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2011年09月01日(木)| 科学・教育>発酵 |  
乳酸菌を培養する(8)――〔応用編7〕乳酸菌風呂、その2

最終更新日 2012年7月25日〕

――乳酸菌を培養する――

 〔応用編5〕発泡乳酸菌液と乳酸菌風呂 ―― 乳酸菌風呂A, B
 〔応用編7〕乳酸菌風呂、その2    ―― 乳酸菌風呂C~F
 〔探究編3〕黒糖と白糖、乳酸菌風呂3 ―― 乳酸菌風呂G~O

 乳酸菌風呂に関する記事をまとめて読む。

 関連:〔基礎編〕米乳酸菌を培養してみた(とぎ汁培養液)

 関連:〔応用編1〕米ぬか培養液・拡大培養

 関連:乳酸菌風呂に対するネガキャン――ニセ科学批判とエア御用

 乳酸菌を培養する(1)~(30)をまとめて読む。

この記事は <乳酸菌を培養する(6)――〔応用編5〕発泡乳酸菌液と乳酸菌風呂> の続編です。乳酸菌風呂A, Bに続く乳酸菌風呂C以降の状況について記していきます。

乳酸菌風呂C~F

〔注記〕 写真はクリックすると別窓で原寸表示します。

この記事の目次 

〔2011年09月01日〕乳酸菌風呂B終了
〔2011年09月01日〕乳酸菌風呂C
〔2011年10月26日〕乳酸菌風呂C終了(42日)
〔2011年10月28日〕乳酸菌風呂D
〔2011年11月04日〕乳酸菌風呂D開始
〔2012年02月14日〕風呂水種の豆乳ヨーグルト
〔2012年03月06日〕乳酸菌風呂D終了(約4か月)
〔2012年03月07日〕乳酸菌風呂E
〔2012年05月02日〕4月24日、乳酸菌風呂E終了(46日)
〔2012年05月24日〕乳酸菌風呂F
〔2012年07月25日〕7月24日、乳酸菌風呂F終了(約2か月)。白糖乳酸菌風呂G開始

 
乳酸菌風呂B終了

2011年9月1日午後〕<乳酸菌を培養する(6)――〔応用編5〕発泡乳酸菌液と乳酸菌風呂>の本日分の追記に書いた通り、乳酸菌風呂Bは29日目にして廃棄しました。本日夜からは湯量をもう少し増やした乳酸菌風呂Cを始める予定です。

そのまま捨てるのはもったいないので洗濯機の洗浄に乳酸菌風呂Bの風呂水を使いました。浴槽の底には思ったより沢山のデンプンかすがありました。入浴しているときは浮遊しているので気がつかなかったのでしょう。それと、普段入浴中にときどき湯垢すくいの中に赤褐色の薄いものが入ってきます。たぶんボイラーと浴槽とをつなぐパイプの表面についた汚れがはがれ落ちてきているのだろうと思っていたので、今日は風呂水を排出した後、ビニールホースにベランダ掃除に使っている散水ヘッドをつけて上側(沸いた湯が出てくる側)と下側(入っていく側)とに交互に水を吹きつけました。いやびっくり、沢山の赤褐色の汚れが流れ出てきました。赤褐色の汚れが一段落したあとはやや透明の薄い膜のようなものがぱらぱらと出てきましたがそれ以上の汚れは出てきませんでした。ふつうに使っている風呂でもこのパイプには汚れが付着していて、ちょっと水を注入したくらいでは簡単には取れません。

私がこの団地に入居したのは3年ほど前で、そのときの風呂場は壁から天井まで黒カビでびっしり覆われていました。前の入居者は黒カビが気にならなかったのでしょうか。浴槽もボイラーも新品ではありませんでしたので、当然ボイラーと浴槽とをつなぐパイプも汚れていたと思いますが水道水を沸かして入っていたときはこの汚れには気づきませんでした。乳酸菌液は排水口などについた汚れを落とす働きがあるので、二か月ほど続けた乳酸菌風呂のおかげでパイプ内の汚れが剥がれ落ちたのだと思われます。なお、壁と天井の黒カビはきれいに落としましたが浴槽と壁の間にはまだ黒カビが残っています。

 
乳酸菌風呂C

20リットルの乳酸菌液2011年9月4日〕乳酸菌風呂Cには当初から25リットルくらいの乳酸菌液を投入するつもりでしたが思ったより早く乳酸菌風呂Bを廃棄することになったため乳酸菌液が間に合いませんでした。まずは20リットルを入れ、残りは拡大培養で作ったものを追加投入することにします。写真は今回投入する乳酸菌液(20リットル強)。

