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WindowsXP のシステム・フォントを変更する(5)――最終 [PC版ページへ]
2007/03/06 08:21

 システム・フォント変更に関する記事をまとめて読む。

「WindowsXP のシステム・フォントを変更する(4)――番外」のコメントで takayukiさんが教えてくださった [FontSubstitutes] へのレジストリ追加"Microsoft Sans Serif,0"="MeiryoKe_UIGothic,128")によって、レジストリの追加・変更という方法で WindowsXP のシステムフォントを変更する私の試みは一段落したように思われます(この追加によりタスクバーの部分等のフォントが MeiryoKe_UIGothic に変わります)。しかし、「WindowsXP のシステム・フォントを変更する(1)」の本文および追記に記したレジストリの変更・追加に加えて Styler を併用することによって XP のかなりの部分が MeiryoKe できれいに表示されるようになったとはいえ、まだ MS Gothic("MS ゴシック", "MS Pゴシック", "MS UI Gothic")で表示されてしまう部分は依然として残っています。この部分まで MeiryoKe で表示させるにはオリジナルの msgothic.ttc を meiryoKeGothic.ttc で置き換えてしまうしかありません(と、私は思います)。


meiryoKeGothic で msgothic を置き換えてしまうというのはかなり過激なので決してお勧めは致しませんが、私が実験的に試みた限りでは特に困った事態にはなりませんでした。meiryoKeGothic.ttc には msgothic.ttc と同じように「等幅・プロポーショナル・UI」の3種類のフォントが揃っていますし、ディセンダ、アセンダが微妙に異なる以外はフォントの幅もまったくほとんど同じなので、置き換えてしまうには最適なフォントだと思います。その意味では他のフォントに比べれば置き換えることによって起こるかもしれない危険性が最も少ないフォントだともいえるでしょう。まあ、システムフォントが非常によく似たものに置き換わるだけであって、なくなってしまうわけではないので手順さえ間違えなければ大丈夫でしょう。

以下では混乱を避けるため、オリジナルの msgothic.ttc を msgothic.ttc のように表記し、meiryoKeGothic.ttc から作り出した msgothic.ttc を MSGothic.ttc と表記します。また、フォント名の全角・半角の区別をしやすいように メイリオ(sans-serif) ではなく MeiryoKe_Gothic(monospace) を用いて表示します。

"ttc" というのは "True Type コレクション" というファイルで、その中に複数の "ttf"(True Type Font) を含んでいます。"MS ゴシック" とか "MeiryoKe_Gothic" とかいったフォント名はそれぞれの "ttf" に内部情報として書き込まれていますので、meiryoKeGothic.ttc をオリジナルの msgothic.ttc と置き換えるためには、meiryoKeGothic.ttc から三つの ttf を取り出し、さらにそれらの内部情報であるフォント名を msgothic.ttc に含まれる三つの ttf と同じものにそれぞれ書き換える必要があります。そしてその上で、フォント名を書き換えた三つの ttf を組み込んだ新しい ttc を作り、そのファイル名を MSGothic.ttc にして、オリジナルの msgothic.ttc の代わりに Fontsフォルダに入れることになります*。

* meiryoKeGothic.ttc をバラさずに内部にある三つの .ttfデータの内容を書き換えた新たな MSGothic.ttc を作ることが可能であることが分かりました(それに関しては下の注を参照)。

さて、meiryoKeGothic.ttc から MSGothic.ttc を作る手順は「メイリオのディセンダを変える」に書いた手順とほとんど同じです。違うのは変更する内部情報がアセンダ、ディセンダの数値ではなくフォント名であることと、書き換えるべき ttf が三つあるということです。したがって、メモ帳を使ってファイル名を変更する作業は書き換える箇所が多く、それを三つの ttf についてやらなければならないので作業量は少し多くなります。しかも、間違わずに慎重にやる必要があります。しかし、meiryoKeGothic.ttc から三つの ttf を取り出し、そこから内部情報を読み出した xmlファイルを生成する部分と、ファイル名の部分をメモ帳で書き換えた三つの xmlファイル を元に新しい三つの ttf を作り、これら三つの ttf をまとめて新しい MSGothic.ttc を生成する部分は batファイルで行なうので手数はあまりかかりません。

以下にその手順を書きますが、その前に書き換えるべきフォント名関係のデータが、オリジナルの msgothic.ttc ではどうなっているかを "MS Gothic" について示します。

<!-- Family --> <T n="1,0,0000,1">MS Gothic</T> <T n="3,1,0409,1">MS Gothic</T> <T n="3,1,0411,1">MS ゴシック</T> <!-- Subfamily --> <T n="1,0,0000,2">Regular</T> <T n="3,1,0409,2">Regular</T> <T n="3,1,0411,2">標準</T> <!-- UniqueIdentifier --> <T n="1,0,0000,3">Microsoft:MS Gothic:1997</T> <T n="3,1,0409,3">Microsoft:MS Gothic:1997</T> <T n="3,1,0411,3">Microsoft:MS ゴシック:1997</T> <!-- FullName --> <T n="1,0,0000,4">MS Gothic</T> <T n="3,1,0409,4">MS Gothic</T> <T n="3,1,0411,4">MS ゴシック</T>

