▼ メイリオ(1)〜(7)をまとめて読む。
テンプレートとスタイルシートをいじってブログのデザインをすっきりした感じに変えたついでに本文に指定するフォントを MeiryoKe_Gothic(monospace) からメイリオ(sans-serif)に変更しました。ブラウザで使用するメインのフォントもメイリオにしました。
メイリオは、漢字・仮名に半角の英数字や各種記号が混じった日本語の文章を液晶ディスプレイで読むにはとても適している、とかなり以前から私は思っていました。ただ、「メイリオ(3)(4)」でも触れたように、メイリオはディセンダ(文字下部の空隙)が大きいため、このブログのように単語や文に背景色(インライン要素に対するバックグラウンドカラー指定)を使っている場合にその表示が不格好になるという理由でメイリオを使わずにいたのですが、ある程度まとまった長さの文章を表示するにはメイリオがやはり一番適していると、実際に変更してみて感じました。老眼のせいもあるでしょうが、半角文字のように文字と文字との間隔が詰まっているのはやはり読みにくいし、文章全体のバランスもあまりよくありません。ただし、サイドメニューの部分は幅が狭いのでその点を考慮して今まで通り MiryoKe_PGothic(sans-serif) 〔現在は MiryoKe_UIGothic(sans-serif) になっています〕のままにしました(それ以外は少数の例外を除きメイリオに変更)。
そんなわけで、本文の表示はメイリオに変更しましたが、自分で読むときくらいは適切なディセンダで表示したいと考えました。要は、メイリオのアセンダ(上部の空隙)とディセンダ(下部の空隙)を MeiryoKe と同じにすることですが、これは BREAKTTC.EXE と ttfname3.exe、および MAKETTC.EXE を使えばできます。つぎのように .batファイルを利用すればコマンドプロンプトに降りずに、エクスプローラや他のファイラー上で作業が可能です。
〔注記〕 meiryo.ttc と meiryob.ttc に対する作業を分けていましたが、まとめてやってしまった方が楽なので手順および batファイルの内容を変更しました。
以下、(1)〜(8)がメイリオのアセンダ・ディセンダを MiryoKe と同じにする手順です。これによって行間が空きすぎて不便だったメイリオの欠点が解消されます*。
* BREAKTTC.EXE, MAKETTC.EXE を使わなくても ttfname3.exe だけでメイリオのディセンダ・アセンダを変更できることが分かりました。その方法については「メイリオ(7)――メイリオのディセンダを変える(改)」に詳しく書きました。以下の方法よりもずっと楽なのでそちらをお勧めします。なおそちらの記事にはメイリオ改の細かな情報等は載せておりませんのでスクリーンショット等については当記事をご覧下さい。
(1) 「AutoPlay Media Studio で日本語を表示する」にある方法で BREAKTTC.EXE と MAKETTC.EXE を手に入れます。上記ページに書いてあるように ttsdk.zip を直接手に入れるのが手っ取り早いです。ttsdk.zip を解凍すればその中にBREAKTTC.EXE と MAKETTC.EXE が入っています。なお、これらや ttfname.exe の使い方は「MSゴシックとMS明朝で、ClearTypeを有効にする」が参考になります。
(2) 「ttfname3」から ttfname3.zip をダウンロードして解凍し ttfname.exe を手に入れます*。
* 「ttfname3」は閉鎖されたようです。
ブログ内記事で取りあげたソフト・ファイルのDL情報
(3) 作業用のフォルダを作成して(たとえば c:¥work)、そこに BREAKTTC.EXE, ttfname3.exe, MAKETTC.EXE をコピーし、さらに Fontsフォルダから meiryo.ttc, meiryob.ttc をコピーしておきます。以後の作業はエクスプローラ等を使ってこの作業フォルダ上で行ないます。
(4) メモ帳を開きつぎの内容をコピー&ペーストし、"break.bat" という名前で作業用のフォルダに保存します。
rem --- meiryo.ttc, meiryob.ttc から .ttf ファイルを取り出し、ファイル名を短縮・変更する。
breakttc meiryo.ttc
ren FONT00.TTF mr.ttf
ren FONT01.TTF mri.ttf
breakttc meiryob.ttc
ren FONT00.TTF mrb.ttf
ren FONT01.TTF mrbi.ttf
rem --- .ttf からフォント情報を読み出して .xmlファイルに書き出す。