乳酸菌風呂c1乳酸菌風呂c0予定通り湯量を少し増やします。あまり増やしすぎて薄くなっても困るのでまず約33センチまで水を入れます(写真左)。右は20リットルの乳酸菌液を投入した後の様子。深さが約38センチになりました。20リットル強で深さが5センチ増えたということは深さ1センチあたり約4リットルちょっとということになります。浴槽の上から下まで同じ断面積だと仮定すると(実際は浴槽の底部から上部に向かってだんだん広くなっています)、深さ38センチでは 4リットル×38=152リットルとなります。下の方が狭いということと1センチあたり約4リットルちょっとというあたりを考えるとそれほど間違ってはいないと思われます。そうすると濃さは 20÷152≒0.13。大体13%ですから前回の 12.5% とあまり変わりません。

というわけで、今夜からは前回よりやや湯量の多い乳酸菌風呂Cに入ることになります。何事もなければ一週間ごとくらいに状況を報告し、写真でその様子をお伝えします。今度こそひと月以上持ちますように…。

 

乳酸菌風呂c22011年9月4日〕昨晩で乳酸菌風呂Cは3日目。1、2日目はなんとなく薄いかな、という感じ。pH は 4.5 でした。酸っぱい匂いはしません。私の場合、調子のよい乳酸菌風呂のお湯をかき回した手は乾く途中でイーストの匂いがするのですがそれもありません。ちょっともの足りないので追い炊きする前に4リットル強の乳酸菌液――とぎ汁培養で作ったもの(500ml×4本他)――を投入しました。いい感じになったようです。写真は入浴後に撮ったものです。

入浴後はお湯がやや減りますが、それでも約39センチありました。私はもともと浸かるのは胸の下あたりまで。冬でも肩を空気にさらした状態で入浴します(おかげで湯冷めしません)。深さ33センチくらいまでしか湯を張らないのはそれが理由でした。でも乳酸菌風呂の場合はやはり肩まで浸かりたい。それで今回湯量を増やしたのですが、37~8センチあればちょっとかがむだけで肩まで浸かることができます(入浴時間の前半は肩まで、後半は胸まで)。そういうわけなので数日間は目減りした湯を補わずに米ぬかと黒糖・あら塩、にがりを入れるだけにしておきます。

今回の乳酸菌風呂は飯山さんのところの掲示板でみきさんに教えて頂いた方法で保温兼産膜酵母よけをしています。湯面よりも大きめのポリエチレン袋を湯面に敷き、その上に置いた保温シートを包むようにすると、隙間があまりできず、ついでに保温シートが濡れるのを防ぐことができます。ポリエチレンの方は濡れますが、2枚を交互に使うようにしました。ただし、今日からしばらくの間シートなしでやっていくつもりです。その代わりできるだけ頻繁に攪拌して産膜酵母がはびこらないようにこころがけます(産膜酵母は偏性好気性生物。酸素がなければ生存できない)。ふつうの酵母は通性好気性で酸素がある状態を好み(なければ発酵する)、乳酸菌は通性嫌気性なので、無酸素状態でも元気に生きていけますが酸素があるところでは発酵せずに酸素呼吸をして増殖します。無気呼吸(無酸素呼吸・発酵)に比べると酸素呼吸の方がずっと効率よくエネルギーを作り出せますので酵母も乳酸菌も酸素がある方が増えます。湯面が空気にさらされていると、お風呂の上の方では酵母と乳酸菌が(産膜酵母も)酸素呼吸をして効率よく増殖し、下の方では酵母や乳酸菌が発酵(無酸素呼吸)によって増殖しています(ただし大部分の酵母は上の方に集まり、その結果下の方は乳酸菌の方が密度が濃い状態になっていると思われます)。乳酸は発酵時に作られるのでシート無しだと乳酸菌や酵母は効率よく増えますが pH が下がるのに多少時間がかかるかも知れません。

2011年9月5日〕昨日の4リットルでようやく乳酸菌風呂らしくなってきました。当初の水の量が少し多かったようです。そのせいもあって入浴中かすかにイーストの匂いがしましたがもう少しはっきり匂わないと慢性鼻炎のために鼻の機能が弱っている私にはまだもの足りません。今晩は入浴後に米ぬかを入れたお茶パックの中に白米粉を小さじすり切り2杯追加しました。酵母を元気にさせるにはやはりデンプンが一番。自家製粉した白米粉には乳酸菌のほかに酵母もいますし…。

