〔注記〕 昨日、第4回公判についての江川紹子さんの傍聴ツイートを「江川紹子さんのツイート(5)――小沢一郎氏の元秘書3人に対する第2回公判」に追記する形で採録しましたが、やはり別の記事にした方がよいと思いましたのであらためて新規記事として独立させました。
一昨日(2月24日)の第3回公判(石川知裕議員に対する弁護側質問)に引き続き昨日は第4回公判が開かれ、石川議員に対する検察側質問が行われました。
江川紹子さん(@amneris84)がその第4回公判の模様をツイートをして下さいましたのでそれを採録しました。
なお、一昨日の第3回公判については気弱な地上げ屋(@kiyowanajiageya)さんが<陸山会裁判傍聴記・・。 石川! ここはウマく収めてやるから・・この調書にサインしろ! 東京地検独走部>で裏話などを交えながら書いて下さっています。――――〔03.01 追記〕地上げ屋さんのコメヘン(コメントに対する返事)によると検察は反対尋問の延期を裁判長に提案したらしいですね。翌日第4回公判が開かれたということは却下されたということですね。
〔2011.02.26 追記〕
『THE JOURNAL』編集部(@j_the_journal)の西岡千史さんが一昨日の第3回公判傍聴記をアップロードして下さいました。<《第3回》陸山会事件公判傍聴記 ── 「こんなものサイドストーリーだ!」と目の前で調書を破った吉田正喜検事>(THE JOURNAL 11年2月26日)。続きもあるそうなのでアップされたらまたご紹介します。
〔2011.02.28 追記〕
2月26日発行の『日刊ゲンダイ』に第4回公判についての記事が載ったようです。<〝小沢無罪強まる〟 陸山会政治資金報告書はどうつくられたか 『日刊ゲンダイ』2月26日>(阿修羅 11年2月27日)
〔2011.03.03 追記〕
『THE JOURNAL』編集部の西岡千史さんが第4回公判傍聴記をアップロードして下さいました。<《第4回》陸山会事件公判傍聴記 ── なぜ、池田元秘書は調書にサインしてしまったのか。なぜ、心が折れてしまったのか>(THE JOURNAL 11年3月2日)。
江川紹子さんの第4回公判傍聴ツイート
The daily olive news さんのツイート
〔注記〕 オリジナルのツイートを読むにはそれぞれのツイートの一番下にあるポストされた時刻(時:分:秒)に貼られているリンクをクリックして下さい。
江川紹子さんの第4回公判傍聴ツイート
2011年02月25日(金)
東京地裁にゃう。
posted at 09:10:20
ぼーちょーけん、げっと
posted at 09:36:41
昼休みちぅRT @mitsuya_niwa: 江川さん、傍聴中。RT 石川議員に検察側反対尋問 陸山会事件第4回公判(東京新聞):http://bit.ly/hW5mAB @uesugitakashi @amneris84
posted at 12:23:57
石川議員への検察側の被告人質問は、検察のモノの考え方と秘書当時の石川議員の発想や感覚の違いが非常に分かりやすい形で浮き彫りになったように思う。つまり、人は常に合理的な判断の下で動き、その行動には規則性があり、政治家の事務所組織出あり、その中で人は上下の関係があって(続く)
posted at 12:52:55
(続)指揮命令系統があって、指示と報告がなされ、システマティックに機能している、と考える検察。一方の石川議員側は、結構思いつきで行動することもあり、事務所に先に入った者と年齢が上のものではどっちが上司部下という明確な違いも感じていない。収支報告書の記載についても、(続く)
posted at 12:53:25
(続)検察は、政治家秘書として最重要任務であるかのように考えているように見えるがと、石川被告の様子からは、たくさんの仕事を抱える中で、記載漏れや不正がなく最後の数字がきちんと合っていること(のみ)に関心が向いていた感じ。検察が描く政治家秘書像と本人が語る実像のギャップが大きい。
posted at 12:54:58
さて、午後の傍聴
posted at 13:05:07
裁判終わったにゃう。非常に興味深かった。帰ってから報告するにゃ。
posted at 17:10:16
裁判の勝敗で言うと、石川議員と池田秘書に関しては、なんとも言えない感じ。形式的な違法を認定して有罪判決書くことは可能かと RT @LedLine 初公判で特捜側のTKO負けが見えてしまっており検察側の反対尋問があると聞いても緊張感がない
posted at 18:37:02
大阪地裁も法廷じゃ使えないけど、休み時間は自由に使えた RT @impulse92 あ~、携帯遣わしてくれないんですか。 大阪地裁のことを逆用されたんですかね?