ttfname3 mr.ttf
ttfname3 mri.ttf
ttfname3 mrb.ttf
ttfname3 mrbi.ttf
(5) 作業用のフォルダで break.bat をダブルクリックして実行します。この結果、作業用のフォルダ内に mr.ttf, mri.ttf, mrb.ttf, mrbi.ttf ("メイリオ", "メイリオ イタリック", "メイリオ ボールド", "メイリオ イタリック ボールド" の ttf) が取り出され、それらからフォント情報を読み出した mr.xml, mri.xml, mrb.xml, mrbi.xml が作成されます。
(6) mr.xml をメモ帳にドラッグ&ドロップして開き、最初の "Header" 情報のうち Ascender, Descender, WinAscender, WinDescender の数値をつぎのように書き換えてから「上書き保存」します。mri.xml, mrb.xml, mrbi.xml についても同様に "Header" 情報を同じ数値で書き換えて「上書き保存」します。
Ascender="1962" ← "2171" から "1962" に
Descender="-446" ← "-901" から "-446" に
WinAscender="1962" ← "2171" から "1962" に
WinDescender="446" ← "901" から "446" に
(7) メモ帳を開きつぎの内容をコピー&ペーストし、"make.bat" という名前で作業用のフォルダに保存します。
rem --- 書き換えた情報を元にして新しい .ttf ファイルを作る。
ttfname3 mr.ttf mr.xml
ttfname3 mri.ttf mri.xml
ttfname3 mrb.ttf mrb.xml
ttfname3 mrbi.ttf mrbi.xml
rem --- 作成された新しい .ttf ファイルを組み込んだ meiryo_.ttc, meiryob_.ttc を作る。
makettc meiryo_.ttc mr_mod.ttf mri_mod.ttf
makettc meiryob_.ttc mrb_mod.ttf mrbi_mod.ttf
(8) 作業用のフォルダで "make.bat" をダブルクリックして実行します。この結果、作業用のフォルダ内に mr_mod.ttf, mri_mod.ttf, mrb_mod.ttf, mrib_mod.ttf が作成され、さらにこれらを二つずつ組み込んだ MEIRYO_.TTC, MEIRYOB_.TTC が作成されます(名前が大文字になっていますが、あとで名前を変えますので気にせずに…)。これがアセンダ、ディセンダを修正した新しい "メイリオ" と "メイリオ ボールド" です。
作業用に作成された mr.ttf, mri.ttf, mrb.ttf, mrbi.ttf や mr_mod.ttf, mri_mod.ttf, mrb_mod.ttf, mrib_mod.ttf や mr.xml, mri.xml, mrb.xml, mrbi.xml、あるいは break.bat, make.bat は用済みなので削除してしまってもよいですが、失敗したときのことを考えて MEIRYO_.TTC, MEIRYOB_.TTC と一緒にどこかのフォルダに保存しておくことをお勧めします。元ファイルの meiryo.ttc, meiryob.ttc はバックアップがあるなら削除してしまっても構いません。
こうしてできた MEIRYO_.TTC と MEIRYOB_.TTC をそれぞれ meiryo.ttc と meiryob.ttc という名前に変えて Fontsフォルダに上書きコピーします。その後でコンピュータを再起動すればこれらがディセンダを変更した新しいメイリオとして認識されます。
〔2007.03.01追記(画像を追加)〕
下はメイリオとメイリオ改(アセンダ/ディセンダを MeiryoKe と同じにしたメイリオ)、および MeiryoKe_Gothic の比較です。なお、IE6.0 と Firefox2.0.0.2 とではバックグラウンドカラーの表示が大分違いますので比較のために両者を示します。文字の大きさと line-height はこのブログの本文と同じ設定にしました。
IE6.0 での表示
Firefox2.0.0.2 での表示
(関連記事)
メイリオ(1)――WindowsXP とメイリオ・フォント
メイリオ(2)――WindowsXP とメイリオ・フォント(補足)
メイリオ(3)――メイリオ系フォントについて(1)
メイリオ(4)――メイリオ系フォントについて(2)
メイリオ(5)――メイリオ系フォント MeiryoKe_Console
