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2010年02月12日(金)| 社会>ツイッター |  
松田光世さんのツイート(1)

 松田光世さんのツイート(1)~(4)をまとめて読む。

最近になっていろいろな人のツイッターを読んでいます。新鮮な情報が手に入るし、ブログではお目にかかれないような本音などが聞ける上、何よりも情報の伝搬が早いのが魅力ですね。その中でも松田光世さん(自称:どらえもん・菅直人財務大臣の元政策秘書)のツイート(つぶやき)がことにおもしろいと思いました。

昨日(2010年02月11日)のツイートでは菅直人特命担当大臣(財務大臣)の知られざる働きぶりが暴露されていてびっくり。とてもおもしろかったので採録してみました。ツイート中「Kさん」とあるのが菅直人大臣のことです。

追記〕2月5日のツイートでは「石川代議士起訴・小沢幹事長不起訴」についてつぶやいています。これも採録しておきます。

〔注記〕 明らかに分かる誤字・脱字は訂正し、不備なリンク先は修正しました。ただし、チェックが行き届かずに見落とししている可能性もあります。その点はご容赦下さい。また、必要に応じて〔注〕や〔関連記事〕等を付してあります。

なお、それぞれのオリジナルのツイートを読むにはそれぞれのツイートの一番下にあるポストされた時刻(時:分:秒)に貼られているリンクをクリックして下さい。

2010年02月11日(木)06:36:47~07:39:38 

週刊現代からKさんの近況について取材を受ける。「なぜKさんは仕事してないのか」という趣旨の取材だったので、「一般紙を見ると、仕事してないように見えるけど、実は裏で一番仕事してる。それを隠そう隠そうとしてるんだけど、どらえもんの目はごまかせない」と一応反論しておく。

「Kさんの肩書に特命担当大臣ってあるでしょ。鳩山さんは、何か困ったことがあると、Kさん、あれやってこれやってと頼む。困ったときのK頼みでね。それをKさんは、新聞記者に漏らさないから、まさか担当外でしょと思うことをどんどんやってる」

「最初は、緊急雇用対策。年末に派遣村がまたできないようにって頼まれて。Kさんは、湯浅さんを内閣参与にして対策を作らせるという荒業で乗り切った。次は、前原チームのJAL再建計画を銀行団が拒否した時。鳩山さんがKさんにJALも頼むよって耳打ちした。」

「Kさんは、所管の企業再生機構で再生案作りを引き継ぎ、前原が嫌がった法的整理にした。3番目の特命が普天間。外務省と防衛省に任せたのでは、鳩山さんが狙っていた県外移設の案がでてこなかったので、社民党が離脱しないように仕切り直しを任せた。経緯はどらえもんの分身が週刊朝日に書いた。」

「Kさんって、怒らせるとすぐ本音をいうタイプだから隠そうとしてもバレバレなんだよね。週刊朝日に書いた時も怒って電話してきて『大村の件は俺が担当じゃないからな』。何言ってんですか、基本政策閣僚委員会で5月までに移転先決めると閣議決定したじゃないですか。今、大村って認めましたよね?」

「一方的に電話してきて、一方的に切っちゃうんだから。官邸に立てこもって、『俺は財務官僚に取り込まれないぞ』って叫んでるらしいんだけどさ。財務省と戦える手足がなくて大丈夫ですかと、どらえもんが衷心から心配してますと、書いといてよ」

「産経新聞がどらえもんが総務大臣秘書官になるって誤報した日に、『ほらみろ、Kドラじゃなくて、Hドラじゃないか』ってスネてたって。そういう依怙地なところがあるかと思えば、まだ財務大臣政務秘書官は空席にしてるというし。今はみんなのどらえもんだけど、手伝えと言えば断らないのに。ねえ」

「今日は、4社から枝野行政刷新担当大臣の秘書官決まりですかって取材受けた。『電話はありません』と。あったら隠したりしませんからと、丁重にお答えして。秘書官狙いじゃないのは枝野さんもわかってるから。鳩山さんがどこまで本気かは、どらえもんをしかるべく使うかどうかでわかるよ。」

2010年02月11日(木)22:51:31 

若い検察官の中には、少しは良心があると思いたかったんですが・・・。やはり、劣化して腐敗した検察には、もはや自浄能力は残っていなかったようです。某大臣から「次席検事と特捜部長は、ホニャララの刑務所長とかに飛ばされるそうだよ~」と電話が。そんなことで、お茶を濁させるかっ!と拳を握る。

