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2007年02月28日(水)| パソコン>フォント・スキン |  
メイリオ(6)――メイリオのディセンダを変える

テンプレートとスタイルシートをいじってブログのデザインをすっきりした感じに変えたついでに本文に指定するフォントを MeiryoKe_Gothic(monospace) からメイリオ(sans-serif)に変更しました。ブラウザで使用するメインのフォントもメイリオにしました。

かなり以前から、漢字・仮名に半角の英数字や各種記号が混じった日本語の文章を液晶ディスプレイで読むにはメイリオはとても適していると、私は思っていました。ただ、「メイリオ(3)――メイリオ系フォントのアセンダ・ディセンダ(1)」「メイリオ(4)――メイリオ系フォントのアセンダ・ディセンダ(2)」でも触れたように、メイリオはディセンダに含まれる空隙(文字下部の空隙)が大きいため、このブログのように単語や文に背景色(インライン要素に対するバックグラウンドカラー指定)をつけて強調表示をしている場合に見た目がかなり不格好になるという理由でメイリオを使わずにいたのですが、ある程度まとまった長さの文章を表示するにはメイリオがやはり一番適していると、実際に変更してみて感じました。老眼のせいもあるでしょうが、半角文字のように文字と文字との間隔が詰まっているのはやはり読みにくいし、文章全体のバランスもあまりよくありません。ただし、サイドメニューの部分は幅が狭いのでその点を考慮して MiryoKe_UIGothic(sans-serif) にしています。また、部分的に MiryoKe_PGothic も使用しています。

そんなわけで、本文の表示はメイリオに変更したわけですが、自分で読むときくらいは適切なディセンダで表示したいと考えました。要は、メイリオのアセンダに含まれる上部の空隙とディセンダに含まれる下部の空隙とを MeiryoKe と同じにすることですが、これは BREAKTTC.EXE と ttfname3.exe、および MAKETTC.EXE を使ってアセンダ・ディセンダの数値を変更することで実現できます。つぎのように .batファイルを利用すればコマンドプロンプトに降りずに、エクスプローラや他のファイラー上で作業が可能です。

〔注記〕 meiryo.ttc と meiryob.ttc に対する作業を分けていましたが、まとめてやってしまった方が楽なので手順および batファイルの内容を変更しました。

以下、(1)~(8)がメイリオのアセンダ・ディセンダを MiryoKe と同じにする手順です。これによって行間が空きすぎて不便だったメイリオの欠点が解消されます*。

* BREAKTTC.EXE, MAKETTC.EXE を使わなくても ttfname3.exe だけでメイリオのディセンダ・アセンダを変更できることが分かりました。その方法については「メイリオ(7)――メイリオのディセンダを変える(改)」に詳しく書きました。以下の方法よりもずっと楽なのでそちらをお勧めします。なおそちらの記事にはメイリオ改の細かな情報等は載せておりませんのでスクリーンショット等については当記事をご覧下さい。

(1) 「AutoPlay Media Studio で日本語を表示する」にある方法で BREAKTTC.EXEMAKETTC.EXE を手に入れます。上記ページに書いてあるように ttsdk.zip を直接手に入れるのが手っ取り早いです。ttsdk.zip を解凍すればその中にBREAKTTC.EXE と MAKETTC.EXE が入っています。なお、これらや ttfname.exe の使い方は「MSゴシックとMS明朝で、ClearTypeを有効にする」が参考になります。

(2) 「ttfname3」から ttfname3.zip をダウンロードして解凍し ttfname.exe を手に入れます*。

* 「ttfname3」は閉鎖されたようです。
ブログ内記事で取りあげたソフト・ファイルのDL情報

(3) 作業用のフォルダを作成して(たとえば c:\work)、そこに BREAKTTC.EXE, ttfname3.exe, MAKETTC.EXE をコピーし、さらに Fontsフォルダから meiryo.ttc, meiryob.ttc をコピーしておきます。以後の作業はエクスプローラ等を使ってこの作業フォルダ上で行ないます。