メイリオ(7)――メイリオのディセンダを変える(改)
ClearType Tuner(1)(2)
WindowsXP のシステム・フォントを変更する(1)〜(5)
ブログ内記事で取りあげたソフト・ファイルのDL情報
(トラックバックを送った記事)
XPでVista搭載フォント"メイリオ"を使う(とまとさん)
UIめも フォント周り(Haurvattさん)
システムフォントをメイリオにするまで完全版(げらんげんごうさん)
メイリオを使ってみる(Radio-Kさん)
E61 フォント 完成?(balikbayanさん)
(この記事を取りあげているページ)
wizaの日記(2007.12)(2007年12月06日)
大カテゴリー 〔実用・遊び〕
何の不具合かわからないのですが、記事作成時(今さっきも)、トラックバックを送らせてもらったのですが
Error:we cannot get your host nameと出て、トラックバックが送れない状態です。
コメント欄にもその旨、書き込まず失礼しました。
ご報告ありがとうございます。これまでトラックバックが通らなかったというお知らせは一度もありませんでしたので、ちょっと原因が分かりません。英数字のみの記事や言及リンクのない記事は受けつけない設定にしておりますが、「XPでVista搭載フォント"メイリオ"を使う」には言及リンクもありますから、なぜはじかれるのか不明です。「Error:we cannot get your host name」というのも妙な感じですね。
ところで、「XPでVista搭載フォント"メイリオ"を使う」はよくまとまっていて役に立つ記事ですね。そう思いましたので、こちらからトラックバックを送ったのでした。ですから申し訳なくお思いになる必要はないです。私の記事自体もネット上のさまざまな記事のお世話になっております。要は、記事をご覧になった方がより多くの情報にアクセスできるような手段を提供するというのがトラックバックの趣旨だと思います。そういう意味で私は積極的にトラックバックを利用しています。
トラックバックがはじかれたのは多分、コチラのブログのサービス元が原因ではないかという気がしないではないです。
レンタルサーバのおまけ的なブログなのであちこち不具合がありますので(^_^;)
トラックバックの趣旨。
まさしくそうですね。
僕もなるだけ多くの方に僕が知った、便利だと思ったりオススメだと思った情報を知ってもらおうとブログを始めた次第であります。
有用な情報を僕だけでとどめるのはもったいない気がして。
最近はどこもトラバがスパムばっかりで機能不全になりがちだという記事をよく目にしますが、
ちゃんと今回、機能したのを嬉しく思ってます。
こちらに書かれていることを参考にさせて頂き、システムフォントの変更とメイリオ改の作成にどうにか成功しました。
理由はわからないのですが、なぜか私のPC環境ではMAKETTC.EXEが“有効なWin32アプリケーションではありません”というエラーが発生して動かないので、.ttcを.ttfに分解する作業をせずに、.ttcのままttfname3.exeで.xmlファイルを取り出し編集してしまいました。
今のところはこれで不具合などは発生していないようです。
これからも色々とお世話になることがあるかと思います。今後ともどうぞよろしくお願いします。
ありがとうございました!
P.S
今回頂いた2つのTBの内の1つが残念ながら文字化けしてしまいました。なぜでしょうね??
Radio-Kさんのコメントを読んで、私も BREAKTTC.EXE, MAKETTC.EXE を使わずに ttfname3.exe だけで「メイリオ改」を作ってみました。できあがった「メイリオ改」は meiryo.ttc, meiryob.ttc ともにBREAKTTC.EXE, MAKETTC.EXE を使ったものに比べてサイズが 12バイト大きくなりましたが Fontsフォルダに入れて再起動してしばらく使ってみた感じでは問題ないようです。
BREAKTTC.EXE, MAKETTC.EXE を使わない方が手順がずっと簡単になりますから、もうしばらく使ってみて大丈夫なら、この記事の補足としてその件についての記事を書くつもりです。有用な情報に感謝します。
なお、文字化けしたというトラックバックについてはあらためてもう一度送ってみました。今度は大丈夫でしょうか。
試しに分解せずにやってみたところうまくいったという苦し紛れの方法だったのですが、これがどうやらケガの功名だったようです(^^ゞ
>文字化けしたというトラックバックについてはあらためてもう一度送ってみました。
お手数をかけてしまったようで申し訳ありません。でもやはり今回も文字化けしてました…
きっとこちらの環境が原因なのだと思いますので、

