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2010年06月06日(日)| 社会>ツイッター |  
上杉隆さんによる鳩山首相講演録(ツイート集)

6月5日の午後に東京工業大学で行なわれた鳩山由紀夫首相(@hatoyamayukio)のスピーチの模様を上杉隆(@uesugitakashi)さんがツイートで実況。それをヲノデラジュンペイ(@Asohgi)さんが togetter にまとめました。読んでみると、鳩山さんが「宇宙人」と呼ばれる所以がよくわかるスピーチであり、記録しておくべき価値があると思いましたので togetter を参考にして上杉さんのツイートを以下に採録しました。

上杉隆さん 2010年6月5日(土) 

大岡山なう。鳩山由紀夫首相、講演。ヒヨドリの生態について話すか関心を持ってみる。

posted at 12:50:08

鳩山首相登場なう。まだ現職です、と訂正してみる。 QT @gentyoku: 元を付け忘れています。 RT: @uesugitakashi: 大岡山なう。鳩山由紀夫首相、講演。ヒヨドリの生態について話すか関心を持ってみる。

posted at 13:02:07

88888888888。拍手なう。鳩山首相入場。でも、官邸からはまもなく退場。

posted at 13:03:33

鳩山「内閣総理大臣の鳩山由紀夫です(笑)。なんか恥ずかしい気がしますが、まだ総理でありまして、昨夜、菅直人君が総理になったのですが、天皇陛下の親任式が終わってないので、まだ総理なんです。みなさん嘘だろ~と顔をされてますが、嘘じゃありません」(笑)

posted at 13:06:41

鳩山「でも、みなさん、いいじゃありませんか。次の首相の菅さんがここ(東工大)の出身で。でも、私も研究者として4年半いたんです。菅さんは4年です」(笑) そこで争ってみても…、と和んでみる。

posted at 13:08:16

鳩山「理系の道を挫折して政治の世界に(笑)。私には弟の邦夫というのがいました。いまでもいるんですけど。私は政治の世界が大嫌いだったものですが、弟は違った」

posted at 13:09:51

鳩山「オヤジ(威一郎大蔵事務次官)は大蔵省にいながら理系の意味がわからなかった。ある時、私は「数学が世の中の役に立ったためしがあるのか」といわれた。「何言ってんだ、新幹線に乗っているだろ」とこう答えたのですが、大蔵事務次官として国会答弁などもあるのに相関係数すら知らなかった」

posted at 13:12:44

鳩山「弟は政治の道に進んだ。邦夫「兄貴先に行くからな」。それに対してカリフォルニア大学に留学し、37歳のときに国際的に軽く見られる日本の政治をなんとかしなくてはならないと思い、政界に足を踏み入れた。北海道からだった」

posted at 13:15:17

鳩山「政治を科学すると行って出馬した。祖父(一郎首相)の後を追って、すでに弟は政界入りしていた。当時は仲良かった。いまも仲良いんですが。私は政治を科学するといっていたのだが、むしろ党の中にも科学が必要かな(笑)」

posted at 13:17:30

鳩山「政治や行政の中にもっと科学が入ればいいと思う。自分の生い立ちを述べていたら、時間があっという間に過ぎてしまっていた。本題に入ります。コンクリート中心の政治ではなく、といっても社会工学、土木工学の意味ではなく、もっとソフトパワー中心の政治を…」

posted at 13:19:49

鳩山「アジアを日本の内需と考えるくらいの大きな考えでもって、日本の成長戦力を高めるような政策が必要だった。そしてその中でイノベーティブな若者を活用すべきなんでしょう。子供手当て、満額だと防衛費を超えるのですが、それでも、高齢化対策の方が少子化対策よりも15倍お金がかかる」

posted at 13:22:47

鳩山「米国・中国と比べて、博士号の取得者は日本は少ない。大学進学率とあわせて、日本はドクターがまだまだ足りない。論文も、社会科学分野では東大の283位が最高。情けないほど少ない」。統計には日本語発表が含まれないということを差し引かないと、鳩山首相に異議を申し上げてみる。

posted at 13:27:12

鳩山「いかにイノベーティブな発想を持って、世界に先駆けて、日本が行っていけば新成長戦略になる。理工系の若い皆さんが、グリーンとライフの二つを持って牽引していただきたい」

posted at 13:28:34

鳩山「東アジアについて未来は国境の壁をなくしていこうというが私の考え方です。ご案内の通り、いまは難しいかもしれません。でも、キャンパスアジア構想ですでに始まっている。日中韓だと時差もあまりないわけですし、宇宙衛星を使って北京、精華、東工大などと同時に講義をやることも考えられる」

