メイリオ(5)――メイリオ系フォント MeiryoKe_Console(PC版ページへ)
2007年01月16日15:30 パソコン>フォント・スキン
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〔注記〕MeiryoKe_Consoleについて
★ meiryoKeConsole_gen_5.00rev1.exe を配布していた「meiryoKeGothic / fontforge」は閉鎖されました。meiryoKe_Console ver.5.00 (meiryoKeConsole.ttf) を生成するためにはメイリオ5.00 と meiryoKeConsoleパッチ5.00 (meiryoKeConsole_gen_5.00rev1.exe) とが必要です。これらのファイルの入手方法については「ブログ内記事で取りあげたソフト・ファイルのDL情報」をご覧下さい。
★ ver.6.02 以降の meiryoKe_Console は meiryo_KeGothic 等と同じ ttc ファイルに収められています。
★ meiryoKe ver.6.02 (meiryoKe_602r1.ttc, meiryoKeB_602r1.ttc) については「メイリオ(9)――Windows7版 version6.02, Meiryo UI」をご覧下さい。
★ meiryoKe ver.6.12, meiryoKe ver.6.20 については「メイリオ(10)――Windows8版 version6.12」「メイリオ(11)――Windows8.1版 version6.20」をそれぞれご覧下さい。
この記事はメイリオ系フォントのアセンダ・ディセンダ(2)(2006/11/30) への補足です。
私はふだん常用するエディタ上では TBゴシックR という等幅フォントを使っています。で、昨日気分転換のために MeiryoKe_Console(等幅)に変えてみたところ、上記記事を書いたときには見のがしていた点にあらためて気がつきました。
メイリオ 5.00 から MeiryoKe_Console を生成するパッチは『meiryoKeGothic / fontforge』というページで手に入りますが*、そこには「Ke_Gothicは ターミナルやテキストエディタ等、CUIな実務には使い物にならんので、ASCII文字(英数字)を fontforgeで改造したもの」と書いてあります。また「漢字は上下が切れる文字があります。」とも。つまり、MeiryoKe_Gothic(等幅)の横方向の字詰はたしかに MSGothic(等幅)と同じになるように調整してありますが、上下方向の空隙つまりアセンダ・ディセンダの大きさは MSGothic に比べるとやや大きくなっており、コンソール系のフォントとしては使えない、ということらしいのです。
* MeiryoKe_Console を生成するパッチ (ver5.00 ~ ver6.20) やメイリオ等の入手については「ブログ内記事で取りあげたソフト・ファイルのDL情報」をご覧下さい。なお ver6.02 以降の MeiryoKe_Console は MeiryoKe_Gothic と同じ ttcファイルの中に生成されます。
そんなわけで、アセンダ・ディセンダを MSGothic と同じにした MeiryoKe_Console(等幅)を作ったというわけでしょう。その上で、英数字も改造してあるということは知っていたのですが自分では使うことはないだろうと思って詳しく調べなかったのです。それで実際に使ってみて初めてその違いを知ったというわけです。下の画像(Firefox 2.0.0.1 で表示したもの)を見ればお分かりのようにアルファベットの小文字の一部(大文字の"O"や"W"も)や記号類が MeiryoKeGothic とは違っています。数字は"0"が細身になっており、大文字の"O"と見分けがつきやすくなっていますし、"\"がバックスラッシュに変えてあります。記号類は全般的に高さが縮めてありますね。シングルクォートも左右の形が揃っています。
私自身は html を書くくらいでプログラミングをすることはほとんどないので、その有り難さをそれほど実感できませんが、プログラムを書く人には重宝なフォントかもしれません。なお、MeiryoKe_Console にはボールド体はありません。
〔追記〕
その後、コマンドプロンプトで使ってみたりしていますがなかなかいいですね(「コマンドプロンプトで使用するフォント」を参照)。エディタとの相性もよく、文字のサイズを変えても可読性と明瞭性が変わらないなど、ドキュメント作成等の用途にも適しているフォントだと実感しました。というわけで今ではコマンドプロンプト(コンソール)およびエディタでは MeiryoKe_Console を使っています。快適です。
――MeiryoKe_Gothic系の各フォントとMS ゴシック系の各フォントとのアセンダ・ディセンダの違いについては 「メイリオ(4)――メイリオ系フォントのアセンダ・ディセンダ(2)」 に載せたスクリーンショットの画像をご覧下さい。「Windows7, 8 のシステム・フォントを変更する」にはプロポーショナル・UI・等幅の各種別にメイリオ・MeiryoKe_Gothic系・MS Gothic系 の比較画像を載せてあります。
〔注記〕Fontsフォルダとフォントのインストール
Windowsで使用されるフォントファイルは通常の場合 Fontsフォルダ(c:\Winodows\Fonts)に収められています。エクスプローラ等でこのフォルダを開くと、Fontsフォルダに収められているフォントだけでなくそれ以外のフォルダに収められているものも含めてインストールされているすべてのフォントが確認できます(エクスプローラを起動するにはツールバーの「スタート」を右クリックして現れるプルダウンメニューを利用すると簡単です)。なおフォントファイルのうち拡張子が .ttf (True Type Font) となっているのが TrueTypeフォントでその中には1種類のフォント(フォントファミリー)が入っています。また拡張子が .ttc (True Type Collection) となっているフォントファイルには複数の TrueTypeフォント(フォントファミリー)がまとめて入っています。
なお、コントロールパネルを開いて「クラシック表示に切り替える」をクリックし、そこに表示されている「フォント」フォルダを開くという方法もあります(どこかにショートカットを作っておくと便利です)。
Fontsフォルダを開いたウィンドウの「表示(V)」メニューで「詳細表示」を選ぶとフォント名の他にファイル名も表示されるので分かりやすいと思います。フォント名あるいはフォントアイコンをクリックすれば Windows Font Viewer が開いてそのフォントファイルについての情報が表示されます。
新しいフォントをインストールするには、普通はこの Fontsフォルダにインストールしたいフォントファイルをコピーしてから Windows を再起動しますが、Fontsフォルダを開いた状態では「ファイル(F)」メニューから新しいフォントのインストールをすることができます。この方法を使うと Fontsフォルダにフォントをコピーしないオプションも選べますし、再起動しなくても新しいフォントが認識されるという長所もあります。
(関連記事)
コマンドプロンプトで使用するフォント
メイリオ(1)――WindowsXP とメイリオ・フォント
メイリオ(2)――WindowsXP とメイリオ・フォント(補足)
メイリオ(3)――メイリオ系フォントのアセンダ・ディセンダ(1)
メイリオ(4)――メイリオ系フォントのアセンダ・ディセンダ(2)
メイリオ(6)――メイリオのディセンダを変える
メイリオ(9)――Windows7版 version6.02, Meiryo UI
メイリオ(10)――Windows8版 version6.12
メイリオ(11)――Windows8.1版 version6.20
ClearType Tuner(1)(2)
WindowsXP のシステム・フォントを変更する(1)
WindowsXP のシステム・フォントを変更する(6)――最終(改)
Windows7, 8 のシステム・フォントを変更する ――Vista, Win7, Win8, 8.1
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