2010年02月12日(金)00:14:32 

やはり検察改革の足場は、官邸に作るべきでしょうね。検事総長、高検検事長などの天皇の認証官の人事権は、法相ではなく首相にありますから。現状は。調べると、検察には高給の指定職が多いんですよ。

〔2010.02.12追記〕以下は小沢幹事長不起訴・石川代議士起訴についてのツイートです。

2010年02月05日(金)06:50:57~10:46:21 

おはようございます。予想通り小沢不起訴で、検察は完全敗北ですね。

民間からの検事総長登用は確定ですね。こんな形式犯以下の容疑事実で、現職国会議員を起訴したこと自体が、検察ファッショで、民主主義への挑戦です。記者会見すらしない主任検事の谷川東京地検次席検事と指揮監督した検事総長には、国会できちんと説明してもらいましょう。

特別公務員職権乱用罪は、任意の事情聴取には適用されないそうなので、単純な「拉致監禁罪」容疑で、石川議員の女性秘書を夜中まで4歳の子供のところに帰さなかった検事も、国会にでてきてもらって、誰の指示でそんなことをしたのか、説明してもらいましょう。

谷川さんは、岩手出身で、自民党支持だそうですが、そんなことで検察権力を行使していいんでしょうか? ぜひ国会で説明てください。

谷川さんのリーク(とは認めてないんでしたっけ?)の中で、一番笑えたのは、「小沢さんは資金洗浄をしようとした」という“珍説”でした。次席検事のくせに法律を知らない人だと、思わず笑ってしまいました。

小沢事務所の資金繰りの操作がわけわかんなくて「資金洗浄説」を唱えたんでしょうが、こっそりやってこその資金洗浄であって、収支報告書で「借入金小沢一郎4億円」と公表してる時点で、そんな珍説終わってるでしょ。

資金洗浄というなら、資金源が小沢さんの個人資金じゃなかったと立証しないといけないはずなのに、獄中の水谷オヤジのヤラセ証言しかなくて、結局、他の検事誰が見ても「公判は維持できない」となったんでしょ。

水谷オヤジは、福島の知事収賄の裁判でも、一審と二審で証言を変えた。小沢さんへの「1億円」にちても、5年前は私がいた週刊ポストの取材に「1億円渡せと指示したが、自分はかかわってない。誰が渡したかも知らない」と証言していた。それが、「自分が5000万円2回渡した」と証言を変えた。

水谷オヤジは、自民党の町村予算委筆頭理事が指摘するように、「永田町では有名」な魚心満載の人だ。福島の件では、「検察の言うとおり証言したら罪を減じるといわれたので、調書にサインしたが、騙された」と宗像弁護士に話し、二審では「作り話だった」と証言を変えた。

その水谷オヤジが証言したとされる2004年10月15日の全日空ホテル。5000万円を渡したとされる時間、石川被告は別の場所にいた、同席した証人もいると弁護側はアリバイを主張している。アリバイ完全立証なら、検察は赤っ恥どころでは済まない。ってことで、検察首脳部がびびった。

検察の代弁者、小沢さんを「容疑者」と呼んだ男、若狭勝弁護士が、朝ズバで「検察審査会が起訴すべしという可能性はある」と。捜査権限を持った検察が、何の権限もない市民代表の検察審査会に頼るようになったらおしまいですよ。負けを認めたがらない検察は、見苦しい。黙ってハラを切るのがサムライ。

さて、本題。私が問題にするのは、「小沢不起訴」ではなく、「石川議員起訴」の方だ。検察審査会は、こちらにこそ「起訴不当」「不起訴相当」の議決をして、権力機関である検察の暴走に歯止めをかけなければならない。

ここからは、立法の場で政治資金規正法の改正に現場でかかわってきた者としてのつぶやき。そもそも「規制」法ではなく、「規正」法。政治資金そのものを規制するのではなく、政治資金の自由を確保しつつ、収支を公開することで、衆人環視の下で政治がゆがめられることのないようにするのが立法の趣旨。

政治資金規正法で、「質的規制」が加えられているのは、外国人や外国法人からの寄付禁止、政府との契約や補助金などを受けた企業からの1年間の寄付禁止。ゼネコンからの寄付は禁止とは書いてない。まあほとんどのゼネコンは国と契約してるけど。

政治資金規正法の解釈権は、検察にあると検察は主張する。しかし、すべて立法には、立法の趣旨がある。特に政治資金規正法のように、立法もその後の改正もすべて議員立法で行われてきた政治活動をしばる法律について、行政府が「解釈権限」を行使して、立法意図を超えた適用をしていいかという点だ。