2011年9月10日〕昨晩は追い炊きする前にかき混ぜて温度を測るときにすでに甘酸っぱい匂いがしていました。そして入浴。湯触りがとてもよい乳酸菌風呂に育ってきました。ところで、6日の晩からは白米粉ではなく市販の米粉を入れています(白米粉よりも米粉の方が酵母や糀〈麹〉がたくさんいることが分かったので)。そのおかげかどうか、今日の昼過ぎに測った pH は 4.0弱(3.5強に近いかも)になっていました。乳酸菌風呂の中で乳酸菌が確実に増殖しているということでしょう。デンプンと酵母、この二つのどちらがより効果的だったのでしょうか。あるいはプチプチシートで酸素をある程度遮断していたことが影響しているのかもしれません。

乳酸菌風呂c32011年9月14日昼〕昨晩で13日目。入浴後の写真です。5日以来、白米粉や米粉を入れてきたため白い濁りがかなり目立つようになりました。風呂場にはほんのりとイーストの香りが漂っています。また、それに混じって甘酸っぱい匂いも…。湯面に近いところの湯を取って観察すると桿形酵母がかなり増えているのが分かりました。乳酸菌の密度もかなりのものです。

11日の午後、産膜酵母の勢力がかなり増したようなのでポリエチレン+保温シートで対処しました。翌日にはほとんど見えなくなっていたのでその晩からずっとシートはしていません。今日も産膜酵母は大したことがないのでシートはせずに済みそうです。

これまで一度も触れませんでしたが、乳酸菌風呂は冷めにくいですね。ふつうのお湯なら翌日の昼過ぎには水温は気温よりも1~3度ほど低くなってしまうのですが、乳酸菌風呂の場合夏場の昼間は気温より高い水温を保っていることも少なくありません。気温が27、8℃だとさすがに気温よりは低くなりますが…。それでも乳酸菌風呂はふつうの風呂よりも水温が高止まりしているので追い炊きしてもすぐに沸くのでとても楽です(浴槽の掃除も不要ですし)。ガス代の節約にもなります。水道代については乳酸菌の培養のために相当の水を使う(容器を洗ったりするにもかなりの水が必要)ので節約というわけにはいきませんがそれでも普段とそれほど違わないのは乳酸菌風呂のお蔭です。

乳酸菌風呂c42011年9月15日〕昨晩は乳酸菌風呂Cの14日目。さすが pH 3.5強近い酸度(酸性度)です。顔を洗って鼻に入ったときの刺激がいつもとまったく違います(とはいえ培養した pH 3.5 の乳酸菌液に比べれば酸度はまだまだ――pH試験紙で同じような色になっても実際には幅があります。1~2週間熟成した乳酸菌液は 3.3 程度になっているのでかなり酸っぱくなります)。また、酵母がたくさん増殖してきたので湯をかき回した後の手からイーストの香ばしい香りがしてきます。二週間にしてようやく満足できる乳酸菌風呂になりました。なお、昼間は産膜酵母が目立ちませんでしたが、夜追い炊きする段になってふたをとったところ、産膜酵母がかなり広がっていましたので入浴後にみきさん方式のシート(ポリエチレンで保温シートを包んで湯面に浮かべる)を張りました。前回が11日の晩だったので3日間シートの効果があったということになります。 写真は入浴後にシートを張ったところです。

2011年10月1日〕さて、昨晩で乳酸菌風呂Cがめでたく30日目を迎えました。29日目の昼に pH を測ったところ 3.5強。酸っぱさから判断するとおそらく 3.7 くらいではないかと思われます。相変わらず昼間は産膜酵母が表面に現れますので白い部分をすくいとってからかき混ぜるようにしています。入浴後のシートはだいたい3~4日に一度くらいの頻度。今月の10日過ぎに一週間ほど留守にするのでそれまでこの乳酸菌風呂が持ってくれればいいなあと思っています。

2011年10月26日〕忙しさに取り紛れてご報告が遅れました。乳酸菌風呂Cは今月12日(42日目)の夜までは継続して入浴していました。翌13日から20日の夕刻まで家を留守にするため黒糖とあら塩をやや多めに入れた後、プチプチシート等の覆いはかけずにそのまま一週間放置。帰宅した晩に風呂の水面に張った産膜酵母を取り除いて沸かして入りました。イーストの匂いがほとんどせず、ややシンナー臭いのを除けば湯垢もヌルヌルもないのでこのまま入り続けることができそうな気もしましたが、白っぽい濁りがかなりひどくなっているように思えたのでひとまずここで乳酸菌風呂Cは終了ということにしました。

湯水を捨てた後にはかなりの量のデンプンかすと米ぬか成分が底に残っていました。浴槽はつるつるピカピカ。ボイラーと浴槽をつなぐパイプを洗浄すると、やはり赤褐色の汚れが出てきました。なお、乳酸菌液のストックがほとんどないので当分の間は普通の風呂に入ることになります。