posted at 13:31:42

鳩山「私が東工大に席を置いていたのは40年以上前のこと。ステップバイステップを踏まえて、3つの大学の講義を選択できれば、単位の互換性も含めて、より学生にとってはよい環境となる」

posted at 13:33:43

鳩山「国と国の間にも壁があるように、政治、行政、学問、大学にも壁がある。産学官が連携し、そうした壁を越えていくのが重要ではないか」 これだと簡単に壁を越えます、と壇上の @hatoyamayukio さんに進めてみる。 http://amzn.to/9rvhvT

posted at 13:37:56

鳩山「スタンフォード大にいるときは私は貧しい学生でした。そんなことを言っても誰も信じてもらえないでしょうが。仕送りも年間1500億円。あれ1500億、じゃなくて1500万円、あれ、150万円? いくらだったっけな~」 子供手当ての起源を確認。

posted at 13:40:02

鳩山「苦しい生活の中、女房に食わせてもらいました。私はスタンフォード大で、女房はデパートで働きながら」

posted at 13:41:07

鳩山「友愛の精神を、私の政治信条はクーデンホフカレルギー(EUの父)のものですが、いつかはヨーロッパのように、アジアも統合を、通貨統合を、そんな未来を夢見ています」

posted at 13:42:42

講演終わり。学生からの質疑応答なう。博士課程の木村君からの質問。博士課程を取ってよかったことは? 鳩山「正確には日本での博士課程を取ったわけではない。制約条件のもとで物事を最適化することを学んだ。それを政治の世界で活かせたかというと活かせていません。常態をデジタル化して画一化」

posted at 13:46:24

鳩山「理工系の方こそ、政治や行政の分野に入っていくべきだと思う。私がオペレーションリサーチの手法がうまくいったかとそうではないが。菅君といまいろいろ話し合っている」

posted at 13:48:11

3年生の小川君の質問。政治分野に入ったことで努力されたことは?鳩山「オペレーションリサーチの学問を政治に活かせたいと思ったのは事実。そのための努力と政治の努力は違ったもの。鳩山という家柄の優位性があった。それが非常に有利に働いていたのは事実」

posted at 13:50:29

鳩山「そうした意味で理系の方が政治の世界に入るのは難しいかもしれない。社会科学分野の方の方が人間的付き合いがうまい。だが理系も科学も人間が作るもの。そうした意味でより人間的な付き合いをすべき」

posted at 13:51:59

博士課程2年のカプラーさんの質問。日本では博士課程を持っていても仕事上のメリットがない。鳩山「これは両方に問題がある。博士号取得の先は自分の人生の中に描かれているはずですが、そこの意識が薄弱であれば就職が厳しい。とはいえ日本の社会構造の中でもそうだ。産学官の共同」

posted at 13:55:32

鳩山「不思議なもので、私の学生の頃は産官を打破すべきだという学生運動だった。いまはその連携が不足している。その産官学の壁を越えるために連携を密にしていくべきだ」

posted at 13:56:49

博士課程1年。イサムさんの質問。将来の日本において理系博士がどんな分野で必要とされると思うか?鳩山「生命科学をやって人の命を救いたいという学生さんも、将来はノーベル賞をとってやるぞという学生さんも、社会の壁が厳然と存在して、そこを打ち破る」

posted at 13:59:56

鳩山「私も理系ですが、次の菅直人も私の10倍20倍も頭の切れる菅直人、ときどきキレすぎてしまいますが…」 場内に笑いが戻るなう。

posted at 14:00:57

壇上までの距離30メートル強。最後列。かなり困難。QT @oookkk8386: 靴を投げる準備は???今日は投げる必要ないのかなWWW

posted at 14:02:11

質疑終わり。最後にメッセージ。鳩山「これから博士を目指す学生さんに、この国と小さなことに終わるのではなく、アジアに、世界に目を向けてほしい。ひとりひとりのソフトパワーが、世界を動かしてきたと思っている。博士号を取りたいからだという理由なら取らない方がいい。その先の人の幸せを」

posted at 14:05:00

鳩山首相、講演終了なう。大岡山の東工大から、誤報ジャーナリストの上杉隆がつぶやきました。

posted at 14:06:12

松井さん、どもです。上司、リアルに間違えてました(笑) QT @matsuikoji: @uesugitakashi さんのツイートで上司の講演内容を読む。なんか雰囲気がよく伝わってくる。仕送り1500億円ってホントに上司は言ったのだろうか。上司らしい冗談か? 雰囲気はよくわかる。