今回、石川議員は、土地購入にあたり小沢さんの個人資金で資金繰りをつけたことを収支報告書に記載しなかったとして逮捕、起訴されたわけだが、それ自体が、検察による超法規的解釈ではないか。

政治資金規正法は、すべての「寄付」を記載することを義務づけているが、検察の言うようにすべての「入出金」を記載することを義務づけてはいない。「借入金」は、政治資金規正法4条の定義でいう「財産上の利益供与」ではないので「寄付」ではない。規正法上は政治団体の保有資産等報告に書けばいい。

「入出金」は、政治団体の帳簿に記載することが義務付けられているが、収支報告書には、寄付のみを抜き出して記載する。そこには違いがあるのは当然で、そこまで公表すると政治活動の自由が損なわれるという与野党の暗黙の了解の下で、政治資金規正法は運用されてきた。検察は今回、その一線を越えた。

「入出金」をすべて収支報告書に記載しないと現職国会議員でも逮捕、起訴するという検察の方針は、明らかに政治資金規正法の「立法の趣旨」を逸脱したものだ。検察の言うとおりなら、政治団体の会計帳簿自体の公開を義務付ければいいのであって、わざわざ収支報告書を作って公開する意味はない。

小沢さんのケースは、自民党議員もたくさんやっている土地購入(昨日リストを某政治家から見せられた)がいいかはさておき、陸山会の収支報告書には、今ごろマスコミで騒いでいる沖縄の土地も含めてすべて記載されている。小沢さんからの借入金も。隠す意図などないのは、最初から明白だ。

それを資金洗浄などと騒ぐのは、谷川次席検事の「狂気」(上杉隆君曰く?)というよりは、頭が悪いだけでは?

相続税対策だと自民党で騒いでいるのがいたが、税法を知らなすぎ。個人資産を不動産に換えて政治団体に積んでも、相続税の「みなし課税」の対象になります。政治団体のような「法人格のない社団」は、非課税にはならないと相続税法に書いてあります。

麻生前首相とか、よほど検察の小沢不起訴、全面敗北がショックだったのか、「クロでなくても灰色幹事長」だと。灰色なのは、自民党の新人以外のほとんどの議員ではないか。

週刊ポストで武富と政治とカネの連載をした時、自民党がクリスマス前に全所属議員に配ったモチ代をその年の「残り数日の間に使いきったか」を聞いた。年末に使い残しがあれば、「雑所得」として申告納税しなければいけませんが、納税していますかと。

自民党は、質問には答えず、当時の安倍幹事長が指示して、モチ代は議員個人に現金で渡す方式から各議員の支部へ銀行振り込みに切り替えた。そのこと自体は、前進と評価するが、過去については口をつぐんだまま。自民党のほとんどの議員がモチ代脱税の「灰色議員」ではないか。

少し、横道にそれた。話を戻して、検察の石川議員の起訴について。再逮捕もなかったので今日は、保釈になるだろうし、マスコミが、「石川被告」と書こうが、ここでは「石川議員」と呼び続ける。検察の「石川議員起訴」への抗議の意味を込めて。

2010年02月05日(金)12:34:32~13:12:03 

早い話が、政治資金規正法上記載が義務付けられていない「資金繰り」に関する記載をしていなかったから罪に問うというのは大間違いで、検察権力の不当な行使だということ。検察審査会は、決然として石川議員の事件は、「起訴不当」という鉄槌を下し、検察に猛省を促すべきだ。

「罪刑法定主義」とか「推定無罪」とかいうことではなく、純粋に政治資金規正法で罪に問えないことで、検察は起訴したということ。検察は「石川議員が犯行を認めた供述をしている」「有罪は確定的」といったプロパガンダをしているが、保釈された石川議員はなんというか。

収支報告書に書く必要がないことを書かなかったと認めたら、犯罪になるの? 検察と大本営発表のマスコミに問いたい。足利事件の菅谷さんの冤罪事件で、検察もマスコミも、何を学んだの?

政治資金規正法第二条「この法律は、政治資金が・・・(中略)国民の浄財であることにかんがみ、その収支の状況を明らかにすることを旨とし、これに対する判断は国民にゆだね、いやしくも政治資金の拠出に関する国民の自発的意思を抑制することのないように、適切に運用されなければならない。」

政治資金規正法第二条の基本理念に書かれた「判断は国民にゆだね」「適切に運用されなければならない」というくだりは、国会で検察の一方的な法解釈で罰則が適用されないようにと自民党が主張して書かれたものだ。野党になった自民党は主張を変えたの?