 
乳酸菌風呂D

乳酸菌風呂d02011年10月28日〕つぎの乳酸菌風呂用に20リットルのポリタンク(キャンプ用品)を使って米ぬか培養液を作りました(10月26日夕)。水20リットルに対して、米ぬか180グラム・米粉120グラム・あら塩200グラムを加えて攪拌の後、陽当たりのよい暖かい場所に。1日目~2日目にかけて二酸化炭素の泡を発生しているのが観察されました。そして予定通り本日夕刻に黒糖600グラムを添加、現在盛んに発泡しています。順調にいけば11月の初めには新しい乳酸菌風呂に入れると思います。

乳酸菌風呂d12011年11月4日〕気温が低いこと、ポリタンクが大きいこと、その両方が原因だと思われますがペットボトルを使った培養よりも時間がかかってしまいました。本日午後測ったところ pH が 3.5強になりましたので、乳酸菌風呂Dを開始することにしました。乳酸菌液がやや薄いことを考えて湯量(全体)を1回目の乳酸菌風呂と同じくらい(深さ33センチ)にしました。濾過したものを入れたので乳酸菌液の量は20リットル弱(19.5リットル程度)。ということで、濃さは約14%(19.5÷136≒0.14)になります。pH は4.5程度です。今回の乳酸菌風呂Dでは新しい乳酸菌の種として豆乳ヨーグルトを濾過して得た乳清を黒糖・あら塩と一緒に入浴後に補充することにします(米ぬかや米粉は使わない)。今まで同様に一か月弱(25日前後)を目標にします。追加報告は随時行います。

乳酸菌風呂d22011年11月11日〕乳酸菌風呂D、8日目。2日目の晩にとぎ汁培養の乳酸菌液500mlを投入したほかは、毎晩の入浴後に黒糖大さじ1杯強・あら塩小さじ1杯強・豆乳ヨーグルトの乳清15ml(大さじ1杯)・にがり少々を入れています。デンプンを入れないので濁りがほとんどないなめらかな湯触りです。入浴中はやや甘酸っぱい匂いと酵母の香りがほんのり、快適な乳酸菌風呂を楽しんでいます。本日昼に測った pH は 4.0。多少の産膜酵母らしきものが液面に浮いていました。プチプチシートはまだ未使用。風呂水が黒っぽく見えるのはフラッシュを使わずに撮ったためです。

乳酸菌風呂d32011年11月23日〕乳酸菌風呂D、20日目。11日昼に少し見られた産膜酵母らしきものですが、その後はまったく現れません。培養後の乳酸菌液にも最近は産膜酵母がほとんど見られません。思い返してみると春先までは産膜酵母そのものの存在さえ知りませんでした。もしかすると産膜酵母が現れなくなったのは気温が低くなったのが原因かも知れません。さて乳酸菌風呂の状態ですが pH は 4.0、相変わらずなめらかで濁りがありません。見た目も湯触りもずっと同じ状態が続いています。デンプンを投入していないのがよいのかも。甘酸っぱい匂いは同じですが、酵母の香りがあまりしません。これはできあがった乳酸菌液も同じです。先日までは酵母の香りがはっきりわかるほどでしたが最近のものは非常にかすかな香りが感じられるくらい。春先の乳酸菌液もそうでした。これも気温のせいかもしれません。

乳酸菌風呂d42011年12月4日〕早いもので乳酸菌風呂Dが昨晩で30日目を迎えました。今回は一度産膜酵母らしきものが見られただけでその後はまったく発生することもなく、またデンプンで濁るような状態にもならず、さっぱりした湯触りがずっと続いています。昼間冷めているときはふたを開けると甘酸っぱい匂いがしますが、沸かした湯に浸かって手を顔に近づけるとイーストの匂いがします。入浴後に黒糖・あら塩・乳清を少し足していくことでこのままいい感じで維持して行けそうな感じです。写真は入浴後撮影したもの。気温が低いために湯気が立っています。

乳酸菌風呂d52011年12月16日〕乳酸菌風呂D、43日目。湯量が減ってきたのでお湯を少し追加。状態はずっと変わらず安定しています。 pH は 4.0 で産膜酵母も発生していません。当然ながら昨晩まで湯垢・ぬめり・ざらざらはまったくなしです。今回の乳酸菌風呂は長続きしそうな気がします。沸かす前の甘酸っぱい匂いと入浴中の酵母の香りは同じです。湯を追加したので入浴後の黒糖とあら塩はやや多めにし、昨晩は乳清の代わりに乳酸菌液を60ml入れました。プチプチシートは未使用。寒くなってきたのでそろそろ保温シートを使おうかなと思っています。

