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2011年07月12日(火)| 科学・教育>発酵 |  
乳酸菌を培養する(6)――〔応用編5〕発泡乳酸菌液と乳酸菌風呂

最終更新日 2011年9月1日〕

――乳酸菌を培養する――

 〔応用編5〕発泡乳酸菌液と乳酸菌風呂 ―― 乳酸菌風呂A, B
 〔応用編7〕乳酸菌風呂、その2    ―― 乳酸菌風呂C~F
 〔探究編3〕黒糖と白糖、乳酸菌風呂3 ―― 乳酸菌風呂G~O

 乳酸菌風呂関連の記事をまとめて読む。

 関連:〔基礎編〕米乳酸菌を培養してみた(とぎ汁培養液)

 関連:〔応用編1〕米ぬか培養液・拡大培養

 関連:乳酸菌風呂に対するネガキャン――ニセ科学批判とエア御用

 乳酸菌を培養する(1)~(30)をまとめて読む。

米とぎ汁を使って乳酸菌を培養し始めてから2か月あまり、その間多少の失敗はありましたがまずまず順調に培養を進め、毎日乳酸菌に囲まれた生活をしています。ややゆるめの豆乳ヨーグルトもおいしく食べています。風呂には拡大培養で作った乳酸菌液を2リットルづつ毎回入れて、残り湯は洗濯に使っています。

玄米や白米を入れたとぎ汁培養液ではデンプンの量が多いためでしょうか、二酸化炭素の泡を大量に発生し、そのうちに炭酸飲料状態になった乳酸菌液になります。飲むとピリピリとした炭酸の味がします。これを使った豆乳ヨーグルトは鬆(す)が入って食味がよくありません。しかし、濾過して米粒を取り除いた上で、ボトルの口をゆるめておけば炭酸の気が抜けてふつうの乳酸菌液になります。そして何の問題もなく使うことができるようになります。ところがつい先日できた発泡乳酸菌液はそれとは性質がまったく違いました。

この記事の目次 

 
発泡乳酸菌液

発泡乳酸菌液完璧に炭酸飲料化しているだけでなく、ふたをゆるめておいても通常の乳酸菌液になりません。いつまでも炭酸飲料状態が続きます。ボトルを振ってふたをあけると二酸化炭素の泡がはげしく発生してボトルの口から溢れるほどになります。この状態がずっと続くのです。濾過して上澄みだけになっているのに…。そして問題はそれだけにとどまりませんでした。

乳酸菌液のこの異変に気づいたのは先週の半ば頃。飲用のためにストック用のボトル(4リットル)から500mlのペットボトルに移した乳酸菌液を飲んだところ、舌先にピリピリときてふつうの乳酸菌液よりも酸味が強いのです。ペットボトルを振ると大量の泡が液中から湧き上がってきました。これはまずいと思ってボトルのふたをゆるめてしばらく放置。ストックボトルの方もふたをゆるめておきました。しかし乳酸菌液中で絶えず二酸化炭素が発生し続けているのでしょうか、半日経っても1日・2日経ってもピリピリのまま、この発泡状態がおさまることはありませんでした。

このストックボトルはもともとまとめ用の8リットルのびんから移し変えた乳酸菌液を入れておくためのものです。ストックボトルの中身が発泡乳酸菌液になっているということは…。もしかするとこの8リットルのびんに入った乳酸菌液も発泡乳酸菌液になっているのではないか? 懸念は当たりました。8リットルまるごと発泡乳酸菌液になっていました。そればかりでなく、もう一つの5リットルのびんの中身も発泡乳酸菌液化していました。

確かめてみると都合19リットルの乳酸菌液が発泡乳酸菌液になっていました。私は簡単な培養記録をノートにつけていますので、この発泡乳酸菌液の原液がいつごろ培養したものかを調べてみました。残っている通常の乳酸菌液が8リットルほどあります。これらの日付とまとめ用のびんに入れた他の培養液の日付から、先月24日前後に作り始めた培養液のどれかが発泡乳酸菌液だったと思われます。この発泡乳酸菌液の生命力はすさまじく、それを少しでも入れた通常の乳酸菌液は発泡乳酸菌液化してしまうようです。

〔2011年7月13日 追記〕 発泡乳酸菌液になった原因。6月27日からにがりを入れたものを作り始めたので最初はこれが原因かと思い、追加実験して見ましたが、にがりの有無に関係なく普通の乳酸菌液ができることが判明しました。

〔追記〕 気温が高くなって酵母の活動が活発になったのがどうやら大発泡の原因のようです。夏場はかなり多くの培養液が発泡乳酸菌状態になりました。

〔2012年3月14日 追記〕 培養末期に pH が 3.5 に到達した後に起こる盛んな発泡は、その後の多くの経験から判断して酵母の大発酵に伴うものだという結論に到達しました。昨年、秋口に入ってからホットマット(温度設定「低」)の上に培養液の入ったペットボトルを寝かせていたのですが、11月半ば頃からさらに気温が下がってきたのでその上にフリースの膝掛けをかぶせてさらに座ぶとんを載せるようにしました。それ以来培養の速度が上がりましたが(ボトルの周囲の温度は 30℃ を超えていると思われます)、それだけでなくやはり pH が 3.5 に到達してからまもなく盛んに発泡するものが多く観察されました。これは気温の高かった夏期に大発泡が起きたのとその条件がよく似ています。上の追記の予想は正しかったようです。

培養初期~後期における二酸化炭素の泡は粒が小さいのですが、末期の泡粒は比較的大き目なのが特徴です。小さめの泡は乳酸菌の発酵によるものであることは pH の低下を伴っていることから明らかです。しかし末期の大きめ目の泡は pH の低下を伴っていない(pH は 3.5 のまま変わらず)のでこれは乳酸菌の発酵によって発生した二酸化炭素ではありません。末期に発泡が盛んに起こった乳酸菌液を顕微鏡で見ると、酵母が急激に増えていることが分かりますので、培養末期の盛んな発泡は酵母の大発酵に伴う二酸化炭素であると判断してよいと思います。

培養液の温度がそれほど高くない場合には培養末期の酵母の増殖は二酸化炭素の発生を伴いながら穏やかに進み、ほぼ一週間で乳酸菌液は完成します(その後もわずかながら二酸化炭素は発生し続けます)。その頃には糖分と塩分はほとんど消費されるために甘みや塩辛さが消えて、乳酸の酸っぱさがはっきりと分かるようになります。

 
乳酸菌風呂A

乳酸菌風呂a1乳酸菌液に関する限り二酸化炭素のピリピリが私は苦手です。ごくごくと多量に飲むにはちょっと飲みにくいですし、スプレーボトルに入れるとぽとぽとと中身がたれてきてしまいます。どうしようかと考えあぐねた末に思い切って乳酸菌風呂に使おうと決めました。とりあえず2リットルだけ残してあと17リットルをすべて風呂のお湯に投入。私はふだんから浴槽の湯は少なめなのでけっこう濃い目の乳酸菌風呂になりました。