(4) メモ帳を開きつぎの内容をコピー&ペーストし、"break.bat" という名前で作業用のフォルダに保存します(バッチファイルの名前は何でも構いません)。

rem --- meiryo.ttc, meiryob.ttc から .ttf ファイルを取り出し、ファイル名を短縮・変更する。
breakttc meiryo.ttc
ren FONT00.TTF mr.ttf
ren FONT01.TTF mri.ttf
breakttc meiryob.ttc
ren FONT00.TTF mrb.ttf
ren FONT01.TTF mrbi.ttf

rem --- .ttf からフォント情報を読み出して .xmlファイルに書き出す。
ttfname3 mr.ttf
ttfname3 mri.ttf
ttfname3 mrb.ttf
ttfname3 mrbi.ttf

(5) 作業用のフォルダで break.bat をダブルクリックして実行します。この結果、作業用のフォルダ内に mr.ttf, mri.ttf, mrb.ttf, mrbi.ttf ("メイリオ", "メイリオ イタリック", "メイリオ ボールド", "メイリオ イタリック ボールド" の ttf) が取り出され、それらからフォント情報を読み出した mr.xml, mri.xml, mrb.xml, mrbi.xml が作成されます。

(6) mr.xml をメモ帳にドラッグ&ドロップして開き、最初の "Header" 情報のうち Ascender, Descender, WinAscender, WinDescender の数値をつぎのように書き換えてから「上書き保存」します。mri.xml, mrb.xml, mrbi.xml についても同様に "Header" 情報を同じ数値で書き換えて「上書き保存」します。

Ascender="1962"  ← "2171" から "1962" に
Descender="-446"  ← "-901" から "-446" に
WinAscender="1962" ← "2171" から "1962" に
WinDescender="446" ←  "901" から  "446" に

(7) メモ帳を開きつぎの内容をコピー&ペーストし、"make.bat" という名前で作業用のフォルダに保存します(バッチファイルの名前は何でも構いません)。

rem --- 書き換えた情報を元にして新しい .ttf ファイルを作る。
ttfname3 mr.ttf mr.xml
ttfname3 mri.ttf mri.xml
ttfname3 mrb.ttf mrb.xml
ttfname3 mrbi.ttf mrbi.xml

rem --- 作成された新しい .ttf ファイルを組み込んだ meiryo_.ttc, meiryob_.ttc を作る。
makettc meiryo_.ttc mr_mod.ttf mri_mod.ttf
makettc meiryob_.ttc mrb_mod.ttf mrbi_mod.ttf

(8) 作業用のフォルダで "make.bat" をダブルクリックして実行します。この結果、作業用のフォルダ内に mr_mod.ttf, mri_mod.ttf, mrb_mod.ttf, mrib_mod.ttf が作成され、さらにこれらを二つずつ組み込んだ MEIRYO_.TTC, MEIRYOB_.TTC が作成されます(名前が大文字になっていますが、あとで名前を変えますので気にせずに…)。これがアセンダ、ディセンダを修正した新しい "メイリオ" と "メイリオ ボールド" です。

作業用に作成された mr.ttf, mri.ttf, mrb.ttf, mrbi.ttf や mr_mod.ttf, mri_mod.ttf, mrb_mod.ttf, mrib_mod.ttf や mr.xml, mri.xml, mrb.xml, mrbi.xml、あるいは break.bat, make.bat は用済みなので削除してしまってもよいですが、失敗したときのことを考えて MEIRYO_.TTC, MEIRYOB_.TTC と一緒にどこかのフォルダに保存しておくことをお勧めします。元ファイルの meiryo.ttc, meiryob.ttc はバックアップがあるなら削除してしまっても構いません。

こうしてできた MEIRYO_.TTCMEIRYOB_.TTC をそれぞれ meiryo.ttcmeiryob.ttc という名前に変えて Fontsフォルダに上書きコピーします。その後でコンピュータを再起動すればこれらがディセンダを変更した新しいメイリオとして認識されます。

〔2007.03.01追記(画像を追加)〕

下はメイリオとメイリオ改(アセンダ/ディセンダを MeiryoKe と同じにしたメイリオ)、および MeiryoKe_Gothic・MS ゴシックの比較です。Internet Explorer と Firefox とではバックグラウンドカラーの表示が大分違いますので比較のために両者を示します。