乳酸菌風呂d62011年12月30日〕乳酸菌風呂D、57日目。空気が乾燥しているせいか、湯量の減少が目立ちます。入浴後に湯を加えてとぎ汁乳酸菌液を500ml追加投入しました。黒糖・あら塩・乳清も少し多めに。沸かす前の甘酸っぱい匂いと入浴中の酵母の香りが相変わらず持続しています。湯触りも変化なし。ぬめりもざらつきも湯垢もなく、産膜酵母も発生していませんのでこのまま年を越すことができそうです。

乳酸菌風呂d72012年1月14日〕乳酸菌風呂D、72日目。pH 4.0、ぬめり・ざらつき・湯垢なし。最近は乳清と乳酸菌液を交互に入れているせいかやや透明度が落ちました。それ以外の湯触りや香り等に変化はありません。まだまだいけそうな感じです。保温シートですが、保温効果は多少あるものの何回か使った結果、酵母の元気がなくなるような気がするので現在は使っていません。

乳酸菌風呂d82012年2月4日〕昨年の11月4日に始めた乳酸菌風呂Dが昨晩で3か月(92日目)を迎えました。pH 4.0、相変わらずぬめりやざらつき・湯垢はありません。写真は今朝10時に撮ったものです。ご覧の通り白い膜などはありません。沸かす前の甘酸っぱい匂いと沸かした後の香ばしい酵母の香りも同様です。

そうそう、乳酸菌風呂は湯冷めしません。そんな話をじゅりさん(@Saryuju)とツイッターでしていた翌日に飯山さんが「乳酸菌風呂に入ると湯冷めしづらい!」という記事をお書きになりました。そのじゅりさんのところの昨晩の記事が<2月3日は乳酸菌の日、でも塩麹も>。「乳酸菌の日」ですか、知りませんでした。

2012年2月13日〕乳酸菌風呂Dが100日を越えました。酵母の香ばしい匂いが持続しているので酵母菌はかなりたくさんいるはずです。乳酸菌は通性嫌気性生物なので酸素がない状態では発酵(無気呼吸)によって生きるためのエネルギーを作り出しますがその際副産物として乳酸も産生します。ペットボトルの口近くまで満たした培養液中では乳酸菌や酵母は無気呼吸(発酵)を主に行っているのでとぎ汁培養や米ぬか培養では乳酸菌が産生した乳酸のために pH が低下します(酵母は通性好気性生物なので酸素のあるところを好みますが酸素がなくても発酵によってエネルギーを作り出すことができます)。

風呂は水面が広く外気と接触しているので風呂水にはそれなりの量の酸素が溶け込みます。この状態では酵母や乳酸菌は酸素呼吸をする方がずっと効率よくエネルギーを作り出せます。つまり乳酸菌や酵母にとって風呂はペットボトルの中よりも快適な環境であるわけです。ところが乳酸菌が酸素呼吸する際には乳酸を作りませんので、風呂水の中で乳酸菌が増殖しても風呂水の pH はそれほど下がりません。乳酸菌風呂Dは pH 3.5強の乳酸菌液を10倍強に薄めたものなので当初の pH は 4.5弱程度でした。今日の昼間に測った pH は 4.0弱でペットボトルのようには pHが下がっていません。

果たして乳酸菌や酵母はどの程度増殖しているでしょうか。1月10日(66日目)に観察したときは pH 4.0 で、乳酸菌も酵母もかなりたくさんいましたが、熟成した乳酸菌液にくらべると酵母も乳酸菌もその密度はやや低めでした。それでも当初に比べれば酵母や乳酸菌が相当増殖したことは明らかでした。今日の午後採取した乳酸菌風呂の水を顕微鏡で覗いてみたところ、熟成した乳酸菌液よりもたくさんの乳酸菌がいました。酵母もずっとたくさんいます。1月10日からほぼ一か月、この間に相当の数の乳酸菌や酵母が増殖したことが確かめられました。

〔2012年2月14日 メモ〕乳酸菌風呂の湯で豆乳ヨーグルトを作ってみた
昨日の観察で相当量の乳酸菌や酵母がいることが確認されたのでどの程度元気のよい(発酵力のある)乳酸菌なのかを確かめるために乳酸菌風呂の水を種菌にして豆乳ヨーグルトを作ってみました。昨日の昼前に調整(豆乳125mlに風呂水15ml)。乳清種のものも同時に仕込みました(豆乳125mlに乳清15ml)。乳清種の方は就寝前(11時間半後)に固まっていましたが、風呂水種の方はまだ固まっていませんでした。今朝8時に覗いて見るとしっかりときれいに固まっていましたので最長でも20時間以内にはできたということです。匂いはふつうの豆乳ヨーグルトと変わりません。さすがに食べる気にはなれませんので洗浄用に使いますが後で一部乳清を濾し取って観察してみます。乳清種の方はオリゴのおかげを入れて昼前に食べました。