2010年02月05日(金) 

@uesugitakashi 今日までじっと我慢してきましたが、今日からどらえもんも「石川議員起訴の不当性」について、検察の「実名追及」ツイート開始しました。捜査中は、いろいろ言ってくると思ったので。ガマン、ガマン。今日からは、「検察暴走環視隊」員として参戦します。(posted at 12:01:05)

@GOGOdai5 30年戦争? 私が中曽根番記者だった当時、伊藤英樹検事総長は「巨悪は眠らせない」と言った。その巨悪とは、中曽根康弘を指してたんですけどねえ。検察が田中派の流れとだけ闘ってきたかのような報道は、事実誤認か、歴史を知らないだけ。(posted at 22:37:58)

〔注記〕 この記事の作成には Twilog リンクバナー を利用しています。

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言語関連の用語について

 表現された言語(本来の意味の言語)を単に言葉あるいは言語、ことば…のように表記しています。ソシュール的な意味の言語(言語規範ないし思考言語)はカッコつきで「言語」あるいは「言語langue」・「ラング」・「ことば」等と表記しています。(背景色つきで「言語」のように表記している場合もあります)

 一般的な意味の概念を単に概念と表記し、ソシュール的な意味の概念(語の意義としての概念、いわゆるシニフィエ・語概念)はカッコつきで「概念」と表記します。(2006年9月9日以降)

 また、ある時期からは存在形態の違いに応じて現実形態表象形態概念形態のように用語の背景色を変えて区別しています(この文章では〈知覚形態〉も〈表象形態〉に含めています)。

 ソシュールの規定した用語を再規定し、次のような日本語に置き換えて表記します。詳細は「ソシュール用語の再規定(1)」を参照。

【規範レベルにおける再規定】

・シニフィアン  → 語韻     (ある語音から抽出された音韻)

・シニフィエ   → 語概念(語義) (ある語によって表わされるべき概念)

・シーニュ・記号 → 語規範(語観念)(ある語についての規範認識)

・記号の体系   → 語彙規範   (語すべてについての規範認識)

・言語      → 言語規範   (言語表現に関するすべての規範認識)

語概念・語韻は 語概念⇔語韻語韻⇔語概念)という連合した形で語規範として認識されています。語規範はこのように2つの概念的認識が連合した規範認識です。ソシュールは「言語langue」を「諸記号」相互の規定関係と考えてこれを「記号の体系」あるいは「連合関係」と呼びますが、「記号の体系・連合関係」の実体は語彙規範であり、言語規範を構成している一つの規範認識です。規範認識は概念化された認識つまり〈概念形態〉の認識なのです。

なお、構造言語学・構造主義では「連合関係」は「範列関係(範例関係)」(「パラディグム」)といいかえられその意義も拡張されています。

 語・内語・言語・内言(内言語・思考言語) について、語規範および言語規範に媒介される連合を、三浦つとむの主張する関係意味論の立場からつぎのように規定・定義しています。詳細は『「内語」「内言・思考言語」の再規定』を参照。(2006年10月23日以降)

  : 語規範に媒介された 語音個別概念 という連合を背後にもった表現。

内語 : 語規範に媒介された 語音像⇔個別概念 という連合を背後にもった認識。

言語 : 言語規範に媒介された 言語音(語音の連鎖)⇔個別概念の相互連関 という連合を背後にもった表現。

内言 : 言語規範に媒介された 言語音像(語音像の連鎖)⇔個別概念の相互連関 という連合を背後にもった認識・思考過程。

内語内言は〈表象形態〉の認識です。

なお、上のように規定した 内言(内言語・内的言語・思考言語)、 内語とソシュール派のいうそれらとを区別するために、ソシュール派のそれらは「内言」(「内言語」・「内的言語」・「思考言語」)、「内語」のようにカッコつきで表記します。