posted at 15:29:18

鳩山首相講演録。http://togetter.com/li/26882 記者クラブシステムが、こうした本来鳩山さんが持っているユーモアと人間性に満ち溢れた真の姿を、国民に伝える障害になっていたのです、と部下に伝えてみるなう。 @matsuikoji @hatoyamayukio

posted at 15:35:41

最後に就任初のぶら下がりを敢行。上杉「最後に記者会見を開いてください。オープンで。ぜひ」 鳩山「あ、そうだよね」 上司からの命令を部下に伝えてみる。 @matsuikoji @hatoyamayukio

posted at 15:38:31

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言語関連の用語について

 表現された言語(本来の意味の言語)を単に言葉あるいは言語、ことば…のように表記しています。ソシュール的な意味の言語(言語規範ないし思考言語)はカッコつきで「言語」あるいは「言語langue」・「ラング」・「ことば」等と表記しています。(背景色つきで「言語」のように表記している場合もあります)

 一般的な意味の概念を単に概念と表記し、ソシュール的な意味の概念(語の意義としての概念、いわゆるシニフィエ・語概念)はカッコつきで「概念」と表記します。(2006年9月9日以降)

 また、ある時期からは存在形態の違いに応じて現実形態表象形態概念形態のように用語の背景色を変えて区別しています(この文章では〈知覚形態〉も〈表象形態〉に含めています)。

 ソシュールの規定した用語を再規定し、次のような日本語に置き換えて表記します。詳細は「ソシュール用語の再規定(1)」を参照。

【規範レベルにおける再規定】

・シニフィアン  → 語韻     (ある語音から抽出された音韻)

・シニフィエ   → 語概念(語義) (ある語によって表わされるべき概念)

・シーニュ・記号 → 語規範(語観念)(ある語についての規範認識)

・記号の体系   → 語彙規範   (語すべてについての規範認識)

・言語      → 言語規範   (言語表現に関するすべての規範認識)

語概念・語韻は 語概念⇔語韻語韻⇔語概念)という連合した形で語規範として認識されています。語規範はこのように2つの概念的認識が連合した規範認識です。ソシュールは「言語langue」を「諸記号」相互の規定関係と考えてこれを「記号の体系」あるいは「連合関係」と呼びますが、「記号の体系・連合関係」の実体は語彙規範であり、言語規範を構成している一つの規範認識です。規範認識は概念化された認識つまり〈概念形態〉の認識なのです。

なお、構造言語学・構造主義では「連合関係」は「範列関係(範例関係)」(「パラディグム」)といいかえられその意義も拡張されています。

 語・内語・言語・内言(内言語・思考言語) について、語規範および言語規範に媒介される連合を、三浦つとむの主張する関係意味論の立場からつぎのように規定・定義しています。詳細は『「内語」「内言・思考言語」の再規定』を参照。(2006年10月23日以降)

  : 語規範に媒介された 語音個別概念 という連合を背後にもった表現。

内語 : 語規範に媒介された 語音像⇔個別概念 という連合を背後にもった認識。

言語 : 言語規範に媒介された 言語音(語音の連鎖)⇔個別概念の相互連関 という連合を背後にもった表現。

内言 : 言語規範に媒介された 言語音像(語音像の連鎖)⇔個別概念の相互連関 という連合を背後にもった認識・思考過程。

内語内言は〈表象形態〉の認識です。

なお、上のように規定した 内言(内言語・内的言語・思考言語)、 内語とソシュール派のいうそれらとを区別するために、ソシュール派のそれらは「内言」(「内言語」・「内的言語」・「思考言語」)、「内語」のようにカッコつきで表記します。

また、ソシュールは「内言」つまり表現を前提としない思考過程における内言および内言が行われる領域をも「言語langue」と呼んでいるので、これも必要に応じてカッコつきで「内言」・「内言語」・「内的言語」・「思考言語」のように表記します(これらはすべて内言と規定されます)。さらに、ソシュールは「内語の連鎖」(「分節」された「内言」)を「言連鎖」あるいは「連辞」と呼んでいますが、まぎらわしいので「連辞」に統一します(「連辞」も内言です)。この観点から見た「言語langue」は「連辞関係」と呼ばれます。ソシュールは「内語」あるいは「言語単位」の意味はこの「連辞関係」によって生まれると考え、その意味を「価値」と呼びます。構造言語学では「言(話し言葉)」や「書(書き言葉)」における語の連鎖をも「連辞」と呼び、「連辞関係」を「シンタグム」と呼んでいます。詳細は「ソシュールの「言語」(1)~(4)」「ソシュール用語の再規定(1)~(4)」「ソシュール「言語学」とは何か(1)~(8)」を参照。