〔同日夜 追記〕風呂水種の豆乳ヨーグルトから濾し取った乳清を観察してみました。乳酸菌がたくさん、酵母(主に桿形・楕円形のもの)もそれなりに、糀もちらほら(結構長い)。乳酸菌はほとんどのものが 2~8個連鎖しており、酵母はほとんどすべてが出芽状態でした。乳酸菌も酵母も活発に増殖していたことがわかります。これは乳酸菌液を種にした豆乳ヨーグルトの乳清すべてに共通することでもあります。豆乳ヨーグルトの中にいる乳酸菌は数が多いだけでなく元気もいいということですね。

乳酸菌風呂d92012年3月6日〕昨年の11月4日から始めた乳酸菌風呂D、本日で約4か月を迎えたのを期に終了することにしました。先月末からそのつもりで次の乳酸菌風呂に備えて20リットルの米ぬか培養液を仕込んでおいたものが本日無事 pH 3.5 になったので明日からはこれを使った乳酸菌風呂Eを開始します(酵母はまだ少ないようですが…)。写真は本日昼に撮影したものです。最後までぬめり・湯垢・ざらつきなし。沸かす前の甘酸っぱい匂いと沸かした後の香ばしい香りも変わらずでした。ずっと黒糖を入れ続けたために色は大分濃くなりましたが…。

 
乳酸菌風呂E

乳酸菌風呂e12012年3月7日〕予定通り乳酸菌風呂Eを開始。濾過後の液量等は乳酸菌風呂Dとほぼ同じ。とぎ汁乳酸菌液1リットルも加えました。濃度14%、pH 4.5。初日の感触はやや薄い感じでちょっともの足りない気がしました。まだ酵母の数が少ないので香ばしい匂いがあまりしないのはさみしいですが乳酸菌風呂は発酵環境を整えて育てていくのも楽しみの一つ。満足のいく風呂になるにはあと数日は必要でしょう。

なお、乳酸菌風呂Eについてはこれまでのように頻繁にはご報告致しません。

2012年4月17日〕昨晩で乳酸菌風呂Eが40日目を迎えました。これまでの乳酸菌風呂と同様に、湯垢もつかず浴槽のぬめりやざらつきもありません。pH は 4.0、沸かす前の甘酸っぱい匂いと酵母の香りも同じです。今回の乳酸菌風呂では入浴後の黒糖の代わりに粗糖を入れているのでお湯の色がこれまでのものよりは多少薄めになっています。あら塩・にがりのほかには乳清あるいはとぎ汁乳酸菌液を交互に入れています。

気温が上がってきたので昼間の甘酸っぱい匂いにまじって産膜酵母の薬っぽい匂いがときどきするようになりました。水温が20℃前後になると発生するようです。放っておくと白い膜ができるので匂いがしたときによくかき混ぜておきます。その晩は入浴後にプチプチシートで覆い、翌日沸かす直前までシートは外さずにおきます。その後しばらくは産膜酵母の匂いはなくなります。このようにして薬っぽい匂いが出たときに一晩だけプチプチシートで覆うことにより産膜酵母の白い膜が発生するのを防いでいます。

2012年5月2日〕4月24日の夜、いつものように風呂を沸かそうとしたところ種火(口火)に点火できませんでした。翌日メーカーに電話して修理に来てもらったところ、バーナーの着火部分に問題があるそうで周囲をきれいにした上で種火が着いているかどうかを検知する熱電対を交換。無事着火できるようになったことを確認してからついでに他の部分も点検してくれました。設置してから10年以上経っているらしく沸かすときの音がちょっと大きすぎるとのこと。交換部品があるうちに熱交換機も新しいものにした方がよいということで、27日にあらためて熱交換機をつけ替えました。音が静かになったのにびっくりしました。

交流電源も電池も使っていないのにどうやって着火メーターが作動するのだろうと不思議に思っていたのですが、熱電対で温度を感知して流れる電流でメーターを動かしていたんですね。着火メーターは実は検流計そのものだったわけです。圧電素子と熱電対の組み合わせで電源要らずのボイラーでした。現在はこの型のものは作っていないそうです。

というわけで、乳酸菌風呂Eは4月23日(46日目)で終了。現在は普通の風呂に入っています。一人住まいなので残り湯は翌日沸かし直して入ります。乳酸菌風呂と違って浴槽に湯垢がつくこと。二晩目は浴槽の底にぬめりが生じることなど、風呂の手入れが面倒です。風呂から上がった後、全身に乳酸菌液をスプレーして塗っています。乳酸菌風呂の代わりにはなりませんがしかたありません。