いずれ10リットルの乳酸菌液をお風呂に入れて乳酸菌風呂三昧を楽しもうと思っていたので、それが多少早まっただけのことです。こんなことでもなければ15リットル以上の乳酸菌液を風呂に投入するなんて思いもよらなかったでしょうが…。結果よければすべてよし。いやこの乳酸菌風呂はいい。気持ちがいいので毎日入っています。石鹸で身体を洗わなくても上がり湯をかけなくても湯上がりはさっぱりしています。その上肌はしっとり、毎日快眠です。

〔注記〕乳酸菌風呂の色
上の写真を見て分かるように乳酸菌液を沢山入れた乳酸菌風呂の色は褐色になります。これはとぎ汁培養や米ぬか培養で乳酸菌や酵母の栄養源として使った黒糖の成分である糖蜜の色が抜けずに残っているためです。黒糖を使って培養すると、<乳酸菌を培養する(2)――〔応用編1〕>に載せた培養液や乳酸菌液の写真のような色になるので、投入する乳酸菌液の量が多いほど乳酸菌風呂の色も濃くなります。なお、飯山さんの HP に載っている乳酸菌風呂の写真を見るととても濃い色をしています。その理由:飯山さんの乳酸菌風呂に投入されているのはグルンバで作ったヨモギの乳酸菌液です。グルンバで使うヨモギの糖蜜漬けには安価な糖蜜が使われるためにできあがった乳酸菌液はかなり濃い褐色になります。

〔注記〕呼吸発電さん(@breathingpower KokyuHatuden)の togetter からこちらにお越しの方には「乳酸菌風呂に対するネガキャン――ニセ科学批判とエア御用」も合わせてお読み下さるようお願い致します。

2011年7月13日〕乳酸菌風呂A5日目
2011年7月14日〕拡大培養から通常培養に切り替え
2011年7月19日〕乳酸菌風呂A10日目
2011年7月20日〕通常培養でも発泡
2011年7月25日〕乳酸菌風呂A15日目
2011年7月29日〕「白いカビ」の正体は「産膜酵母」
2011年7月29日〕乳酸菌風呂A20日目
2011年8月03日〕乳酸菌風呂A24日目

乳酸菌風呂a2〔2011年7月13日 追記〕5日目、入浴後の乳酸菌風呂です。先日(7月9日)の写真はフラッシュを使用して撮影したものですが、本日のものはフラッシュを使うのを忘れました。色合いが違うのはそのせいです。
それにしてもこの乳酸菌風呂、9日以来まったく湯垢もつかずぬるぬるもありません。普通に入浴していても多少は浮いてくる身体から出た垢(角質)もありません。浴槽の底にもざらざらするようなものもほとんどありません。不思議です。
さて本日は4日ぶりに頭を洗いました。といっても浴槽につかったまま手桶で頭から風呂の湯を数回かぶってごしごしとやっただけですが…。いつものように洗髪後の手入れは椿油を0.5ccほどつけて終わりです。それと、これはもう大分前からですが乳酸菌風呂の湯でリンスするようになって抜け毛が目に見えて減っています――(追記)「〔基礎編〕米乳酸菌を培養してみた」の乳酸菌液の利用・活用・効能にあるように、現在は乳酸菌液をお湯で20~30倍程度に薄めたものをリンスとして使っています

〔2011年7月14日 追記〕 取っておいた2リットルの発泡乳酸菌液がちょっと元気がなくなってきました。かなり乱暴に攪拌してもボトルの口からあふれるほどの泡が発生しません。活を入れるために1リットルずつ2本に分けてそれぞれに栄養液を1リットルずつ加えて2倍拡大培養をすることにしました。飯山さんの「秘法」にしたがって新鮮な乳酸菌を追加するために、栄養液として水1リットルに黒糖大さじ1杯あら塩小さじ1杯だけでなく米ぬか大さじ1杯も忘れずに入れました。

〔2011年7月16日 追記〕 発泡乳酸菌液化していなかった8リットルのふつうの乳酸菌液。ちょっと考えなしに5リットルを拡大培養に使ってしまいました。で、気がついたら熟成して芳香を発する乳酸菌液が250ミリリットルしか残っていませんでした。気温が上がってから芳香を発するようになるまでの時間がかかるようになった感じがします。拡大培養してできた乳酸菌液にその傾向が強いようです。そんなわけで、拡大培養は一休みして2日に1回の1合分の米のとぎ汁培養(500ml)と米ぬか培養液(1日に2リットル×2本)を使った通常培養をしていこうと思います。芳香にはデンプンを分解してできる成分が関係しているような気もしますので…。

乳酸菌風呂a3〔2011年7月19日 追記〕本日で10日目。入浴後の浴槽の写真です。最初のころに比べると匂いがほとんどなくなってきましたが、かといって異臭や妙な浮遊物もありません。ただし、写真では分かりにくいでしょうがやや白っぽく濁っているので透明度は当初よりは落ちているように思います。なお3日目あたりから、入浴後の風呂水に水1.5~2リットルと一緒に黒糖とあら塩、米ぬかをそれぞれ大さじ3杯強小さじ3杯強大さじ3杯強ずつ入れています(乳酸菌風呂の湯を手桶に汲んで風呂場のガラス戸にかけたりするのにほぼ1.5~2リットル使います。水1.5~2リットルを加えるのはそれを補うのと同時に毎晩投入する米ぬかに付着している新しい乳酸菌のための水を用意するという意味があります)。湯が濁って来たのは、お茶パックに入れた米ぬかから出てきたデンプン等の細かい粒子成分の影響もあるかも知れません。湯垢すくいを使うと髪の毛や胚芽、薄茶色の米ぬか成分は取れますがデンプンのように細かいものは目をすり抜けてしまいます。
乳酸菌風呂a4実は一昨日は朝から団地の清掃やら、行事やらで午前中2時間、午後3時間ほど屋外で過ごしました。汗をかいて身体も汚れたので2回シャワーを浴びて身体の汚れを落としただけで、湯は結局沸かさずじまい。そのためふたをしめたままにしておいた浴槽を昨18日の昼間開けてみたところ、常温で長時間置いたためでしょうか白いカビ(白い膜状のもの)が表面に繁殖して写真のようになっていました。
昨晩はこのカビを軽くすくいとってから沸かした乳酸菌風呂に入りましたが、特に変わったところもなくふつうに入浴できました。そして今日は上の写真の通りです。

――下の〔2011年7月25日 追記〕に書いたようにこのカビ状の膜はカビではなく産膜酵母(さんまくこうぼ)が作り出したものでした。産膜酵母は梅干し作りや果実酒作りあるいは糠漬けやワインの製造過程などで見られるごくありふれた野生酵母の仲間だそうです。産膜酵母が作り出す白い膜は酢酸エチルという物質でシンナー臭がしたり苦みがありますが口に入れても無害だということです。

