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メイリオ(6)――メイリオのディセンダを変える [PC版ページへ]
2007/02/28 09:23

 関連記事:メイリオ(7)――メイリオのディセンダを変える(改)

 関連:メイリオ(3)――メイリオ系フォントのアセンダ・ディセンダ(1)

 関連:メイリオ(4)――メイリオ系フォントのアセンダ・ディセンダ(2)

 関連:メイリオ(5)――メイリオ系フォント MeiryoKe_Console

 関連:コマンドプロンプトで使用するフォント

アセンダ・ディセンダに関する記事をまとめて読む。

メイリオ系フォントに関する記事をまとめて読む。

 メイリオ(1)〜(11)をまとめて読む。

テンプレートとスタイルシートをいじってブログのデザインをすっきりした感じに変えたついでに本文に指定するフォントを MeiryoKe_Gothic(monospace) からメイリオ(sans-serif)に変更しました。ブラウザで使用するメインのフォントもメイリオにしました。


かなり以前から、漢字・仮名に半角の英数字や各種記号が混じった日本語の文章を液晶ディスプレイで読むにはメイリオはとても適していると、私は思っていました。ただ、「メイリオ(3)――メイリオ系フォントのアセンダ・ディセンダ(1)」「メイリオ(4)――メイリオ系フォントのアセンダ・ディセンダ(2)」でも触れたように、メイリオはディセンダに含まれる空隙(文字下部の空隙)が大きいため、このブログのように単語や文に背景色(インライン要素に対するバックグラウンドカラー指定)をつけて強調表示をしている場合に見た目がかなり不格好になるという理由でメイリオを使わずにいたのですが、ある程度まとまった長さの文章を表示するにはメイリオがやはり一番適していると、実際に変更してみて感じました。老眼のせいもあるでしょうが、半角文字のように文字と文字との間隔が詰まっているのはやはり読みにくいし、文章全体のバランスもあまりよくありません。ただし、サイドメニューの部分は幅が狭いのでその点を考慮して MiryoKe_UIGothic(sans-serif) にしています。また、部分的に MiryoKe_PGothic も使用しています。

そんなわけで、本文の表示はメイリオに変更したわけですが、自分で読むときくらいは適切なディセンダで表示したいと考えました。要は、メイリオのアセンダに含まれる上部の空隙とディセンダに含まれる下部の空隙とを MeiryoKe と同じにすることですが、これは BREAKTTC.EXE と ttfname3.exe、および MAKETTC.EXE を使ってアセンダ・ディセンダの数値を変更することで実現できます。つぎのように .batファイルを利用すればコマンドプロンプトに降りずに、エクスプローラや他のファイラー上で作業が可能です。

〔注記〕 meiryo.ttc と meiryob.ttc に対する作業を分けていましたが、まとめてやってしまった方が楽なので手順および batファイルの内容を変更しました。

以下、(1)〜(8)がメイリオのアセンダ・ディセンダを MiryoKe と同じにする手順です。これによって行間が空きすぎて不便だったメイリオの欠点が解消されます*。

* BREAKTTC.EXE, MAKETTC.EXE を使わなくても ttfname3.exe だけでメイリオのディセンダ・アセンダを変更できることが分かりました。その方法については「メイリオ(7)――メイリオのディセンダを変える(改)」に詳しく書きました。以下の方法よりもずっと楽なのでそちらをお勧めします。なおそちらの記事にはメイリオ改の細かな情報等は載せておりませんのでスクリーンショット等については当記事をご覧下さい。

(1) 「AutoPlay Media Studio で日本語を表示する」にある方法で BREAKTTC.EXEMAKETTC.EXE を手に入れます。上記ページに書いてあるように ttsdk.zip を直接手に入れるのが手っ取り早いです。ttsdk.zip を解凍すればその中にBREAKTTC.EXE と MAKETTC.EXE が入っています。なお、これらや ttfname.exe の使い方は「MSゴシックとMS明朝で、ClearTypeを有効にする」が参考になります。

(2) 「ttfname3」から ttfname3.zip をダウンロードして解凍し ttfname.exe を手に入れます*。

* 「ttfname3」は閉鎖されたようです。
ブログ内記事で取りあげたソフト・ファイルのDL情報

(3) 作業用のフォルダを作成して(たとえば c:\work)、そこに BREAKTTC.EXE, ttfname3.exe, MAKETTC.EXE をコピーし、さらに Fontsフォルダから meiryo.ttc, meiryob.ttc をコピーしておきます。以後の作業はエクスプローラ等を使ってこの作業フォルダ上で行ないます。

(4) メモ帳を開きつぎの内容をコピー&ペーストし、"break.bat" という名前で作業用のフォルダに保存します(バッチファイルの名前は何でも構いません)。

rem --- meiryo.ttc, meiryob.ttc から .ttf ファイルを取り出し、ファイル名を短縮・変更する。
breakttc meiryo.ttc
ren FONT00.TTF mr.ttf
ren FONT01.TTF mri.ttf
breakttc meiryob.ttc
ren FONT00.TTF mrb.ttf
ren FONT01.TTF mrbi.ttf

rem --- .ttf からフォント情報を読み出して .xmlファイルに書き出す。
ttfname3 mr.ttf
ttfname3 mri.ttf
ttfname3 mrb.ttf
ttfname3 mrbi.ttf

