーンショットの画像をご覧下さい。
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WindowsXP でもメイリオが正式に利用可能に
〔2007年12月26日〕WindowsXP でもメイリオが正式に利用できるようになったようです(MSのクリスマス・プレゼント?,XPでも「メイリオ」が正式に利用可能に)。
メイリオ5.00 の配布開始
〔2008年11月2日 追記〕2008年5月20日以降、Microsoft のダウンロードセンター(Windows XP 向け ClearType 対応日本語フォント)から メイリオ5.00 が手に入るようになりました。詳しくは下の注記をお読みください。
〔注記〕Windows XP の正式ユーザーはダウンロードセンター(Windows XP 向け ClearType 対応日本語フォント)からDLした VistaFont_JPN.EXE を実行すれば、Fontsフォルダ内に meiryo.ttc と meiryob.ttc がコピーされ、メイリオ5.00 が自動的にインストールされます(read only属性がついているので、そのままでは見えない方もあるかもしれません。その場合はフォルダのメニューから「ツール(T)」→「フォルダ オプション(O)」と進んで、「表示」タブの「詳細設定:」で「ファイルとフォルダの表示」部分で「すべてのファイルとフォルダを表示する」にチェックをしてから、上部にある「すべてのフォルダに適用(L)」をクリックすれば隠しファイルや隠しフォルダが見えるようになります)。
勝手にインストールされるのが嫌ならば、Explzh などのアーカイバ(圧縮・解凍)ソフトを使って VistaFont_JPN.EXE の中から meiryo.ttc, meiryob.ttc だけを取り出すこともできます。
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そのほかの TrueTypeフォント

「TB(TBゴシック・TBPゴシック・TB丸ゴシック・TBP丸ゴシック)」はタイプバンクのフォントです。上述のように VAIO には標準で入っています。暗色の背景のときに明色で表示するとかなり可読性がいいと思います。サイズが一回り小さくてこじんまりしているのが特徴です。私は普段は 13pt で使用しています。

エプソンの公式サイトで配布しています。本来はプリンタ用のものですが、ご覧のように画面表示用としてもそれなりに使えます。

モトヤが無料配布しているものです。OpenType なのでマックでもそのまま使えます。

「FONTS」フォルダに入っていたもの。最初から標準で入っていたのかどうかは不明。
このブログのスクリーン・ショットもついでに載せておきます。メイン部のフォントは「MeiryoKe_Gothic」で左側のメニュー部分は「MeiryoKe_PGothic」です。メイン部は「letter-spacing: 0.4px」で文字間を少し空けて表示しています。〔2006.11.20・追記:右側は meiryoKeGothic 5.00+rev1 に変えた後のスクリーン・ショット。私には違いが分かりません。なお、メイリオ 1.00 から メイリオ 5.00 に入れ換えた件について『濫觴(らんしょう)』に簡単な記事を書きました〕

〔2006.11.12追加〕
● 暗色背景での各フォントの見え方。






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