"MS PGothic" では上記の "MS Gothic", "MS ゴシック" の部分が "MS PGothic", "MS Pゴシック" になっていますが、"MS UI Gothic" は日本語フォント名をもたずすべて "MS UI Gothic" になっています。というわけで、これらの部分に該当する meiryoKeGothic.ttc の内部情報を書き換えることが、以下の作業で最も肝要な部分となります。

以下(1)〜(6)が meiryoKeGothic.ttc を msgothic.ttc に化けさせる手順です*。

* 上の注でもちょっと触れたように、BREAKTTC.EXE, MAKETTC.EXE を使わなくても ttfname3.exe だけで meiryoKeGothic.ttc を msgothic.ttc化することができます。その方法の方が以下の(1)〜(6)よりも簡単ですので、以下(1)〜(6)の代わりに「WindowsXP のシステム・フォントを変更する(6)――最終(改)」に示した方法で meiryoKeGothic.ttc を msgothic.ttc化することをお勧めします。

(1) 作業用のフォルダを作成して、そこに BREAKTTC.EXE, ttfname3.exe, MAKETTC.EXE、さらに meiryoKeGothic.ttc をコピーしておきます。以後の作業はエクスプローラか他のファイラー上で行ないます。BREAKTTC.EXE, MAKETTC.EXE, ttfname3.exe の入手方法は「メイリオのディセンダを変える」を参照して下さい。

(2) メモ帳を開きつぎの内容をコピー&ペーストし、"break.bat" という名前で作業用のフォルダに保存します(バッチファイルの名前は何でも構いません)。

rem --- ttc から ttfファイルを取り出し、ファイル名を短縮する
ren meiryoKeGothic.ttc mKGot.ttc
breakttc mKGot.ttc
ren FONT00.TTF mKG.ttf
ren FONT01.TTF mKPG.ttf
ren FONT02.TTF mKUG.ttf
ren mKGot.ttc meiryoKeGothic.ttc

rem --- ttf からフォント情報を読み出して xmlファイルに書き出す
ttfname3 mKG.ttf
ttfname3 mKPG.ttf
ttfname3 mKUG.ttf

(3) 作業用のフォルダで break.bat をダブルクリックして実行すると、作業用のフォルダ内に mKG.ttf, mKPG.ttf, mKUG.ttf ("MeiryoKe_Gothic", "MeiryoKe_PGothic", "MeiryoKe_UIGothic" の ttf) が取り出され、それらからフォント情報を読み出した mKG.xml, mKPG.xml, mKUG.xml が作成されます。

(4) mKG.xml をメモ帳にドラッグ&ドロップして開き、フォント名に関するブロックの該当部分をつぎのように書き換えてから「上書き保存」して下さい。文字列の置換をうまく利用すると楽です。なお、"MS ゴシック" の "MS", "ゴシック" は全角でスペースは半角です。間違わないように。mKPG.xml についても同様の作業をします。"MS Gothic", "MS ゴシック" の部分がそれぞれ "MS PGothic", "MS Pゴシック" になるだけです("MS", "Pゴシック" は全角でスペースは半角)。mKUG.xml についても同様ですが、日本語フォント名はありませんのですべて "MS UI Gothic"に書き換えます。"<T n="3,1,0411,2">標準</T>" の部分も忘れずに。

<!-- Family --> <T n="0,3,0000,1">MS Gothic</T> <T n="1,0,0000,1">MS Gothic</T> <T n="3,1,0409,1">MS Gothic</T> <T n="3,1,0411,1">MS ゴシック</T> <!-- Subfamily --> <T n="3,1,0411,2">標準</T> <!-- UniqueIdentifier --> <T n="0,3,0000,3">Microsoft: MS Gothic: 2005</T> <T n="1,0,0000,3">Microsoft: MS Gothic: 2005</T> <T n="3,1,0409,3">Microsoft: MS Gothic: 2005</T> <T n="3,1,0411,3">Microsoft: MS ゴシック: 2005</T> <!-- FullName --> <T n="0,3,0000,4">MS Gothic</T> <T n="1,0,0000,4">MS Gothic</T> <T n="3,1,0409,4">MS Gothic</T> <T n="3,1,0411,4">MS ゴシック</T> <!-- PostscriptName --> <T n="0,3,0000,6">MS Gothic</T> <T n="1,0,0000,6">MS Gothic</T> <T n="3,1,0409,6">MS Gothic</T> <T n="3,1,0411,6">MS ゴシック</T>