(5) 作業用のフォルダで break.bat をダブルクリックして実行します。この結果、作業用のフォルダ内に mr.ttf, mri.ttf, mrb.ttf, mrbi.ttf ("メイリオ", "メイリオ イタリック", "メイリオ ボールド", "メイリオ イタリック ボールド" の ttf) が取り出され、それらからフォント情報を読み出した mr.xml, mri.xml, mrb.xml, mrbi.xml が作成されます。

(6) mr.xml をメモ帳にドラッグ&ドロップして開き、最初の "Header" 情報のうち Ascender, Descender, WinAscender, WinDescender の数値をつぎのように書き換えてから「上書き保存」します。mri.xml, mrb.xml, mrbi.xml についても同様に "Header" 情報を同じ数値で書き換えて「上書き保存」します。

Ascender="1962"  ← "2171" から "1962" に
Descender="-446"  ← "-901" から "-446" に
WinAscender="1962" ← "2171" から "1962" に
WinDescender="446" ←  "901" から  "446" に

(7) メモ帳を開きつぎの内容をコピー&ペーストし、"make.bat" という名前で作業用のフォルダに保存します(バッチファイルの名前は何でも構いません)。

rem --- 書き換えた情報を元にして新しい .ttf ファイルを作る。
ttfname3 mr.ttf mr.xml
ttfname3 mri.ttf mri.xml
ttfname3 mrb.ttf mrb.xml
ttfname3 mrbi.ttf mrbi.xml

rem --- 作成された新しい .ttf ファイルを組み込んだ meiryo_.ttc, meiryob_.ttc を作る。
makettc meiryo_.ttc mr_mod.ttf mri_mod.ttf
makettc meiryob_.ttc mrb_mod.ttf mrbi_mod.ttf

(8) 作業用のフォルダで "make.bat" をダブルクリックして実行します。この結果、作業用のフォルダ内に mr_mod.ttf, mri_mod.ttf, mrb_mod.ttf, mrib_mod.ttf が作成され、さらにこれらを二つずつ組み込んだ MEIRYO_.TTC, MEIRYOB_.TTC が作成されます(名前が大文字になっていますが、あとで名前を変えますので気にせずに…)。これがアセンダ、ディセンダを修正した新しい "メイリオ" と "メイリオ ボールド" です。

作業用に作成された mr.ttf, mri.ttf, mrb.ttf, mrbi.ttf や mr_mod.ttf, mri_mod.ttf, mrb_mod.ttf, mrib_mod.ttf や mr.xml, mri.xml, mrb.xml, mrbi.xml、あるいは break.bat, make.bat は用済みなので削除してしまってもよいですが、失敗したときのことを考えて MEIRYO_.TTC, MEIRYOB_.TTC と一緒にどこかのフォルダに保存しておくことをお勧めします。元ファイルの meiryo.ttc, meiryob.ttc はバックアップがあるなら削除してしまっても構いません。

こうしてできた MEIRYO_.TTCMEIRYOB_.TTC をそれぞれ meiryo.ttcmeiryob.ttc という名前に変えて Fontsフォルダに上書きコピーします。その後でコンピュータを再起動すればこれらがディセンダを変更した新しいメイリオとして認識されます。

〔2007.03.01追記(画像を追加)〕

下はメイリオとメイリオ改(アセンダ/ディセンダを MeiryoKe と同じにしたメイリオ)、および MeiryoKe_Gothic・MS ゴシックの比較です。Internet Explorer と Firefox とではバックグラウンドカラーの表示が大分違いますので比較のために両者を示します。

Internet Explorer での表示
画像

Firefox での表示
画像

ご覧の通りメイリオ改や MeiryoKe_Gothic の場合、line-heightを 130%以下にすると Internet Explorer では上の行と下の行との分離ができません(135%以上にすれば分離できます。Firefox では 120%以上)。メイリオは Firefox では 165%以上、Internet Explorer では 180%以上の line-height を指定しないと上の行と下の行とを完全に分離することができません。なお、MeiryoKe_Gothic系の各フォントとMS ゴシック系の各フォントとのアセンダ・ディセンダの違いについては <メイリオ(4)――メイリオ系フォントのアセンダ・ディセンダ(2)> に載せたスクリーンショットの画像をご覧下さい。

(関連記事)

メイリオ(1)――WindowsXP とメイリオ・フォント
メイリオ(2)――WindowsXP とメイリオ・フォント(補足)
メイリオ(3)――メイリオ系フォントのアセンダ・ディセンダ(1)
メイリオ(4)――メイリオ系フォントのアセンダ・ディセンダ(2)
メイリオ(5)――メイリオ系フォント MeiryoKe_Console
メイリオ(7)――メイリオのディセンダを変える(改)
ClearType Tuner(1)(2)
WindowsXP のシステム・フォントを変更する(1)〜(5)
ブログ内記事で取りあげたソフト・ファイルのDL情報

(トラックバックを送った記事)

XPでVista搭載フォント"メイリオ"を使う(とまとさん)
UIめも フォント周り(Haurvattさん)
システムフォントをメイリオにするまで完全版(げらんげんごうさん)
メイリオを使ってみる(Radio-Kさん)
E61 フォント 完成?(balikbayanさん)

(この記事を取りあげているページ)

wizaの日記(2007.12)(2007年12月06日)



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