Internet Explorer での表示
メイリオ・メイリオ改・MeiryoKe_Gothic・MS ゴシック IE6.0

Firefox での表示
メイリオ・メイリオ改・MeiryoKe_Gothic・MS ゴシック Firefox2.0.0.02

ご覧の通りメイリオ改や MeiryoKe_Gothic の場合、line-heightを 130%以下にすると Internet Explorer では上の行と下の行との分離ができません(135%以上にすれば分離できます。Firefox では 120%以上)。メイリオは Firefox では 165%以上、Internet Explorer では 180%以上の line-height を指定しないと上の行と下の行とを完全に分離することができません。なお、MeiryoKe_Gothic系の各フォントとMS ゴシック系の各フォントとのアセンダ・ディセンダの違いについては <メイリオ(4)――メイリオ系フォントのアセンダ・ディセンダ(2)> に載せたスクリーンショットの画像をご覧下さい。

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wizaの日記(2007.12)(2007年12月06日)

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コメント
 
[131] 
2007/06/18(月)23:53:44 | URL | balikbayan[編集
はじめまして。とてもわかりやすい解説をしていただきありがとうございます。Windowsではないのですが、フォント調整の参考にさせていただきました。
 
[134] トラバありがとうございます
2007/07/16(月)09:09:01 | URL | とまと[編集
貴殿の記事を参考にさせていただいて、快適なメイリオ生活が送れるようになった上にトラックバックしていただいて、なんか申し訳ないです。
何の不具合かわからないのですが、記事作成時(今さっきも)、トラックバックを送らせてもらったのですが
Error:we cannot get your host nameと出て、トラックバックが送れない状態です。
コメント欄にもその旨、書き込まず失礼しました。
 
[135] 
2007/07/19(木)19:29:55 | URL | シカゴ・ブルース[編集
とまとさん、こんにちは。
ご報告ありがとうございます。これまでトラックバックが通らなかったというお知らせは一度もありませんでしたので、ちょっと原因が分かりません。英数字のみの記事や言及リンクのない記事は受けつけない設定にしておりますが、「XPでVista搭載フォント"メイリオ"を使う」には言及リンクもありますから、なぜはじかれるのか不明です。「Error:we cannot get your host name」というのも妙な感じですね。

ところで、「XPでVista搭載フォント"メイリオ"を使う」はよくまとまっていて役に立つ記事ですね。そう思いましたので、こちらからトラックバックを送ったのでした。ですから申し訳なくお思いになる必要はないです。私の記事自体もネット上のさまざまな記事のお世話になっております。要は、記事をご覧になった方がより多くの情報にアクセスできるような手段を提供するというのがトラックバックの趣旨だと思います。そういう意味で私は積極的にトラックバックを利用しています。
 
[136] 
2007/07/19(木)21:29:30 | URL | とまと[編集
シカゴ・ブルースさん、こんばんは。
トラックバックがはじかれたのは多分、コチラのブログのサービス元が原因ではないかという気がしないではないです。
レンタルサーバのおまけ的なブログなのであちこち不具合がありますので(^_^;)

トラックバックの趣旨。
まさしくそうですね。
僕もなるだけ多くの方に僕が知った、便利だと思ったりオススメだと思った情報を知ってもらおうとブログを始めた次第であります。
有用な情報を僕だけでとどめるのはもったいない気がして。

最近はどこもトラバがスパムばっかりで機能不全になりがちだという記事をよく目にしますが、
ちゃんと今回、機能したのを嬉しく思ってます。
 
[202] ありがとうございました
2007/12/24(月)15:35:15 | URL | Radio-K[編集
初めまして。TBを頂きありがとうございました。
こちらに書かれていることを参考にさせて頂き、システムフォントの変更とメイリオ改の作成にどうにか成功しました。

理由はわからないのですが、なぜか私のPC環境ではMAKETTC.EXEが“有効なWin32アプリケーションではありません”というエラーが発生して動かないので、.ttcを.ttfに分解する作業をせずに、.ttcのままttfname3.exeで.xmlファイルを取り出し編集してしまいました。
今のところはこれで不具合などは発生していないようです。

これからも色々とお世話になることがあるかと思います。今後ともどうぞよろしくお願いします。
ありがとうございました!

P.S
今回頂いた2つのTBの内の1つが残念ながら文字化けしてしまいました。なぜでしょうね??
 