通常培養〔2011年7月20日 追記〕7月14日の〔追記〕に書いた通りここ当分の間は拡大培養をやめて通常培養のみに切り替えました。やはり気温が高いせいでしょうか。二酸化炭素の発生量が非常に多いように見えます。写真の500mlのペットボトルはとぎ汁培養で、2リットルのものは米ぬか培養です。一番右のとぎ汁培養液は黒糖投入後2日目あたりから盛んに気泡を発しています。まるで発泡乳酸菌液のように、ボトルを振ると口から泡が吹き出す勢いです。しかし、口に含んでみると炭酸のピリピリ感はさほどではないので、ふたをゆるめておけば炭酸は抜けるかも知れません。おもしろいことに全く同じようにつくった二つの培養液の一方は二酸化炭素の発生が普通より多いのにもかかわらず、もう一方は普通とほとんど変わらない発泡量だったりという現象が起こっています。ぬかや黒糖、あら塩、米粉の量はあくまで目分量ですので、ボトルごとに微妙に差があるのは確かですが、気温が低かったときはこれほどの差はなかったように思います。

〔2011年7月25日 追記〕 乳酸菌風呂a57月24日夜。乳酸菌風呂15日目、入浴後の浴槽の様子。7月19日の写真と同じように実際は前日に投入した米ぬか(お茶パック入り)から出た細かい粒子のために濁っています。異臭はありません。乳酸菌液の香りはまだ残っています。追い炊きする前の水温はだいたい32℃。10日目以降は翌日水面の中央あたりに膜状の白いカビが浮きますので(18日昼の写真にくらべるとずっと少ない)、この白い膜を湯垢すくいでざっと取り除いてから追い炊きをします(湯温40℃)。いつもはそのまま入浴しますが、昨晩はカビの残りがまだ表面に浮いていたので、これを取り除いてから入浴しました。しかし湯触りはこれまでと変化はありませんし、湯垢・ぬめり・底への沈殿物もありません。毎晩入浴後に投入している米ぬか・あら塩・黒糖+水が乳酸菌風呂に活力を与えているような気がします。湯の色がだんだん濃くなってきているのは黒糖に含まれている糖蜜のせいでしょう。なお、入浴中に湯垢すくいで髪の毛や米ぬかの成分をすくい取っています。

〔2011年7月29日 追記〕 7月18日の昼間、乳酸菌風呂の水面に突如現れた「白いカビ」(「白い膜」状のもの)の正体は 産膜酵母(さんまくこうぼ) というものだそうです。飯山さんの掲示板でみきさんという方が教えて下さいました。みきさん、ありがとうございます。産膜酵母はぬか漬けではおなじみ(『ためしてガッテン』2008年06月18日)のもののようで、産膜酵母が現れるのはその下の無酸素環境のもとで乳酸菌が増殖している証拠らしい。この産膜酵母、シンナーのような匂いを発するそうで、このところの薬臭さの犯人はこれだったみたいです。かき混ぜて産膜酵母を下の無酸素環境下に送り込むとこの匂いも消えるということです。沸かし直してかき混ぜた後、薬臭さが薄くなった理由もこれで判明。昼間、気がついたときに風呂水をかき混ぜるように心がけます。なお産膜酵母は酵母やカビ、キノコの仲間(菌類)ですが、ふつうの酵母の仲間よりもむしろカビに似た性質をもっています。とはいえ、産膜酵母は糠漬けや白菜漬けなどの漬け物やワイン製造過程でごく普通に見られるもので口に入れても無害です(苦いですが)。

ところで先のみきさんですが、掲示板で私のところの浴槽の大きさをおたずねでした。そういえば浴槽のサイズや乳酸菌風呂の水の量について何も触れずにおりましたのであらためて、掲示板でお答えした部分を以下にそのまま貼り付けておきます。

浴槽にはサイズや容量が書いてありませんでしたので実際に計ってみました。私が住んでいるのは30年ほど前に建てられた市営の団地で、風呂がまはプロパンガス式。給湯・シャワー着きで追い炊き可。浴槽は普通の住宅用のものよりも小さめだと思います。

浴槽の内径は縦・横・深さがそれぞれおよそ 61・68・60(単位はセンチ)で追い炊き時の推奨深さは 43センチ。私は 33センチくらいまでお湯を張ります。

ということで、計算してみると

浴槽の容積は約250リットル、私が張っている湯量は約136リットルということになります。今回投入した乳酸菌液が 17リットルですから
17÷136=1/8=0.125
私が投入した乳酸菌液は湯量全体の8分の1(12.5%)ですね。

乳酸菌風呂a6〔2011年7月29日 追記2〕7月29日夜、乳酸菌風呂20日目。入浴後の様子。前の晩に入れた米ぬかから出たデンプンがかなり多かったためか湯の色が白っぽく見えます。昼間二回ほどかき混ぜたせいもあって産膜酵母をすくい取る必要もなく、薬っぽい匂いもなしの状態から追い炊きしました。相変わらず湯垢・ぬめり・底の沈殿物はありません。なお、18日昼間を含めていくつか取っておいた乳酸菌風呂の湯水のサンプルの pH を調べた結果、すべてのサンプルが 4.0 を示しました。

ところで、浴槽内にぶら下がっている右側の鎖の先についているものは何だろう? 勘の鋭いあなた、その通り温度計です。最近のマイコン着きボイラーと違ってこのボイラーはすべて手動です。湯温を設定しておまかせというわけにはいきません。ですから私のように何かに夢中になると他のことがおろそかになる人間にとってこの温度計とタイマーは必須です。経験的にこの湯量なら湯温を1℃上げるのに約1分かかると分かっているので、追い炊きする前にまず水温を測り、40℃との差を調べて追い炊きスイッチを入れ、さらにタイマーをセット。タイマーがピッピ、ピッピ鳴りだしたら風呂場に飛んでいって追い炊きスイッチを切ります(タイマーのセットを忘れて沸騰させてしまったことが一度だけあります)。とはいえ種火(口火)の点火も電気ではなく圧電素子なので停電の時もお風呂には入れます。が、この団地、停電の時は合併浄化槽の運転が止まってしまうので結局風呂もトイレも調理も御法度。もっとも水を流さなければいいのでお風呂に浸かることはできます。こういうときに乳酸菌風呂はシンプルでいいですね。

で、最近気がついたのですが種火を点けたまま放置するとこの種火の火力で浴槽内の湯が温められるのですね。しかも乳酸菌風呂の場合お湯が冷めにくいので種火を点けたまま放っておくと湯温が39℃前後に保たれます。というわけでこの原始的なボイラー、変な保温機能があるということを発見しました。