posted at 18:37:37
1)陸山会事件の裁判午後の部。石川議員の後任として小沢氏の5政治団体の会計を担当していた池田元秘書への被告人質問。弁護人と池田氏のやりとりで、検察やマスコミが描く政治家秘書像、小沢事務所像、さらに政治資金報告書の作られ方と、現実のギャップがますます明らかになっていった。
posted at 21:10:35
2)金庫番のわりに、引き継ぎはかなりアバウト。石川議員は自分の立候補準備で忙しく、小沢氏から借りた4億円をどう処理したかなど、詳細は伝えられていなかった。なので、石川議員は定期預金にしたのが小沢氏のお金という認識だったのに対し、池田氏は5団体に分散して預けてある、と思い、
posted at 21:10:38
3)いつでも返せるように5団体合わせて常に4億円はキープするように心がけた、と。池田氏にとって石川氏は大学の部活の怖い先輩で、おまけに選挙のことでピリピリしている時期だったので、分からないことがあっても、なかなか問い合わせができなかった、という。政治資金報告書を作ったら、
posted at 21:10:44
4)収支が合わなくなったので石川氏に電話をしたら、「私はちゃんと処理してた」と言われたので、これ以上聞けず、同じ小沢氏の団体の中での資金を融通しあったのがちゃんと記録されていなかったのだろうと判断。それぞれの預金通帳(20口座以上)を突き合わせ、辻褄が合うように寄付金として処理
posted at 21:11:08
5)といっても、本人は5団体すべての会計を任され、事実上財布は一つなので、それが問題とは感じていない。石川議員も5団体は結局一つの組織で、その間では「右のポケットから左に移すように」お金が移動していたことを語っていた。一方、検察は団体間の金の移動は厳格に処理すべきという立場
posted at 21:11:25
6)それにしても、なんで年度末の締め切り間際になって慌ててこういう作業をするのか。池田氏は、会計担当者といっても、選挙や小沢議員の車の運転、国際交流や後援者との対応など外の活動が優先され、政治資金報告書は締め切りの3月31日の間際になってバタバタと作業をするためだった、と説明。
posted at 21:11:52
7)報告書について小沢氏に報告することはなく、「見せろとか聞かれたりしたこともない。(小沢氏は)そういう形式的なことに興味は持たれないので」。小沢氏には年末に5団体合わせた収支の数字を報告するだけだった、と。石川氏も池田氏、大久保元秘書と小沢氏へは何も報告していなかったと言う。
posted at 21:12:07
8)小沢氏は、ロッキード事件の裁判傍聴などの経験から、自分が訴追を受けないよう、きっちり対策をしているのかと思ったが、そうでもないみたい。むしろ、会計担当も専門的な知識などない(用語すら知らない)者に会計の全権を任せ、こまめに帳簿を付けているわけでもなく、実にアバウトな感じ。
posted at 21:12:42
9)引き継ぎがしっかりできていないまま、マスコミからの問い合わせにも、自分の認識で答えるので、後から矛盾も出てくる。マスコミ報道を通じて私なりに作っていた小沢事務所のイメージは、金に関しては緻密で老練な組織という感じだったが、それは実態と随分違いそうだ。
posted at 21:12:58
10)ちなみに、政治資金報告書を締め切り間際にドタバタ作る様は、確定申告の間際とよく似ている、と思った。検察官、それに新聞テレビの記者の多くは、確定申告をやったことがないから、そのドタバタ感が実感として分からないのではないか。
posted at 21:14:25
11)池田氏も、捜査段階では大久保氏や小沢氏への報告を認めるような調書が作成されている。なぜそういう調書ができたのか。弁護側の問いに、池田氏は自身が受けた取り調べの状況を詳細に語った。担当したハチスカ検事は、しばしば「可能性」という言葉を使って、池田氏を追い詰めた、という。
posted at 21:15:12