[203] BREAKTTC, MAKETTC を使わなくても大丈夫みたいですね
2007/12/24(月)20:15:57 | URL | シカゴ・ブルース[編集
Radio-Kさん、こんにちは。わざわざご挨拶をいただきありがとうございます。

Radio-Kさんのコメントを読んで、私も BREAKTTC.EXE, MAKETTC.EXE を使わずに ttfname3.exe だけで「メイリオ改」を作ってみました。できあがった「メイリオ改」は meiryo.ttc, meiryob.ttc ともにBREAKTTC.EXE, MAKETTC.EXE を使ったものに比べてサイズが 12バイト大きくなりましたが Fontsフォルダに入れて再起動してしばらく使ってみた感じでは問題ないようです。

BREAKTTC.EXE, MAKETTC.EXE を使わない方が手順がずっと簡単になりますから、もうしばらく使ってみて大丈夫なら、この記事の補足としてその件についての記事を書くつもりです。有用な情報に感謝します。

なお、文字化けしたというトラックバックについてはあらためてもう一度送ってみました。今度は大丈夫でしょうか。
 
[204] ケガの功名です
2007/12/24(月)20:42:42 | URL | Radio-K[編集
こんばんは。
試しに分解せずにやってみたところうまくいったという苦し紛れの方法だったのですが、これがどうやらケガの功名だったようです(^^ゞ

>文字化けしたというトラックバックについてはあらためてもう一度送ってみました。
お手数をかけてしまったようで申し訳ありません。でもやはり今回も文字化けしてました…
きっとこちらの環境が原因なのだと思いますので、ちょっと調べてみますね。
 
[205] 
2007/12/25(火)09:19:50 | URL | シカゴ・ブルース[編集
Radio-Kさん、こんにちは。

>試しに分解せずにやってみたところうまくいったという苦し紛れの方法だったのですが、これがどうやらケガの功名だったようです(^^ゞ

なにごともやってみなければ新発見はありませんので、「ケガの功名」も立派な成果だと私は思います。少なくとも私は ttf にバラさなければ ttc の 内部情報は書き換えることができないと思い込んでいましたので Radio-Kさんのコメントがなければ絶対に気づくことはなかったでしょう。そういう意味でも感謝しております。

トラックバックの件は仕方ないですね。
 
[256] TBありがとうございます
2008/01/25(金)00:59:13 | URL | Haurvatt[編集
折角TBを頂いていたのにずいぶん長い間気がつかず申し訳ありませんでした。
特定MMOにおけるUIでの使用のための記事ですので、有用かどうかについては大変不安が残りますが…。

ちなみに記事URLなのですが、「http://blog.livedoor.jp/khideaki/archives/51296934.html」ではなく
http://blog.livedoor.jp/eq2_jp/archives/374062.html」ですので、
お手すきの際にでも修正していただけると大変うれしく存じます。
 
[257] チェックが甘くて済みません
2008/01/25(金)09:37:19 | URL | シカゴ[編集
Haurvattさん、こんにちは。

記事URL 間違いのご指摘ありがとうございます。こういうミスはしょっちゅうですのでご指摘していただかないと気がつきません。助かります。さっそく直しました。

関連記事を書かれた方々と情報を共有して、アクセスいただいた方のお役に立てればと思ってトラックバックを送っています。今でも Haurvattさんのところからやってくる方はそれなりにいらっしゃるようです。ゲームのフォントを気になさる方は他にもおられますし。ちなみに私がはまっている RPG『空の軌跡』シリーズでは日本語フォントとしてモトヤ・アポロが使われています(他のフォントに変更するのは不可能ではないかもしれませんが私の技量では無理。でもモトヤ・アポロは読みやすく美しいので気に入っています)。
 
[258] 
2008/01/26(土)00:19:08 | URL | balikbayan[編集
シカゴ・ブルースさん、こんばんは。
その節は、こちらの記事を参考にさせて頂き、行き詰まっていたフォントの調整が上手くいきました。本当に感謝しております。

せっかくトラックバックを送って下さったとのことですが、同じFC2ブログなのに何故か私のブログに表示されません。トラックバック設定は特にいじっていないのですが…
 
[259] 
2008/01/26(土)00:38:17 | URL | シカゴ[編集
balikbayanさん、こんにちは。

言及リンクがないと受けつけない設定をなさっている方もおられるので記事の末尾に「トラックバックを送った記事」を入れてからトラックバックを送るのですが、うまく通らないことも多いですね。

balikbayanさんの記事には何度か送ったのですが駄目でした。このコメントを書く前にもう一度試しましたがやはりうまくいきません。おっしゃる通り同じ FC2ブログなのにおかしいですね。
 