乳酸菌風呂a7〔2011年8月3日 追記〕昨晩で24日目を迎えた乳酸菌風呂、湯垢・ぬめり・底の沈殿物はありません(入浴中に湯垢すくいで前の晩に入れた米ぬかパックから出て浮遊している米ぬか成分を取り除いているので沈殿物はほとんどありません)。湯上がりのしっとりさわやか感もこれまでと同じでした。写真は今日の午前中に撮ったもの。いつも通り産膜酵母が表面を覆っています。

 
乳酸菌風呂B

乳酸菌風呂b12011年8月3日〕実際のところ、これほど長く乳酸菌風呂が持つとは予想していなかったので、次の乳酸菌風呂に入れるための乳酸菌液は余裕を持って大分前から準備してありました。そんなこともあって、産膜酵母の発生に便乗して乳酸菌風呂を入れ替えることにしました。

湯を抜くと香ばしい匂いが浴室に広がり、よくぞこれまでもってくれたとちょっと感謝(まだ大丈夫だったんでしょうが…)。浴槽の底には昨晩投入した米ぬかの成分が残りました。浴槽はぴかぴかでまったく汚れていませんでしたが、一応念のため石鹸を使って丁寧に掃除をしました。今回投入した乳酸菌液は14リットル。湯量全体の約10分の1です。乳酸菌液の酸度(酸性度)も10分の1になり、pH を計ってみると理論通り 3.5 から 1 だけ大きい 4.5 になっていました。写真は乳酸菌液を投入した直後(かき混ぜて水面が落ち着いたところで撮影)のものです。今晩からこの新しい乳酸菌風呂に入ります。

なおこれ以降、この新しい乳酸菌風呂を「乳酸菌風呂B」と呼び、前の乳酸菌風呂を「乳酸菌風呂A」と呼ぶことにします。」

2011年8月04日〕乳酸菌風呂B、1、2日目
2011年8月05日〕乳酸菌風呂B、3日目
2011年8月08日〕乳酸菌風呂B6日目
2011年8月11日〕乳酸菌風呂B9日目
2011年8月17日〕プチプチシートで産膜酵母を撃退?!
2011年8月20日〕保温シートが到着
2011年8月22日〕乳酸菌風呂B20日目
2011年9月01日〕昨晩で乳酸菌風呂B29日目、今日は新しい乳酸菌液に入れ替えます

〔2011年8月4日 追記〕 昨晩の乳酸菌風呂B、1日目。気のせいでしょうか、なんとなく薄い。湯触りと匂いが何となくもの足りません。乳酸菌風呂Aも最初のうちはこんなものだったかなあ、などと思いながら風呂から上がり、米ぬか大さじ3杯強(二重のお茶パック入り)・黒糖大さじ3杯強・あら塩小さじ3杯強とにがりを少々投入しておきました。

今晩、風呂を沸かす前にちょっと思い立って3リットルの乳酸菌液を追加しました。都合17リットルとなり、前回の乳酸菌風呂Aとまったく同じ濃さになりました。ただし pH は 4.5 と変わらず、0.5刻みの pH試験紙では誤差の範囲内におさまっています。入浴の感想は…。うん、やっぱり濃さが違う、香りも…。新鮮なうちにと思って口に含んでみましたが、なんとなくすっぱいような気がする程度。本当にすっぱいかどうか、鈍感な私の舌では判断がつきません。入浴後、米ぬか大さじ3杯強・黒糖大さじ3杯強・あら塩小さじ3杯強とにがりを少々投入

〔2011年8月5日 追記〕 今晩の乳酸菌風呂B、3日目。沸かしたお湯をかき混ぜると、甘酸っぱい匂いが…。そうそう、この匂いです。やはり17リットルが効いたのでしょう。それと入浴後の黒糖・あら塩・米ぬか・にがりの効果も。入浴時に口に含んでみると…。おお、すっぱい。入浴後、pHを測ると 4.0強、昨晩よりも酸度(酸性度:水素イオン濃度)が上がっています。乳酸菌が増殖したんですね。

今夜は米ぬかの代わりに1合分のとぎ汁500mlに水500mlを加えたものと、黒糖大さじ3杯強・あら塩小さじ3杯強・にがり少々を入浴後に投入しました。

乳酸菌風呂b2〔2011年8月8日 追記〕8月8日夜、乳酸菌風呂B6日目、入浴後に撮影。昨晩投入した米ぬかから出たデンプンのために白く濁っています。湯垢・ぬめり・沈殿物はありません。甘酸っぱい匂いがしています。pHは 4.0。入浴後に水1リットル・米ぬか大さじ2杯・黒糖大さじ2杯強・あら塩小さじ2杯強・にがり少々を投入しました。

〔2011年8月11日 追記〕 今晩の入浴中、底の方にざらざらするものがたくさん沈んでいました。ああ、米のかけらだなとすぐに分かりました。先日とぎ汁を投入したときのものでしょう。私はザルを使って根こそぎ濾し取るので培養液にはデンプンの他に米のかけらがずいぶん入っています。風呂に入れるときには米のかけらは濾し取っておくべきだったのにうっかり忘れてしまいました。底の方に湯垢すくいを入れてみると白い米のかけらが取れました。かなり念入りにすくったのですが全部は取り切れませんでした。

なお、今回の乳酸菌風呂B、産膜酵母ができるのが早いようです。前回は9日目あたりだったのに今回は5日目あたりから産膜酵母が出始めています。

乳酸菌風呂b3〔2011年8月17日 追記〕写真は乳酸菌風呂Bの水面をいわゆるプチプチ(エアキャップ――梱包用緩衝材)で覆ったところです。実は一週間ほど前飯山さんのところの掲示板でmomousaisaruさんという方が、10日ほど家を留守にする間乳酸菌風呂を放置しておいても大丈夫だろうかというご心配をなさっていました。それに対し私はみきさんともども、乳酸菌はけっこう長い間生きているので10日程度なら大丈夫でしょうとお答えしました。ただし産膜酵母が発生しその上にカビなどが繁殖する可能性があるので、風呂用の保温シートで覆ってやることによりそれを防ぐことができるのではないかというお話をしました。その件はまあそれで解決だろうと思いましたが、私自身としては自分の乳酸菌風呂の産膜酵母が気にかかっていました。というのは、飯山さんの掲示板を見ても『生々流転』でのじゅりさんのコメントをうかがっても、乳酸菌風呂に産膜酵母が発生しているのはどうやら私だけのようだったからです。