12)「私が『記憶がない』と申し上げると、『可能性も否定するのか。それは嘘を言うのと一緒だ』と言われ、私は真実を認めて欲しかったので『100%ないとは言い切れない』と言うと、調書では「あった」ということにされて、大久保さんや小沢代議士に報告した、となってしまった」
posted at 21:15:33
13)「私が『記憶がない』と言うと、検事は『あなたが記憶ないというのにつきあっていられない。記憶ない部分を埋めるのが私の仕事だ』と。事実と違う調書について訂正を求めても、『あなたの記憶が曖昧。記憶がはっきりしたら訂正する』と言って訂正してくれなかった」。
posted at 21:15:47
14)その後、ハナザキ検事に代わったので、また訂正を求めたら、「担当が代わったら態度を変えるのか。俺をなめくさっとるのか」と怒鳴られた、と。「もしかしたら話を聞いてくれる検事になるかなと期待したら、もっときつかったのでがっかりした」。この検事には何度も大声で怒鳴られた、と。
posted at 21:16:02
15)取り調べは、連日深夜に及んだ。1月28日は朝10時50分から夜の0時7分までだ断続的に4回に渡って取り調べがあった。それでも、この時は調書への署名を拒否していたが、翌日、心身共の疲れ、「心が折れてしまった」。前日拒否した調書に署名。以後、全く抵抗しなくなった。
posted at 21:16:16
16)弁護士宛ての手紙より<署名しないと検事が「保釈はない」「勾留期間が延びる」「他の人たちの取り調べもきつくなる」「再逮捕と別件でできる」と言われ、素直に言えば「悪いようにしない」などと甘い言葉を繰り返し言われ、早くこの苦しい状況から楽になりたくて>署名してしまったと。
posted at 21:16:33
17)弁護人について、ハチスカ検事は「弁護士の言うことを聞いているとろくなことにならない」と毎日言われた。ハナサキ検事も「弁護士は何も分かないんだから。あなたのことを決めるのは私たちだから言う通りにした方がいいぞ」と言われた、と。
posted at 21:16:49
18)実は池田被告は、逮捕前の任意で被疑者として取り調べられた時に、曖昧な表現ながら大久保元秘書への報告を認める調書を作成している。それは「検事の作文」だったが、全く違うことなので、まさかそれで大久保逮捕になるとは夢にも思わなかった、と。しかし、それで大久保氏は逮捕された。
posted at 21:17:03
19)池田はそれが申し訳なく思い、逮捕されてからは自分についての記述は認めても大久保への報告はしばらく否認していた。しかし、「検事から「『大久保さんは私から報告を受けた』と言われた。大久保さんにはどうお詫びをしていいかという思う一方で、
posted at 21:18:14
20)私をかばうためにそういう供述をしてくれているんだから、大久保さんに甘えてしまっていいのかなとも思った」。以後完全自供となったのは、「心が折れてしまった」。検事からは「あなただけ遅れている」と言われ、私が認めないと捜査が続いて他の2人にも迷惑をかけるのではないかと思った」と
posted at 21:19:11
21)こうした取り調べ方法について、後日証人として出廷する検事たちはどのように証言するのか興味深い。もし、池田氏が話したの通りであれば、相当に問題のある取り調べだったということになる。異なる証言になるのであれば、やはり取り調べの全面可視化は必要だ。(おわり)
posted at 21:20:59
考えるべき問題その1)こういうアバウト&ドタバタは小沢氏の事務所だけにゃのか 2)きっちりするにはプロの会計担当者が必要。そのために金をかけることの意味 3)これが刑事罰に馴染むのか RT @kenbor 同様に小沢氏のルーズさも問うべきだったと思っている。
posted at 21:43:17
わらしではなく、裁判所が考えるかもしれにゃい、と。H16に支払った分を本登記に合わせてH17支払とした記載をOKとするか、それとも払った時点にすべきとするかとか RT @BLUEPEACE_117 石川議員と池田議員の刑法上の違反とはどの点をもってそうお考えになられるのでしょう?