 
乳酸菌風呂F

乳酸菌風呂e12012年5月24日〕ほぼ1か月の間普通の風呂に入っていましたがやはりもの足りない気がします。ここしばらくの間、玄米浸潤培養液ととぎ汁培養液の沈殿を再利用した沈殿培養液の実験とをずっと続けてきて、とぎ汁培養液で作ったものと合わせて約16リットルの乳酸菌液がたまったので22日の夜から乳酸菌風呂Fを開始しました。今回は湯量を増やした(約178リットル)こともあってやや薄め(約9%)の乳酸菌風呂になりました。pH は 4.5。玄米浸潤培養液で作った乳酸菌液はデンプン粒が少ないので濾過しなくてもそのまま使えます。そこで、沈殿培養液で作った乳酸菌液ととぎ汁培養液で作った乳酸菌液は濾過せずに上澄み部分だけを使うことにしました。そのおかげで比較的透明度の高い乳酸菌風呂になりました(胚芽粒は茶漉しを使って取り除きました)。

昨晩2リットルの乳酸菌液(玄米浸潤乳酸菌液)を追加。今晩は2.5リットル(沈殿培養乳酸菌液の上澄み)を追加する予定。玄米浸潤乳酸菌液はとぎ汁乳酸菌液に比べると麹や酵母が多めです。沈殿培養乳酸菌液も沈殿に酵母や麹がたくさん含まれているのでこれもとぎ汁乳酸菌液よりも酵母や麹が多めに含まれています。そんなこともあって、今回の乳酸菌風呂は薄めであるにもかかわらず最初から酵母の香りがしています。昨日昼には早くも甘酸っぱい匂いがしていました。

なお、乳酸菌風呂Fでは入浴後に投入する糖分を黒糖ではなく白糖にします。あら塩とにがりはこれまで通り。とぎ汁は使わずにときどき乳清を入れます。

2012年7月25日〕乳酸菌風呂Fも2か月を越え、次の乳酸菌風呂G用の乳酸菌液も十分に用意できたので、乳酸菌風呂Fは 7月24日夜をもって終了しました。なお、7月25日に開始した乳酸菌風呂Gは白糖乳酸菌液を使った白糖乳酸菌風呂です。乳酸菌風呂G以降については<乳酸菌を培養する(11)――〔探究編3〕黒糖と白糖、乳酸菌風呂3>をご覧下さい。

〔注記〕米のとぎ汁や米ぬか水等を利用した米乳酸菌の培養に関する基本的な事項や知っておくべき大切な情報は <乳酸菌を培養する(1)――〔基礎編〕> に載せてあります。まだお読みでない場合は一通り目を通しておかれることをお勧めします。また、その記事には 乳酸菌液の利用・活用・効能関連記事へのリンク集 も載せてあります。

なお、日々の実践を通して新たに分かったことや新しい知見、あるいは誤っていた記述など、<乳酸菌を培養する(1)>の内容は頻繁に更新・追加されていますのでときどき目を通して頂ければ幸いです。

――乳酸菌を培養する――

   (1)〔基礎編〕  米乳酸菌を培養してみた(とぎ汁培養液)
   (2)〔応用編1〕米ぬか培養液・拡大培養
   (3)〔応用編2〕乳酸菌液で作る豆乳ヨーグルト
   (4)〔応用編3〕通販の米ぬかを使った米ぬか培養液
   (5)〔応用編4〕飯山氏、拡大培養の「秘法」を明かす
   (6)〔応用編5〕発泡乳酸菌液と乳酸菌風呂
   (7)〔応用編6〕乳清で作る豆乳ヨーグルト
   (8)〔応用編7〕乳酸菌風呂、その2
   (9)〔探究編1〕古米の玄米と米乳酸菌、玄米浸潤液
 (10)〔探究編2〕玄米浸潤培養液
 (11)〔探究編3〕黒糖と白糖、乳酸菌風呂3
 (12)〔探究編4〕米ぬかと糖だけを使った培養実験
 (13)〔展開編1〕玄米で作る豆乳ヨーグルト
 (14)〔展開編2〕とぎ汁で作る豆乳ヨーグルト
 (15)〔展開編3〕日本茶で作る豆乳ヨーグルト
 (16)〔展開編4〕豆乳だけでヨーグルトができた
 (17)〔展開編5〕植物系で作る豆乳ヨーグルト ―― 野菜・果実・穀物・蜂蜜・梅干…等で作るヨーグルトのまとめ
 (18)〔探究編5〕米乳酸菌は120℃に耐えるか
 (19)〔発展編1〕驚異の玄米浸漬培養液
 (20)〔探究編6〕炊いたご飯と乳酸菌
 (21)〔展開編6〕超大雑把な蓬乳酸菌の培養
 (22)〔発展編2〕玄米豆乳乳酸菌液で作る豆乳ヨーグルト
 (23)〔発展編3〕濃いとぎ汁と乳酸菌の増殖率
 (24)〔探究編7〕白米浸漬培養液も乳酸菌が多い
 (25)〔基礎編2〕七分づき米のとぎ汁培養液
 (26)〔発展編4〕米麹の力(米と麹だけで作れる濃密な乳酸菌液)
 (27)〔発展編5〕黒糖と米麹の併用/米麹と産膜性酢酸菌
 (28)〔展開編7〕手軽にできる蓬乳酸菌の培養
 (29)〔展開編8〕色がきれいな赤紫蘇乳酸菌液
 (30)〔展開編9〕ミカンの皮の乳酸菌液