また、ソシュールは「内言」つまり表現を前提としない思考過程における内言および内言が行われる領域をも「言語langue」と呼んでいるので、これも必要に応じてカッコつきで「内言」・「内言語」・「内的言語」・「思考言語」のように表記します(これらはすべて内言と規定されます)。さらに、ソシュールは「内語の連鎖」(「分節」された「内言」)を「言連鎖」あるいは「連辞」と呼んでいますが、まぎらわしいので「連辞」に統一します(「連辞」も内言です)。この観点から見た「言語langue」は「連辞関係」と呼ばれます。ソシュールは「内語」あるいは「言語単位」の意味はこの「連辞関係」によって生まれると考え、その意味を「価値」と呼びます。構造言語学では「言(話し言葉)」や「書(書き言葉)」における語の連鎖をも「連辞」と呼び、「連辞関係」を「シンタグム」と呼んでいます。詳細は「ソシュールの「言語」(1)~(4)」「ソシュール用語の再規定(1)~(4)」「ソシュール「言語学」とは何か(1)~(8)」を参照。

 さらに、ソシュールは内言における 語音像⇔個別概念 という形態の連合も「シーニュ・記号」と呼んでいるので、このレベルでの「シニフィアン」・「シニフィエ」についてもきちんと再規定する必要があります。

【内言レベルにおける再規定】

・シニフィアン  → 語音像(個別概念と語規範に媒介されて形成される語音の表象)

・シニフィエ   → 個別概念(知覚や再現表象から形成され、語規範の媒介によって語音像と連合した個別概念)

・シーニュ・記号 → 内語

・言語      → 内言

ソシュールがともに「シーニュ・記号」と呼んでいる2種類の連合 語韻⇔語概念語規範)と 語音像⇔個別概念内語)とは形態が異なっていますのできちんと区別して扱う必要があります。

 また、実際に表現された言語レベルにおいても、語音個別概念 という形態の連合が「シーニュ・記号」と呼ばれることもありますので、このレベルでの「シニフィアン」・「シニフィエ」についてもきちんと再規定する必要があります。

【言語(形象)レベルにおける再規定】

・シニフィアン  → 語音個別概念語規範に媒介されて実際に表現された語の音声。文字言語では文字の形象

・シニフィエ   → 表現された語の意味。個別概念を介して間接的にと結びついている(この個別概念語規範の媒介によってと連合している)

・シーニュ・記号 → (表現されたもの)

・言語      → 言語(表現されたもの)

 語音言語音語音像言語音像語韻についての詳細は「言語音・言語音像・音韻についての覚書」を、内言内語については「ソシュール用語の再規定(4)――思考・内言」を参照して下さい。また、書き言葉や点字・手話についても言語規範が存在し、それらについても各レベルにおける考察が必要ですが、ここでは触れることができません。

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プロフィール

シカゴ・ブルース

シカゴ・ブルース (ID:okrchicagob)

1948年生れ(68歳♂)。国語と理科が好き。ことばについては子供のころからずっと関心を抱いていました。20代半ばに三浦つとむの書に出会って以来言語過程説の立場からことばについて考え続けています。現在は39年間続けた自営(学習塾)の仕事を辞め個人的に依頼されたことだけをこなす日々です。

コメント等では略称の シカゴ を使うこともあります。

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意識と言語(こころとことば)

われわれは人間が『意識』をももっていることをみいだす。しかし『精神』は物質に『つかれて』いるという呪いをもともとおわされており、このばあいに物質は言語の形であらわれる。言語は意識とおなじようにふるい――言語は実践的な意識、他の人間にとっても存在し、したがってまた私自身にとってもはじめて存在する現実的な意識である。そして言語は意識とおなじように他の人間との交通の欲望、その必要からはじめて発生する。したがって意識ははじめからすでにひとつの社会的な産物であり、そして一般に人間が存在するかぎりそうであるほかはない。(マルクス・エンゲルス『ドイツ・イデオロギー』古在由重訳・岩波文庫)


ことばは、人間が心で思っていることをほかの人間に伝えるために使われています。ですから人間の心のありかたについて理解するならばことばのこともわかってきますし、またことばのありかたを理解するときにその場合の人間の心のこまかい動きもわかってきます。
このように、人間の心についての研究とことばについての研究とは密接な関係を持っていて、二つの研究はたがいに助け合いながらすすんでいくことになります。一方なしに他方だけが発展できるわけではありません。
…こうして考えていくと、これまでは神秘的にさえ思われたことばのありかたもまったく合理的だということがおわかりになるでしょう。(三浦つとむ『こころとことば』季節社他)


参考 『認識と言語の理論 I』を読む 1(1)――認識論と言語学三浦つとむ『認識と言語の理論 I』

子どもたちに向けた言葉

ふしぎだと思うこと
  これが科学の芽です
よく観察してたしかめ
そして考えること
  これが科学の茎です
そうして最後になぞがとける
  これが科学の花です
        朝永振一郎

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