ぬか床の表面や乳酸菌風呂の水面に張ることから産膜酵母菌は好気性の菌類であろうとは思っていましたが調べてみると他の酵母とは異なり産膜酵母はカビ類と同様に偏性好気性の生物で酸素の存在する環境でしか生育できないらしいのです。ということは空気を遮断すれば産膜酵母の勢力は衰えるはず…。ならば保温シートで覆うことによって産膜酵母からさよならできるかも…、と昨日になって思いつきました。で、ネット通販で保温シートを購入しようと決心した直後に、いや保温が目的ではないのだから浴槽の水面に浮かべられるシート状のものならなんでもよいのではないかという考えが浮かびました。家にある何かでそういうもの…。そうだ梱包材のプチプチの大きいのが取ってあったはず。さっそく湯面のサイズに合わせて切りました。ただし縦は湯面のサイズに合わせて61センチ強にしましたが、横のサイズは68センチよりも長目にしました。長い分は折りたためばいいと考えたからです。そんなわけで昨日の昼間、産膜酵母の張った乳酸菌風呂をかき混ぜてプチプチのシートを浮かべました。夜沸かす前にシートを取ってみると産膜酵母は姿を消していました。そして入浴後黒糖とあら塩・ぬかを投入し、あらためてプチプチシートを浮かべました。上の写真は今日の昼間のものです。

乳酸菌風呂b4右はそのシートを外したところ。産膜酵母はやはり見えません(左上の白いものは米ぬかの入ったお茶パックです。上の写真では右の方に浮かんでいます)。沸かすときと入浴時以外はこのシートを浮かべておけばいずれ完全に産膜酵母とはお別れできるかもしれません。なお、このプチプチシートはちょっとヤワですし、せっかく湯面を覆うなら保温シートにした方が何かと都合がいいので、あとで保温シートを何枚かまとめて注文しようと思っています。

なお、3日前と2日前に続けて1.5リットルずつの乳酸菌液を入れました。これで乳酸菌風呂Bに投入した乳酸菌液は合計20リットルになりました。途中水も入れているので正確には何パーセントか分かりませんが、黒糖や米ぬかも投入しているのでそれほど薄まってはいないと思います。今日の昼に測った pH は4.0 と 3.5 の中間くらいでした。

乳酸菌風呂b5〔2011年8月20日 追記〕注文していたお風呂用保温シートが本日昼過ぎに届きました。70センチ×90センチ、厚さ約4ミリ、表面が PETアルミ蒸着フィルムで裏面が発泡ポリエチレン製。はさみで 62×69(湯面のサイズよりやや大きめ)に切って、あとは湯面に浮かべながら微調整。四隅だけが丸くなっているのではなく各辺もゆるめの曲線状になっているので少しずつ切りながら湯面に合わせます。けっこう時間がかかりましたがなんとかあまり隙間が空かないようにできました。

乳酸菌風呂b6ところが…。アルミの側を上にしてカットしたのですが、実は表面のアルミ側を下にしてお湯に触れるように浮かべるのだそうで、裏返しにしたところなんと折り目のせいで左右(横方向)に隙間ができてしまいました(右上の写真)。まあ、こんなこともあろうかと5枚買ったので次からはちゃんとできるでしょう(今回のを型紙代わりにすれば時間も短縮できる)。そんなわけでお払い箱にしようと思っていたプチプチシートを上からかぶせて隙間をカバーすることにしました(右の写真)。次に使う分は前もって袋から出し、折り目が平らになるように広げておくのがよいかも知れません。

〔2011年8月21日朝 追記〕 保温シート、あまり具合がよくありません。表面と裏面との材質の違いから反り返ってしまいました。折り目によるガタガタと相まって空気を遮断する役目を果たせません。隙間だらけなので保温効果もほとんどなし。使う意味がないので外して、プチプチシートのみに戻しました。なおプチプチシートも濡れると重くなり、端の方から湯が上に侵入してきます。2枚作って交互に使うのがいいと思います。

乳酸菌風呂b7〔2011年8月22日 追記〕乳酸菌風呂B、20日目入浴後の様子。今晩の乳酸菌風呂は酸っぱい匂いがしていました。湯垢・ぬめり・沈殿物もなくいつもと変わりなく入浴を楽しみました。ただし、追い炊きする前にプチプチシートを外した湯面にはわずかながら産膜酵母が見られました。

なお、最近は乳酸菌風呂の湯を使わないようにしていますが身体に着いたり、蒸発したりするので少しずつ湯は減っていきます。湯の目減りを補うため入浴後に200~300mlの水を加えています。それでも加える水は以前より少なくて済みますので入浴後に投入する米ぬかを3分の1、黒糖とあら塩とを3分の2に減らしました。

〔2011年9月1日 追記〕 昨晩で29日目を迎えた乳酸菌風呂B。湯垢もぬるぬるもなく、甘酸っぱい匂いがしていました。まだまだいけそうですが次の乳酸菌液の準備ができたので乳酸菌風呂Cを開始することにします。

〔2011年9月1日 注記〕 乳酸菌風呂に関するこれ以降の記録は <乳酸菌を培養する(8)――〔応用編7〕乳酸菌風呂、その2> で続けます。

〔注記〕 米のとぎ汁や米ぬか水等を利用した米乳酸菌の培養に関する基本的な事項や知っておくべき大切な情報は <乳酸菌を培養する(1)――〔基礎編〕> に載せてあります。まだお読みでない場合は一通り目を通しておかれることをお勧めします。また、その記事には 乳酸菌液の利用・活用・効能関連記事へのリンク集 も載せてあります。

なお、日々の実践を通して新たに分かったことや新しい知見、あるいは誤っていた記述など、<乳酸菌を培養する(1)>の内容は頻繁に更新・追加されていますのでときどき目を通して頂ければ幸いです。

――乳酸菌を培養する――

   (1)〔基礎編〕  米乳酸菌を培養してみた(とぎ汁培養液)
   (2)〔応用編1〕米ぬか培養液・拡大培養
   (3)〔応用編2〕乳酸菌液で作る豆乳ヨーグルト
   (4)〔応用編3〕通販の米ぬかを使った米ぬか培養液
   (5)〔応用編4〕飯山氏、拡大培養の「秘法」を明かす
   (6)〔応用編5〕発泡乳酸菌液と乳酸菌風呂
   (7)〔応用編6〕乳清で作る豆乳ヨーグルト
   (8)〔応用編7〕乳酸菌風呂、その2
   (9)〔探究編1〕古米の玄米と米乳酸菌、玄米浸潤液
 (10)〔探究編2〕玄米浸潤培養液
 (11)〔探究編3〕黒糖と白糖、乳酸菌風呂3
 (12)〔探究編4〕米ぬかと糖だけを使った培養実験
 (13)〔展開編1〕玄米で作る豆乳ヨーグルト
 (14)〔展開編2〕とぎ汁で作る豆乳ヨーグルト
 (15)〔展開編3〕日本茶で作る豆乳ヨーグルト
 (16)〔展開編4〕豆乳だけでヨーグルトができた
 (17)〔展開編5〕植物系で作る豆乳ヨーグルト ―― 野菜・果実・穀物・蜂蜜・梅干…等で作るヨーグルトのまとめ
 (18)〔探究編5〕米乳酸菌は120℃に耐えるか
 (19)〔発展編1〕驚異の玄米浸漬培養液
 (20)〔探究編6〕炊いたご飯と乳酸菌
 (21)〔展開編6〕超大雑把な蓬乳酸菌の培養
 (22)〔発展編2〕玄米豆乳乳酸菌液で作る豆乳ヨーグルト
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 (27)〔発展編5〕黒糖と米麹の併用/米麹と産膜性酢酸菌
 (28)〔展開編7〕手軽にできる蓬乳酸菌の培養
 (29)〔展開編8〕色がきれいな赤紫蘇乳酸菌液
 (30)〔展開編9〕ミカンの皮の乳酸菌液