[260] 
2008/01/26(土)01:12:15 | URL | balikbayan[編集
お手数をお掛けしてしまい、申し訳ありません。
言及リンクの設定は確認したのですが、受けつけるように設定されていました。不思議です…
トラックバックが通らないようですので、とても有用な情報を書いてくださったこちらの記事は改めて私のブログでご紹介させていただきたく思います。ありがとうございました。




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追記:Visual C# 2008 Express Edition版メイリオはバージョンが違う可能性あり(08.1/6) 追記:meirさんのサイトが閉鎖したようなので応急処置(08.1/4)→(08.1/6修正) 追記:Microsoftから無償でメイリオがダウンロード可能に(07.12/25)→記事  修正・加筆:斜体(...
2008/01/11 Fri 00:52:39 | 8倍速対応
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言語関連の用語について

 表現された言語(本来の意味の言語)を単に言葉あるいは言語、ことば…のように表記しています。ソシュール的な意味の言語(言語規範ないし思考言語)はカッコつきで「言語」あるいは「言語langue」・「ラング」・「ことば」等と表記しています。(背景色つきで「言語」のように表記している場合もあります)

 一般的な意味の概念を単に概念と表記し、ソシュール的な意味の概念(語の意義としての概念、いわゆるシニフィエ・語概念)はカッコつきで「概念」と表記します。(2006年9月9日以降)

 また、ある時期からは存在形態の違いに応じて現実形態表象形態概念形態のように用語の背景色を変えて区別しています(この文章では〈知覚形態〉も〈表象形態〉に含めています)。

 ソシュールの規定した用語を再規定し、次のような日本語に置き換えて表記します。詳細は「ソシュール用語の再規定(1)」を参照。

【規範レベルにおける再規定】

・シニフィアン  → 語韻     (ある語音から抽出された音韻)

・シニフィエ   → 語概念(語義) (ある語によって表わされるべき概念)

・シーニュ・記号 → 語規範(語観念)(ある語についての規範認識)

・記号の体系   → 語彙規範   (語すべてについての規範認識)

・言語      → 言語規範   (言語表現に関するすべての規範認識)

語概念・語韻は 語概念⇔語韻語韻⇔語概念)という連合した形で語規範として認識されています。語規範はこのように2つの概念的認識が連合した規範認識です。ソシュールは「言語langue」を「諸記号」相互の規定関係と考えてこれを「記号の体系」あるいは「連合関係」と呼びますが、「記号の体系・連合関係」の実体は語彙規範であり、言語規範を構成している一つの規範認識です。規範認識は概念化された認識つまり〈概念形態〉の認識なのです。

なお、構造言語学・構造主義では「連合関係」は「範列関係(範例関係)」(「パラディグム」)といいかえられその意義も拡張されています。

 語・内語・言語・内言(内言語・思考言語) について、語規範および言語規範に媒介される連合を、三浦つとむの主張する関係意味論の立場からつぎのように規定・定義しています。詳細は『「内語」「内言・思考言語」の再規定』を参照。(2006年10月23日以降)

  : 語規範に媒介された 語音個別概念 という連合を背後にもった表現。

内語 : 語規範に媒介された 語音像⇔個別概念 という連合を背後にもった認識。

言語 : 言語規範に媒介された 言語音(語音の連鎖)⇔個別概念の相互連関 という連合を背後にもった表現。

内言 : 言語規範に媒介された 言語音像(語音像の連鎖)⇔個別概念の相互連関 という連合を背後にもった認識・思考過程。

内語内言は〈表象形態〉の認識です。

なお、上のように規定した 内言(内言語・内的言語・思考言語)、 内語とソシュール派のいうそれらとを区別するために、ソシュール派のそれらは「内言」(「内言語」・「内的言語」・「思考言語」)、「内語」のようにカッコつきで表記します。

また、ソシュールは「内言」つまり表現を前提としない思考過程における内言および内言が行われる領域をも「言語langue」と呼んでいるので、これも必要に応じてカッコつきで「内言」・「内言語」・「内的言語」・「思考言語」のように表記します(これらはすべて内言と規定されます)。さらに、ソシュールは「内語の連鎖」(「分節」された「内言」)を「言連鎖」あるいは「連辞」と呼んでいますが、まぎらわしいので「連辞」に統一します(「連辞」も内言です)。この観点から見た「言語langue」は「連辞関係」と呼ばれます。ソシュールは「内語」あるいは「言語単位」の意味はこの「連辞関係」によって生まれると考え、その意味を「価値」と呼びます。構造言語学では「言(話し言葉)」や「書(書き言葉)」における語の連鎖をも「連辞」と呼び、「連辞関係」を「シンタグム」と呼んでいます。詳細は「ソシュールの「言語」(1)~(4)」「ソシュール用語の再規定(1)~(4)」「ソシュール「言語学」とは何か(1)~(8)」を参照。