(5) メモ帳を開きつぎの内容をコピー&ペーストし、"make.bat" という名前で作業用のフォルダに保存します(バッチファイルの名前は何でも構いません)。

rem --- 書き換えた情報を元にして新しい ttfファイルを作る
ttfname3 mKG.ttf mKG.xml
ttfname3 mKPG.ttf mKPG.xml
ttfname3 mKUG.ttf mKUG.xml

rem --- 作成された新しい ttfファイルを組み込んだ MSGot_MK.ttc を作る。
makettc MSGot_MK.ttc mKG_mod.ttf mKPG_mod.ttf mKUG_mod.ttf

(6) 作業用のフォルダで "make.bat" をダブルクリックして実行すると、作業用のフォルダ内に mKG_mod.ttf, mKPG_mod.ttf, mKUG_mod.ttf が作成され、さらにこれらを組み込んだ MSGOT_MK.TTC が作成されます(名前が大文字になってしまいますが気にせずに…)。この MSGOT_MK.TTC が内部ファイル名を msgothic.ttc と同じものに変更した meiryoKeGothic.ttc です。ファイル名をダブルクリックしてフォント名が「MS ゴシック & MS Pゴシック & MS UI Gothic」にちゃんと書き換わっているかどうか確認してみて下さい。作業の過程でつくられた ttf, ttc, xml, bat の各ファイルはどこかに保存用フォルダを作って移動させ、しばらくは保存しておいた方がよいでしょう。MSGOT_MK.TTC もバックアップをとっておくことをお勧めします。

フォント名がきちんと書き換わっていることが確認できたら、ファイル名を "MSGothic.ttc" に変更して MSGothic.ttc のでき上がりです。あとは msgothic.ttc の代わりに MSGothic.ttc を Fontsフォルダに入れて(=Fontsフォルダにある msgothic.ttc をデスクトップあたりに移動し、代わりに MSGothic.ttc を Fontsフォルダに移動またはコピーする)再起動するだけですが、精神的・肉体的な健康・保険のために、その前に復元ポイントを作成しておきましょう。移動させておいた msgothic.ttc は再起動後にどこか適切な場所に保存して下さい(他に msgothic.ttc のバックアップがあるならゴミ箱に捨ててしまってもかまいません)。

さて、このようにして meiryoKe_Gothic.ttc を MSGothic.ttc にしてしまうと、「WindowsXP のシステム・フォントを変更する(1)」で変更・追加したレジストリはほとんど不要になります。必要なのは takayukiさんが教えてくださった [FontSubstitutes] へのレジストリ追加だけです。それ以外はすべて元に戻してしまって構いません。もっとも、元に戻さなくてもなんら支障はありませんからそのままにしておいても大丈夫ですが…。私はすべて元に戻しました。それに「WindowsXP のシステム・フォントを変更する(1)」でご紹介した snailさん作成の "meiryo.reg" と私の作った "unregmeiryo.reg" を利用すればレジストリの変更・追加とその取消がいつでも簡単にできます。

〔2007.03.11追記

MSGothic.ttc というファイル名は紛らわしいので実際は他の名前、たとえば MSGothic_MKe.ttc でも構わないし、あるいは、mKG_mod.ttf, mKPG_mod.ttf, mKUG_mod.ttf を一つの ttc にまとめずにそのまま Fontsフォルダに入れてしまっても構わないはずなので、私は現在前者のように MSGothic_MKe.ttc という名前に変えて Fontsフォルダに入れています(MSGothic.ttc はたまにしか使わないフォント類を収めている d:\Windows\Fonts というフォルダに MSGothic_org.ttc という名前で保管してあります)。

〔2007.05.15追記〕――現在の状況

やはり、MSGothic_MKe.ttc よりも MSGothic.ttc というファイル名の方が何かと都合がいいと思い至りました。また、「WindowsXP のシステム・フォントを変更する(1)」で変更・追加したレジストリの項目もそのままにしておいた方がいいようです。というわけで、私は現在、システムフォント関係のレジストリ設定をつぎのようにしています。

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion \FontLink\SystemLink]

"Tahoma"="meiryoKeGothic.ttc,MeiryoKe_UIGothic"
 ←値を "MSGOTHIC.TTC,MS UI Gothic" から変更。
"Microsoft Sans Serif"="meiryoKeGothic.ttc,MeiryoKe_UIGothic" ←同上
"Lucida Sans Unicode"="meiryoKeGothic.ttc,MeiryoKe_UIGothic" ←同上

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion \FontSubstitutes]

"MS Shell Dlg"="MeiryoKe_UIGothic,128" ←値を"MS UI Gothic" から変更。
"MS UI Gothic,128"="MeiryoKe_UIGothic,128"    ←この項目を追加。
"MS ゴシック,128"="MeiryoKe_Gothic,128"     ←同上。
"MS Pゴシック,128"="MeiryoKe_PGothic,128"   ←同上。
"MS Gothic,128"="MeiryoKe_Gothic,128"       ←同上。
"MS PGothic,128"="MeiryoKe_PGothic,128"      ←同上。
"Microsoft Sans Serif,0"="MeiryoKe_UIGothic,128" ←同上。

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion \GRE_Initialize]

"GUIFont.Facename"="Tahoma"
 ←"MS UI Gothic" から変更。

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