 乳酸菌を培養する(1)~(30)をまとめて読む。

(関連記事)

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幼稚園児の教室に大学院生が!(じゅりさん 11年7月13日) ――ちょっと面はゆい記事ですが…

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科学・教育 | Trackback (0) | Comment (11) | URL | 携帯 | スマフォ |  | 記事番号:273
コメント
 
[458] 
2011/07/13(水)18:05:00 | URL | しゅわしゅわ[編集
いつも参考にさせていただいております。

とぎ汁乳酸菌を作るよりも、かなり前から
自家製酵母液を作っておりました。
家の中に酵母菌が多いので、我が家でつくる
乳酸菌液は、二酸化炭素が多いのかと思っていました。
乳酸菌より酵母が優勢なのかな、と思っていたのですが
本当の理由が知りたいところです。
 
[459] 酵母ですか。
2011/07/13(水)19:37:07 | URL | シカゴ[編集
しゅわしゅわさん、こんばんは。

なるほど、酵母ですか。先日姪と発泡乳酸菌液のことを話したときに「酵母とか、そういうものが普通のより多いのかもしれないね」という会話を交わしたことを思い出しました。

培養液に白米や玄米を入れると二酸化炭素の発生量が多くなるので、酵素がデンプンを分解して糖にしたあと酵母菌などがアルコール発酵して大量の二酸化炭素を出しているのかなあ…などと思っておりました。この場合も確かに炭酸飲料状態になるのですが、米粒を取り除いた後ふたをゆるめておくと自然に気が抜けて普通の乳酸菌液になります。

私がいう普通の乳酸菌液は増殖過程で多量の二酸化炭素を発生していても、その後の熟成過程では落ち着いてくるものをいいます。私が培養して作った乳酸菌液は先日の発泡乳酸菌液以外はすべてそういうものでした。

とすると発泡乳酸菌液には乳酸菌以外の酵母などの菌類が普通の乳酸菌液よりもたくさん同居しているのかもしれませんね。24日前後にはデンプン多めの培養液を使ったこともありますし、ぬちまーすを使ってみたり、初めてにがりを入れてみたり…と、ふだんと違うことをいろいろやったので何が原因なのかよく分かりません。

また、いろいろやっているうちに発泡乳酸菌液ができることを期待して今後もいろいろと挑戦してみます。
 
[460] 
2011/07/13(水)20:27:13 | URL | しゅわしゅわ[編集
ネットでこのような記述を見つけました。
「ホモ乳酸菌発酵は糖類から乳酸のみを生成する発酵で,これを行う乳酸菌をホモ乳酸菌と呼ぶ 。ヘテロ乳酸発酵は,糖類から乳酸とそれ以外の物質(炭酸ガス,アルコール,酢酸など)を生成する発酵で,これを行う乳酸菌をヘテロ乳酸菌と呼ぶ 。」
我が家の乳酸菌液の疑問はこれで説明できそうです。
 
[461] 
2011/07/13(水)20:30:50 | URL | しゅわしゅわ[編集
ちなみに、我が家の乳酸菌は
発酵玄米をつくるさいにできるリジュベラック(玄米浸し液)から
作ると、発泡乳酸菌液になります。
白米とぎ汁の場合は、おとなしいめの発泡です。
関係があるかどうかはわかりませんが・・・。
 
[463] 
2011/07/14(木)10:26:17 | URL | シカゴ[編集
しゅわしゅわさん、こんにちは。

米に着く乳酸菌がホモ乳酸菌なのかヘテロ乳酸菌なのかはまだ知られていないのではないかと思います。そもそもなんという乳酸菌なのか特定されているかどうかも疑問です。

米の籾に着いている細菌類や菌類は乳酸菌だけではないのでとぎ汁培養液や米ぬか培養液あるいはリジュベラックの中で活動し二酸化炭素を発生させているのがどんな生き物なのか、まだ分かっていないのではないでしょうか(乳酸菌である可能性は高いですが)。

ただ、二酸化炭素が発生しているということはデンプンが分解されて糖になり、糖から多少なりともアルコールが作られていることは確かだと思います。そして乳酸菌液の芳香はアルコールが酸化されてできたアセトアルデヒドによるものだろうということまでは推察できます。

糖から乳酸を作っているのが乳酸菌であることは確かですが、糖をアルコールに変えているのが乳酸菌であるのかどうか。普通の乳酸菌液の場合はおそらく乳酸菌ではないかと私は思っているのですが、発泡乳酸菌液の中で二酸化炭素を発生させているのは一体何ものなのか、私には分かりません。

ちょっと冗談気味に生物顕微鏡でも買おうか…、なんて頭の片隅で考えています。

なお、乳酸菌については
米のとぎ汁で乳酸菌を培養する(1)――〔基礎編〕米胚芽の発育促進効果
http://okrchicagob.blog4.fc2.com/blog-entry-268.html
の末尾に挙げてある

森地敏樹:“乳酸菌”って、どんな菌?-分かりやすい基礎講座-(その1)~(その3)が詳しいです。

なお、私もリジュベラックは試したことがあり、そのときは多量に二酸化炭素を発生したことを覚えています。しかし、上澄み液(リジュベラック)からできた乳酸菌液はふたをゆるめて放置しておいたらそのうちに炭酸が抜けて普通の乳酸菌液になりました。
 
[465] 乳酸菌風呂
2011/07/20(水)20:06:21 | URL | ソラチット[編集
はじめましてこんにちは 一郎先生は蓬風呂ですよね 私的には庭に植えておいた大蓬50本ありますが 残り湯を洗濯に使うと洗剤もすすぎも必要ありません また、玄米菜食は犠牲者の方が多いという話も聞きます 消化が悪いので良く噛んで等と云われます しかし、我が家の犬は白米を消化出来ないのに 生玄米粉を振り掛けるだけで喜んで食べる事を発見 100G2分で飲み込みます 残留農薬・大腸菌・カビは天然カルシウムで除去出来ます  
 
