Styler 1.401(1)――パッチ当て不要のスキンチェンジャー(PC版ページへ)

2007年01月20日18:14  パソコン>フォント・スキン

最終更新日 2013年6月13日〕

 Styler 1.401(1)(2)をまとめて読む。

WindowsXP のシステム・フォントを変更する(2)――補足」(2007/01/14) に書いたように私は「Windows XP スタイル」や「Windows クラシック スタイル」で使われている luna.msstyles, Classic.msstyles 以外の Visual Style(スキン)を使えるようにしてさまざまなフリーのスキンを利用しています。しかし XP お仕着せのスキン以外のものを使うためにはそれなりの手順を踏まなければなりません。どのような方法があるかは "DesktopCustomize.com"(ニュース - デスクトップカスタマイズ)の「デスクトップ・カスタマイズの方法と手段」に載っています〔"DesktopCustomize.com" は閉鎖されたようです〕

私は「Desktop Styles」〔閉鎖されたようです――2008/02/02追記や「XpSkinNet」といったサイトを参考にして、このうちの「uxtheme.dllファイル,パッチ当て」という方法で他のスキンを使えるようにしました。特に後者は説明が丁寧で分かりやすく、書いてある通りにやればそんなに大変な作業ではありませんでした。とはいえ、システムファイルを置き換えるという過激な方法ですからそれなりの危険性をともないます。復元ポイントを作成してから慎重に作業を進めたことはいうまでもありません。しかし「XpSkinNet」は現在消滅してしまっていますし、前者は後者を参照する形で説明していますので、「uxtheme.dllファイル,パッチ当て」の方法を詳しく説明しているページは現在見つけることができない状態です。

〔注記〕 Windows XP の場合 Replacer.cmd というツールを利用すれば、セーフモードなどという面倒な手段を介さずに uxtheme.dll のパッチ当て(ファイルの置き換え)が比較的簡単に行えます。その方法について当記事の末尾に追記しておきます。

ところが、検索していて「Windowsのテーマを変えてみる:VisualStyle」(shoxyuさん)という記事を見つけました。そこに「これはStylerというフリーのスキンチェンジャーです」とあります。実は Styler を使うのも一つの方法なのです。上記の「デスクトップ・カスタマイズの方法と手段」にも載っています。ただし、Styler はたしかシェアウェアだったはず、と思ってもう一度「デスクトップ・カスタマイズの方法と手段」で「Stylerの概要」を見てみると、「2006年5月のver1.4からFreewareになった」と書いてあります。たしかに「フリー」でした。

それではダウンロードしてみようかと思って「まずこれをDL」とある「これ」のリンク先を見ると公式サイトではありません。この方の私的な Webサイトです。というわけで、"Styler" で検索をかけて見つけたのが「Stylerってどう?」という2ちゃんねるのスレッドでした――〔追記〕すでに過去ログの倉庫に収納されてしまっていますがコピーサイト(unkar)にログが残っています。そこで分かったことは、Styler の公式サイトは現在閉鎖され、サポートも打ち切られていること、そしてフリーの最新版は Styler 1.401 であり、それは現在もミラーページからダウンロードできるということでした。

ミラーページにあるダウンロードファイルは
 http://www7.plala.or.jp/ta2027/dl/Styler1401.zip または
 http://an3b9.hp.infoseek.co.jp/dl/Styler1401.zip
です。これを解凍して出てきた Styler1401.msi をダブルクリックすると Styler 1.401 がインストールされます。使用法等は DesktopCustomize.com の「Stylerの使い方」に載っていますのでそちらを参照してください(『DesktopCustomize.com』は閉鎖されたようです。使用法については「Styler で Windows XP のスキン(視覚スタイル)をパッチを当てずに変える」というページがやや詳しいです)。

なお、ミラーページからのダウンロードが不可能な場合には Styler@viptop@Wiki にアクセスしてダウンロードすることもできます。

インストールするとスタートアップに登録され、コンピュータを再起動すれば常駐してタスクトレイにアイコンが表示されますが、再起動するのが面倒なので「スタート→すべてのプログラム→Styler」で直接起動してみました。タスクトレイに表示されたアイコンを右クリックして「Stylerを表示」でウィンドウが開きます。下の画像は "Crystal Clear Aero" というスキンを選択して右クリックメニューから「3 ー … → Tahoma」を指定してクリックした後、ふたたび右クリックメニューを表示したところを示しています。

クリック後スキンが変更され、すでにタイトルバー(キャプション)やメニュー等が Tahoma とそれにフォントリンクした MeiryoKe_PGothic, MeiryoKe_UIGothic に変わっています。「WindowsXP のシステム・フォントを変更する(2)――補足」で触れた(1)~(3)の部分*は「その他の部分のフォント」の「その他の部分」に含まれているようですが、これも Tahoma が指定されているみたいで Tahoma + MeiryoKe_PGothic, MeiryoKe_UIGothic で表示されています。左の欄でそれぞれのフォントを MeiryoKe_PGothic, MeiryoKe_UIGothic, MeiryoKe_UIGothic などに変えて「変更を適用」すれば各部分が MeiryoKe_PGothic, MeiryoKe_UIGothic, MeiryoKe_UIGothic になります。

* (1) スタートボタンの文字
 (2) アプリやフォルダを最小化したときにタスクバーに収納された部分
 (3) フォルダを開いて左側に表示される「ファイルとフォルダのタスク」等の部分