posted at 22:38:44
@masafumi0428 昨日は午前中だけ。午後は検察の在り方検討会議だったので傍聴できず。傍聴した人のメモだけもらって、興味深い公判だったのだにゃ、と思ったです
posted at 22:40:40
昨日と今日、小沢弁護団の主任弁護人の弘中弁護士が傍聴していた。小沢氏には報告してないという石川、池田両元秘書の供述を聞いて、自信を深めた表情。
posted at 22:46:32
始まったら、終わるの早いんじゃないでしょうか RT @mankin911 小沢一郎の裁判も年内で終わらせると発言したと、某ブログにありました。
posted at 22:53:44
ご本人が早く終わらせたいなら、石川、大久保、池田の元3秘書と取り調べ検事、それにプラスαの10人前後で証人尋問終わらせ、年内結審来年早々判決もあるかと RT @nobuo_ikoma 第5検察審査会の事務局長と会長、そして申立人を証人として申請して欲しい。
posted at 23:02:38
まさに。それは小沢氏のためだけでなく、日本の刑事司法のために RT @impulse92 小沢さん、ヤメ検から弘中さんに替えて良かったですよ。
posted at 23:03:41
2011年02月26日(土)
フルネーム聞かなきゃ RT @kamatatylaw この二人は一生弁護士登録しないでねRT @amneris84: ハチスカ検事「弁護士の言うことを聞いているとろくなことにならない」と…ハナサキ検事「弁護士は何も分かない…あなたのことを決めるのは私たちだから言う通りにした方が…
posted at 07:00:41
陸山会事件の昨日の裁判を、新聞各紙はどう伝えているかチェック。一番詳しいのは読売。社会面3段見出しで、石川議員と池田元秘書の間で小沢氏からの4億円を巡る認識にズレがあったと報じ、第3社会面で詳報。検察の取り調べについての池田氏の発言の一部も紹介している。
posted at 07:42:50
朝日は社会面に2段見出しで、4億円の認識のズレについてのみ報道。もしかしたら小沢氏批判に使えるかもしれない事実のみ報じ、それ以外はスルーの方針か? 東京新聞はにゃんと一行もなし?! 小沢氏の無罪方向の情報より小向容疑者逮捕を写真付きで伝えるが大事なのかな。
posted at 07:48:53
2011年02月25日(金)
【公判解説】陸山会事件の江川さん他の傍聴記から、検察は取り調べをしているのではなく、予め用意した供述調書に被疑者の署名を取るのが仕事だった。全く村木事件とウリ二つ。検事尋問で何を云うか分からないが、これでは容疑が白でも黒でも、捕り物が出来る。こんな法治国家のために税金は払えない。
posted at 22:35:34
【特捜の手口】予め事前にストーリーに沿った供述調書を用意。端緒は何でも良い。Aの逮捕状を取り、割る(供述調書に署名)と、次の被疑者Bに着手。そして、実際狙うターゲットに迫って行く。公判では、この供述調書を証拠に、有罪を主張する。完全犯罪完成。国民は激怒だろう。
posted at 22:40:27
【公判解説】陸山会事件も、村木事件も公判で出て来る検事の取調べの手口が同じ。仕事は、予め検察のストーリーに沿った供述調書を用意しておき、そこに誘導する。それがあがると、次の獲物に襲い掛かる。 結果、全然事実を反映していない検事面前調書が乱舞する。嘘だらけだ!
posted at 22:55:13
【公判解説】この特捜部の手口なら、きっちり犯罪要件を充足する供述調書を作成し、言いがかりで逮捕し、後にじっくり割って調書に署名させれば、犯罪者が一丁上がりになる。公判では、検面調書の特信性を主張する。これで99.8%なら、精密司法などではない。
posted at 23:26:40
2011年02月26日(土)
【弘中情報】「裁判? 9部9厘(無罪を)取る! しかも早けりゃ年内にな! 来春までかかるんじゃないのかって? そんなことはさせない! 検察は嫌がるだろうけど・・この裁判同様、集中審理でやる! 年内だよ! 年内!アッハッハ!」
posted at 10:18:26
〔注記〕 「江川紹子さんのツイート(4)――小沢一郎氏の元秘書3人に対する第1回公判」の末尾に関連記事・サイトへのリンクが載せてあります。
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