[466] Re: 乳酸菌風呂
2011/07/20(水)21:44:22 | URL | シカゴ[編集
ソラチットさん、こんばんは。

> 一郎先生は蓬風呂ですよね
ヨモギの乳酸菌風呂でしたね。黒糖ではなく糖蜜を使っているので10リットルでもあれだけ色が濃いのだと思います。

私が住んでいる小さな団地は山の尾根と川に挟まれた場所に立っているので空き地や河原には蓬がたくさん生えています。ただ、やはり放射性物質のことが気になって躊躇しています。と、いいながら頂き物の野菜は食べているんですけれど…。

玄米は、ときどき白米にちょっと混ぜて炊くくらいです。その程度ならあまり気になりません。せっかくの胚芽がもったいないとは思うのですが、やはり良く噛むというのが面倒なので全部玄米という風にはふっきれません。

乳酸菌液の中で乳酸と共生している菌類や細菌類がどんなものなのか、とても興味があります。いずれにせよもともと籾殻に由来するものがほとんどですし、空気中から何かが飛び込んできたとしても乳酸菌液の中では雑菌等は死滅しているはずなのでその辺はまったく気になりません。

ただまあ、私としては乳酸菌液も豆乳ヨーグルトもできればおいしく摂取したいですし、乳酸菌風呂も快適に入りたいと思っております。苦痛であっては長続きしませんから、いつまでも楽しい乳酸菌生活ができるように、そしてさらに好奇心をも満足できるように常に前向きであろうと思っております。
 
[467] 玄米のウソ
2011/07/21(木)09:20:25 | URL | ソラチット編集
いつも分かり易い記事をありがとうございます 玄米が堅いとか・消化が悪いとか・健康を害する人の方が多いとか・・・私的には全く事実と反します 水に浸出することなく50秒(2.4気圧圧力釜)で炊けて白米ごはんと比べてよく噛む必要もなく、消化吸収も良好でこれだけで野菜いらず 籾とり後1週間以内でしたらすり鉢で粉になります ヌカ・農薬もすり鉢で搗いてある程度落とせます 今朝になって ORP Meter で米とぎ汁の酸化還元電位を測定してみたら いずれもー540mV以上あり(水素原子ー420)驚きの連続 ちなみに風呂水はー50から86の間を行ったり来たり 醗酵を確認出来ました 今の時期きゅうり塩もみうまいですね 生玄米粉+塩+水(竹炭+乳酸菌液) この溶液に5時間程きゅうりを漬けておくとー540mV以上になり この塩水をとぎ汁に加えると醗酵が早くなり 砂糖いらずでどんどん増えます NSKは+300前後だと思います 油を溶かす還元力があります 脱腸が丸1日で緩和しました  
 
[468] Re: 玄米のウソ
2011/07/21(木)11:11:22 | URL | シカゴ[編集
ソラチットさん、こんにちは。

言われてみればたしかに「玄米」という言葉(「玄」は「黒い・固い」という意味)に引きずられて誤解されてしまうことが多いのかも知れませんね。私もその一人。

生玄米粉というのはいいですね。砂糖要らずでどんどん増殖するなら手間も費用も節約できます。

ただ、私のところにある玄米は妹が定期的に購入している有機米の玄米で、それを譲ってもらったもの。妹が購入したときにはすでに籾を落としてから一週間以上経っており、私のところに回ってくる玄米はさらに日にちを経たものです。それでもだいたいひと月以内でしょうか。私は2日に一合しか米を食べないので5カップ分まとめて精米し、それを10日ほどで消化しています。

この程度の乾燥した玄米を粉にするにはやはり機械が必要でしょうか。一人暮らしですり鉢はありませんが、もしすり鉢で玄米粉ができるのならすり鉢を購入する価値はあります。

さて酸化還元電位の件、詳しいことは理解できませんのでもう少し勉強してみます。プラスとかマイナスとか、なにを基準としているのか、数値がどの程度なら還元性なのだろうかとか…。
 
[475] 
2011/08/23(火)02:15:53 | URL | みき[編集
こんばんは。
こんな夜中におじゃまします。

飯山先生の雑談室でお話していますみきです。

昨日から雑談室にアクセスできないようになって
しましました

私だけでしょうか?

特定の地域からだけアクセスできないとか
何かそういうのがあるのかもしれない。と思い
シカゴブルースさんに聞いてみようと思いました。

またお返事宜しくお願いします。(^^)

乳酸菌風呂ですが私もシートをかぶせています。
私のやり方ですが

かなり大きいビニール製の袋(風呂の表面の面積より大きい)
を密着して貼り付けるようにし、その上から 市販の銀色の
保温シートでおさえるという形をとっています。

ここ数日産膜酵母がなく喜んでいます。

気が付けはもうすぐ一カ月同じお風呂に使っていますが
相変わらず酸っぱいし、香ばしいし 体もなんともないので
そのまま使い続けようかと思っています。

一段と酸っぱくなっている気がします。
顔をすすぐと目が 前より痛い気がします。

でも硫黄臭などはしないのでそのままでいいかなぁと
自己流判断で このまま続行しようと思っています。

では
また色々参考にさせてください(^^)


みき
 
[476] ときどきアクセスできないときがありますね
2011/08/23(火)09:25:40 | URL | シカゴ[編集
みきさん、おはようございます。コメントありがとうございます。

雑談室、私もアクセスできないときがときどきあります。しばらくすると大丈夫なようですが…。

なるほど、大きなビニール袋を利用するのですか。購入した保温シート、広げて上に重しを置いて平らになるようにしています。先日反り返ってしまったものも乾かしたあと、平らになるように重しをしました。しばらくしたらそれを使ってやってみようと思います。

乳酸菌風呂、みきさんや私のように最初からたくさんの乳酸菌液を入れて pHが4.0 以下になるようにすれば雑菌も繁殖せずに長持ちするのではないかと思います。また入浴後に新しい乳酸菌を仲間に加えてやるというのも効果があるのではないかと思います。私のところも酸っぱい匂いがしています。口に含むと酸っぱい。これなら大丈夫ですね。
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言語関連の用語について

 表現された言語(本来の意味の言語)を単に言葉あるいは言語、ことば…のように表記しています。ソシュール的な意味の言語(言語規範ないし思考言語)はカッコつきで「言語」あるいは「言語langue」・「ラング」・「ことば」等と表記しています。(背景色つきで「言語」のように表記している場合もあります)

 一般的な意味の概念を単に概念と表記し、ソシュール的な意味の概念(語の意義としての概念、いわゆるシニフィエ・語概念)はカッコつきで「概念」と表記します。(2006年9月9日以降)

 また、ある時期からは存在形態の違いに応じて現実形態表象形態概念形態のように用語の背景色を変えて区別しています(この文章では〈知覚形態〉も〈表象形態〉に含めています)。

 ソシュールの規定した用語を再規定し、次のような日本語に置き換えて表記します。詳細は「ソシュール用語の再規定(1)」を参照。

【規範レベルにおける再規定】

・シニフィアン  → 語韻     (ある語音から抽出された音韻)