 さらに、ソシュールは内言における 語音像⇔個別概念 という形態の連合も「シーニュ・記号」と呼んでいるので、このレベルでの「シニフィアン」・「シニフィエ」についてもきちんと再規定する必要があります。

【内言レベルにおける再規定】

・シニフィアン  → 語音像(個別概念と語規範に媒介されて形成される語音の表象)

・シニフィエ   → 個別概念(知覚や再現表象から形成され、語規範の媒介によって語音像と連合した個別概念)

・シーニュ・記号 → 内語

・言語      → 内言

ソシュールがともに「シーニュ・記号」と呼んでいる2種類の連合 語韻⇔語概念語規範)と 語音像⇔個別概念内語)とは形態が異なっていますのできちんと区別して扱う必要があります。

 また、実際に表現された言語レベルにおいても、語音個別概念 という形態の連合が「シーニュ・記号」と呼ばれることもありますので、このレベルでの「シニフィアン」・「シニフィエ」についてもきちんと再規定する必要があります。

【言語(形象)レベルにおける再規定】

・シニフィアン  → 語音個別概念語規範に媒介されて実際に表現された語の音声。文字言語では文字の形象

・シニフィエ   → 表現された語の意味。個別概念を介して間接的にと結びついている(この個別概念語規範の媒介によってと連合している)

・シーニュ・記号 → (表現されたもの)

・言語      → 言語(表現されたもの)

 語音言語音語音像言語音像語韻についての詳細は「言語音・言語音像・音韻についての覚書」を、内言内語については「ソシュール用語の再規定(4)――思考・内言」を参照して下さい。また、書き言葉や点字・手話についても言語規範が存在し、それらについても各レベルにおける考察が必要ですが、ここでは触れることができません。

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プロフィール

シカゴ・ブルース

シカゴ・ブルース (ID:okrchicagob)

1948年10月生れ(74歳♂)。国語と理科が好き。ことばの持つ意味と自然界で起きるできごとの不思議さについて子供のころからずっと関心を抱いていました。20代半ばに三浦つとむの書に出会って以来言語過程説の立場からことばについて考え続けています。長い間続けた自営(学習塾)の仕事を辞めた後は興味のあることに関して何でも好き勝手にあれこれ考える日々を過ごしています。千葉県西部在住。

2021年の2月下旬から海外通販(日系法人)を通じてイベルメクチンのジェネリック(イベルメクトール:インド Sun Pharma 社製)を購入し、定期的に服用しています。コロナワクチンは接種していません。

ツイッターは okrchicagob(メインアカウント)、または Chicagob Okr(サブアカウント)。

コメント等では略称の シカゴ を使うこともあります。

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意識と言語(こころとことば)

われわれは人間が『意識』をももっていることをみいだす。しかし『精神』は物質に『つかれて』いるという呪いをもともとおわされており、このばあいに物質は言語の形であらわれる。言語は意識とおなじようにふるい――言語は実践的な意識、他の人間にとっても存在し、したがってまた私自身にとってもはじめて存在する現実的な意識である。そして言語は意識とおなじように他の人間との交通の欲望、その必要からはじめて発生する。したがって意識ははじめからすでにひとつの社会的な産物であり、そして一般に人間が存在するかぎりそうであるほかはない。(マルクス・エンゲルス『ドイツ・イデオロギー』古在由重訳・岩波文庫)


ことばは、人間が心で思っていることをほかの人間に伝えるために使われています。ですから人間の心のありかたについて理解するならばことばのこともわかってきますし、またことばのありかたを理解するときにその場合の人間の心のこまかい動きもわかってきます。
このように、人間の心についての研究とことばについての研究とは密接な関係を持っていて、二つの研究はたがいに助け合いながらすすんでいくことになります。一方なしに他方だけが発展できるわけではありません。
…こうして考えていくと、これまでは神秘的にさえ思われたことばのありかたもまったく合理的だということがおわかりになるでしょう。(三浦つとむ『こころとことば』季節社他)


参考 『認識と言語の理論 第一部』 1章(1) 認識論と言語学との関係

子どもたちに向けた言葉

ふしぎだと思うこと
  これが科学の芽です
よく観察してたしかめ
そして考えること
  これが科学の茎です
そうして最後になぞがとける
  これが科学の花です
        朝永振一郎

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