というわけで各スキンがどんなフォントを使っているかが一目瞭然ですし、面倒な作業をしなくても「その他の部分のフォント」を含めてフォントおよびそのサイズの変更ができるのは有り難いです。ここで変更した内容は「画面のプロパティ」に直ちに反映されますので、[テーマ]タブで、適当な名前をつけて保存しておけば後で利用できます。ただし、「その他の部分のフォント」は「画面のプロパティ」には反映されませんので WindowsXP をつぎに起動したときは Styler で再指定する必要があります。つまり、Styler で設定した「その他の部分のフォント」は電源を切るまでの生命なのですね。〔コメントにも書きましたが、次のようにしておけばコンピュータを起動するたびにわざわざ再指定する必要はありません。[スタイル]→[フォント] で各部分のフォントやサイズ・アイコンのサイズを自分の気に入ったものに変えて、[常にこの設定を利用] にチェックを入れます。さらに [デスクトップ] の一番下にある [起動時にスタイルを適用する] をチェックします。こうしておけばコンピュータを起動すると、あらかじめ設定しておいたフォントを、スタートアップから起動した Styler が自動的に適用してくれます。もしスタートアップに登録していなくても、Styler を最初に起動した時にやはり自動的に設定が適用されます。――2007.01.26追記

スタートアップに登録されて、コンピュータを起動する度に常駐されるのが嫌ならスタートアップから削除して必要な都度起動するといった使い方もできます。その場合は [クイック起動] などに登録しておくとよいと思います。

いずれにせよ上記のように[常にこの設定を利用] にチェックを入れておけば Styler を起動するだけで設定してあるフォントが適用されます。もしスキンの切り替えをしないのなら Styler を常駐させておく必要はありませんのでタスクバー上の Styler のアイコンを右クリックして Styler を終了してしまってかまいません。というよりむしろ終了させた方がいいでしょう。必要ならそのときにまた起動すればいいのですから。

Styler には他にも機能がありますが私の興味の範囲外ですので、詳しくは上記の「Stylerの使い方」や「Stylerってどう?」などを参考にして下さい(ClearType のオン・オフやコントラストの調整もできます)。

〔2007.03.19 追記

Styler は、uxtheme.dll の置き換えという荒技を使わなくても WindowsXP のスキンを変更することができるだけでなく、さまざまな部分のフォントをまとめて簡単に変更できる上に、「画面のプロパティ」では設定できないタスクバーなどの部分のフォントの設定もできるので、WindowsXP デフォルトの Windows XP スタイル(luna.msstyles) や Windows クラシックスタイル(Classic.msstyles) しか使わないという方にもお勧めできます。

なお、メイリオや MeiryoKe についてはタグ【メイリオ】あるいはタグ【MeiryoKe】をご覧下さい。

〔2008.01.14 追記

Dragon@XPさんのコメント(2008/01/13)で SFC というツールを知りました。Styler と同一作者のようですが、スキン(VisualStyle)の .msstylesファイル内部のフォント指定部分だけをまとめて変更できるツールです。Styler で「その他の部分」として一括してある部分のフォントとサイズがそれぞれ別々に細かく指定できます。SFC.exe は .msstyles 自体を書き換えるのでパソコンを再起動してもその他の部分のフォント指定もそのまま維持されます。よく使うスキンのフォントだけでもこれを使って変更しておくと便利かもしれません。ただし、書き換える前にオリジナルの .msstylesファイルはどこか別の場所にコピーを保存しておくことをお勧めします。

Replacer.cmd を利用した uxtheme.dll のパッチ当て 

〔追記〕Replacer.cmd は保護されていたり、使用されていたりして置き換えることが不可能なシステムファイル等をドラッグアンドドロップで安全に置き換えてくれるツールです(Windows 2000 および XP 用)。作業はエクスプローラを使って行ないます。

(1) Uxtheme Patches - Within Windows などを利用して自分の OS, SP(Service Pack)* 向けのパッチ済み uxtheme.dll を手に入れて適当なフォルダに保存します。
――〔2013年6月16日 追記〕「Uxtheme Patches - Within Windows」は閉鎖されたようです。代わりに自動で uxtheme.dll のパッチ当てをしてくれる「Uxtheme Multi-patcher」を使うのが簡単です。「Uxtheme Multi-patcher」の最新版(ver8.0)は Windows8, 7, Vista, XP, 2000, NT に対応しています。

(2) ふつうの .exe ファイルと同じように Replacer.cmd をダブルクリックして起動すると、DOS窓が開いて指示が出ます(英語)。

(3) 指示に従って、置き換えられる元ファイル(ここでは C:\WINDOWS\system32 内にあるオリジナルの uxtheme.dll)を窓の中にD&Dし、窓の中で Enterキーを押します。

(4) 続いて新しい指示が出ますので、それに従って置き換える新しいファイル( (1)で手に入れたパッチ済みの uxtheme.dll)を窓の中にD&Dし、窓の中で Enterキーを押します。

(5) 最後に確認を求められますので、窓の中で "y"(yes)を入力して Enterキーを押すと、ファイルの置き換えが実行されます。

なお、オリジナルの uxtheme.dll は同じフォルダ内に uxtheme.backup という名前でバックアップされます。元に戻す場合は、これをどこか適当な場所に移動して uxtheme.dll とリネームしてから、Replacer.cmd を使ってパッチ済みのものと置き換えます。

* 使用している Windowsパソコンの OS, SP(Service Pack) を調べるには、デスクトップ上にある「マイコンピュータ」アイコンを右クリックして「プロパティ」から「システムのプロパティ」を表示させ、「全般」タブの「システム:」を見ます。 「コントロールパネル」を開いて「クラシック表示に切り替える」→「システム」→「システムのプロパティ」でも調べられます。

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