・シニフィエ   → 語概念(語義) (ある語によって表わされるべき概念)

・シーニュ・記号 → 語規範(語観念)(ある語についての規範認識)

・記号の体系   → 語彙規範   (語すべてについての規範認識)

・言語      → 言語規範   (言語表現に関するすべての規範認識)

語概念・語韻は 語概念⇔語韻語韻⇔語概念)という連合した形で語規範として認識されています。語規範はこのように2つの概念的認識が連合した規範認識です。ソシュールは「言語langue」を「諸記号」相互の規定関係と考えてこれを「記号の体系」あるいは「連合関係」と呼びますが、「記号の体系・連合関係」の実体は語彙規範であり、言語規範を構成している一つの規範認識です。規範認識は概念化された認識つまり〈概念形態〉の認識なのです。

なお、構造言語学・構造主義では「連合関係」は「範列関係(範例関係)」(「パラディグム」)といいかえられその意義も拡張されています。

 語・内語・言語・内言(内言語・思考言語) について、語規範および言語規範に媒介される連合を、三浦つとむの主張する関係意味論の立場からつぎのように規定・定義しています。詳細は『「内語」「内言・思考言語」の再規定』を参照。(2006年10月23日以降)

  : 語規範に媒介された 語音個別概念 という連合を背後にもった表現。

内語 : 語規範に媒介された 語音像⇔個別概念 という連合を背後にもった認識。

言語 : 言語規範に媒介された 言語音(語音の連鎖)⇔個別概念の相互連関 という連合を背後にもった表現。

内言 : 言語規範に媒介された 言語音像(語音像の連鎖)⇔個別概念の相互連関 という連合を背後にもった認識・思考過程。

内語内言は〈表象形態〉の認識です。

なお、上のように規定した 内言(内言語・内的言語・思考言語)、 内語とソシュール派のいうそれらとを区別するために、ソシュール派のそれらは「内言」(「内言語」・「内的言語」・「思考言語」)、「内語」のようにカッコつきで表記します。

また、ソシュールは「内言」つまり表現を前提としない思考過程における内言および内言が行われる領域をも「言語langue」と呼んでいるので、これも必要に応じてカッコつきで「内言」・「内言語」・「内的言語」・「思考言語」のように表記します(これらはすべて内言と規定されます)。さらに、ソシュールは「内語の連鎖」(「分節」された「内言」)を「言連鎖」あるいは「連辞」と呼んでいますが、まぎらわしいので「連辞」に統一します(「連辞」も内言です)。この観点から見た「言語langue」は「連辞関係」と呼ばれます。ソシュールは「内語」あるいは「言語単位」の意味はこの「連辞関係」によって生まれると考え、その意味を「価値」と呼びます。構造言語学では「言(話し言葉)」や「書(書き言葉)」における語の連鎖をも「連辞」と呼び、「連辞関係」を「シンタグム」と呼んでいます。詳細は「ソシュールの「言語」(1)~(4)」「ソシュール用語の再規定(1)~(4)」「ソシュール「言語学」とは何か(1)~(8)」を参照。

 さらに、ソシュールは内言における 語音像⇔個別概念 という形態の連合も「シーニュ・記号」と呼んでいるので、このレベルでの「シニフィアン」・「シニフィエ」についてもきちんと再規定する必要があります。

【内言レベルにおける再規定】

・シニフィアン  → 語音像(個別概念と語規範に媒介されて形成される語音の表象)

・シニフィエ   → 個別概念(知覚や再現表象から形成され、語規範の媒介によって語音像と連合した個別概念)

・シーニュ・記号 → 内語

・言語      → 内言

ソシュールがともに「シーニュ・記号」と呼んでいる2種類の連合 語韻⇔語概念語規範)と 語音像⇔個別概念内語)とは形態が異なっていますのできちんと区別して扱う必要があります。

 また、実際に表現された言語レベルにおいても、語音個別概念 という形態の連合が「シーニュ・記号」と呼ばれることもありますので、このレベルでの「シニフィアン」・「シニフィエ」についてもきちんと再規定する必要があります。

【言語(形象)レベルにおける再規定】

・シニフィアン  → 語音個別概念語規範に媒介されて実際に表現された語の音声。文字言語では文字の形象

・シニフィエ   → 表現された語の意味。個別概念を介して間接的にと結びついている(この個別概念語規範の媒介によってと連合している)

・シーニュ・記号 → (表現されたもの)

・言語      → 言語(表現されたもの)

 語音言語音語音像言語音像語韻についての詳細は「言語音・言語音像・音韻についての覚書」を、内言内語については「ソシュール用語の再規定(4)――思考・内言」を参照して下さい。また、書き言葉や点字・手話についても言語規範が存在し、それらについても各レベルにおける考察が必要ですが、ここでは触れることができません。

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シカゴ・ブルース

シカゴ・ブルース (ID:okrchicagob)

1948年生れ(68歳♂)。国語と理科が好き。ことばについては子供のころからずっと関心を抱いていました。20代半ばに三浦つとむの書に出会って以来言語過程説の立場からことばについて考え続けています。現在は39年間続けた自営(学習塾)の仕事を辞め個人的に依頼されたことだけをこなす日々です。

コメント等では略称の シカゴ を使うこともあります。

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意識と言語(こころとことば)

われわれは人間が『意識』をももっていることをみいだす。しかし『精神』は物質に『つかれて』いるという呪いをもともとおわされており、このばあいに物質は言語の形であらわれる。言語は意識とおなじようにふるい――言語は実践的な意識、他の人間にとっても存在し、したがってまた私自身にとってもはじめて存在する現実的な意識である。そして言語は意識とおなじように他の人間との交通の欲望、その必要からはじめて発生する。したがって意識ははじめからすでにひとつの社会的な産物であり、そして一般に人間が存在するかぎりそうであるほかはない。(マルクス・エンゲルス『ドイツ・イデオロギー』古在由重訳・岩波文庫)


ことばは、人間が心で思っていることをほかの人間に伝えるために使われています。ですから人間の心のありかたについて理解するならばことばのこともわかってきますし、またことばのありかたを理解するときにその場合の人間の心のこまかい動きもわかってきます。
このように、人間の心についての研究とことばについての研究とは密接な関係を持っていて、二つの研究はたがいに助け合いながらすすんでいくことになります。一方なしに他方だけが発展できるわけではありません。
…こうして考えていくと、これまでは神秘的にさえ思われたことばのありかたもまったく合理的だということがおわかりになるでしょう。(三浦つとむ『こころとことば』季節社他)


参考 『認識と言語の理論 I』を読む 1(1)――認識論と言語学三浦つとむ『認識と言語の理論 I』

子どもたちに向けた言葉

ふしぎだと思うこと
  これが科学の芽です
よく観察してたしかめ
そして考えること
  これが科学の茎です
そうして最後になぞがとける
  これが科学の花です
        朝永振一郎

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