 さらに、ソシュールは内言における 語音像⇔個別概念 という形態の連合も「シーニュ・記号」と呼んでいるので、このレベルでの「シニフィアン」・「シニフィエ」についてもきちんと再規定する必要があります。

【内言レベルにおける再規定】

・シニフィアン  → 語音像(個別概念と語規範に媒介されて形成される語音の表象)

・シニフィエ   → 個別概念(知覚や再現表象から形成され、語規範の媒介によって語音像と連合した個別概念)

・シーニュ・記号 → 内語

・言語      → 内言

ソシュールがともに「シーニュ・記号」と呼んでいる2種類の連合 語韻⇔語概念語規範)と 語音像⇔個別概念内語)とは形態が異なっていますのできちんと区別して扱う必要があります。

 また、実際に表現された言語レベルにおいても、語音個別概念 という形態の連合が「シーニュ・記号」と呼ばれることもありますので、このレベルでの「シニフィアン」・「シニフィエ」についてもきちんと再規定する必要があります。

【言語(形象)レベルにおける再規定】

・シニフィアン  → 語音個別概念語規範に媒介されて実際に表現された語の音声。文字言語では文字の形象

・シニフィエ   → 表現された語の意味。個別概念を介して間接的にと結びついている(この個別概念語規範の媒介によってと連合している)

・シーニュ・記号 → (表現されたもの)

・言語      → 言語(表現されたもの)

 語音言語音語音像言語音像語韻についての詳細は「言語音・言語音像・音韻についての覚書」を、内言内語については「ソシュール用語の再規定(4)――思考・内言」を参照して下さい。また、書き言葉や点字・手話についても言語規範が存在し、それらについても各レベルにおける考察が必要ですが、ここでは触れることができません。

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プロフィール

シカゴ・ブルース

シカゴ・ブルース (ID:okrchicagob)

1948年生れ(68歳♂)。国語と理科が好き。ことばについては子供のころからずっと関心を抱いていました。20代半ばに三浦つとむの書に出会って以来言語過程説の立場からことばについて考え続けています。現在は39年間続けた自営(学習塾)の仕事を辞め個人的に依頼されたことだけをこなす日々です。

コメント等では略称の シカゴ を使うこともあります。

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意識と言語(こころとことば)

われわれは人間が『意識』をももっていることをみいだす。しかし『精神』は物質に『つかれて』いるという呪いをもともとおわされており、このばあいに物質は言語の形であらわれる。言語は意識とおなじようにふるい――言語は実践的な意識、他の人間にとっても存在し、したがってまた私自身にとってもはじめて存在する現実的な意識である。そして言語は意識とおなじように他の人間との交通の欲望、その必要からはじめて発生する。したがって意識ははじめからすでにひとつの社会的な産物であり、そして一般に人間が存在するかぎりそうであるほかはない。(マルクス・エンゲルス『ドイツ・イデオロギー』古在由重訳・岩波文庫)


ことばは、人間が心で思っていることをほかの人間に伝えるために使われています。ですから人間の心のありかたについて理解するならばことばのこともわかってきますし、またことばのありかたを理解するときにその場合の人間の心のこまかい動きもわかってきます。
このように、人間の心についての研究とことばについての研究とは密接な関係を持っていて、二つの研究はたがいに助け合いながらすすんでいくことになります。一方なしに他方だけが発展できるわけではありません。
…こうして考えていくと、これまでは神秘的にさえ思われたことばのありかたもまったく合理的だということがおわかりになるでしょう。(三浦つとむ『こころとことば』季節社他)


参考 『認識と言語の理論 I』を読む 1(1)――認識論と言語学三浦つとむ『認識と言語の理論 I』

子どもたちに向けた言葉

ふしぎだと思うこと
  これが科学の芽です
よく観察してたしかめ
そして考えること
  これが科学の茎です
そうして最後になぞがとける
  これが科学の花です
        朝永振一郎

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