 乳酸菌を培養する(1)~(30)をまとめて読む。

(関連記事)

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コメント
 
[485] 
2011/11/14(月)19:01:51 | URL | みき[編集
シカゴさんお久しぶりです。

シカゴさんも乳酸菌風呂、続けておられますね~~

私は なんと 一番最初の乳酸菌風呂に今も入っていますよ!
毎日とぎ汁を足していますが
元気一杯で すっぱいです(韻を踏んでいるわけではありません(笑)) 

そのせいかどうかは わかりませんが 風邪をひきやすい
我が家がまだ今年は一度も風邪をひいていません。
気持ちの問題(プラシーボ効果)かもしれませんが
乳酸菌風呂が何かよい作用をしてくれているのには
違いないと思っています。

引き続き 乳酸菌風呂を続けようよ思っています。

何も変化がなかった(我が家のお風呂)ので
飯山先生の掲示板にもしばらくいきませんでしたが
今日久しぶりに行って書き込んできました(^^)
質問が二件来ていたのですが

乳酸菌風呂に 入浴剤は?というような 内容が一件あり、
それは 入れない方がいいかなと思ったので
そのように返事をしました。

シカゴさんはどう思われますか???
 
[486] まだ続いているんですか。それはすごい。
2011/11/15(火)19:14:29 | URL | シカゴ[編集
みきさん、こんばんは。

乳酸菌風呂Dを始めるまでの一週間はふつうの風呂に入っていました。なんとももの足りない日々でしたね。

精神的な安心感といったものも確かにあるとは思いますが、単にそれだけではなく、風呂から上がったあとのぽかぽか感とか、肌のしっとり感といった実際の感覚がまったく違います。甘酸っぱい香りとなめらかな湯触り。この感覚を経験してしまうとやっぱりふつうのお風呂には戻れませんね。

昨晩でちょうど2週間目。昼間一回かき混ぜるように心がけているせいもあるのでしょうか、11日の昼に少し白っぽいものが浮かんでいたのを除くと産膜酵母らしきものはほとんど見られません。イーストの匂いが弱いのがちょっと残念ですが…。

ここ一か月ほどは、玄米を精米した米ではなく以前食べていた無農薬米を食べています(22年産米を30キロ確保しました。頂きものの玄米は保存用に回しています)。この白米のとぎ汁乳酸菌液はイーストの香りがはっきりと出るので私好みです。この乳酸菌液を少し入れてみようと思っています。

冷めた乳酸菌風呂の水温は風呂場の気温よりも少し高めなので沸かすのにかかる時間がふつうのお風呂よりも短くて済みます(うちのあたりの水道水は川から取水しているので晩秋から春にかけての水温は気温よりも低めになります)。というわけで、水道代だけでなくガス代も節約できるので助かります。

また、入浴中に湯垢すくいで髪の毛をすくい取るくらいで、浴槽を洗ったりする必要がないのですごく楽です。ふたもシャワーでざっと流すだけ。要するに風呂に入るための面倒な作業がほとんどないのが一番うれしいですね。
 
[816] 乳酸菌風呂の匂い
2014/01/10(金)21:44:06 | URL | lumier[編集
お久しぶりです!
ヨーグルトはすっかり定着している私ですが、
年末からやっとお風呂を湧かす、風呂バンズを入手したので、
乳酸菌風呂に挑戦しています。
1/1から新しいのを始めていますが、今回はなぜか
途中からヤバいかも?な、ちょっと銀杏のにおいみたいな感じを
たまに感じます。入ってると甘酸っぱい匂いのほうが強いのですが、
風呂近く、あるいは入浴後にそのような匂いに感じます。
調べてみたら、勝手に酪酸が発生しちゃってるのかしら?
と推測してみたのですが、
シカゴブルースさんはそのような
ケースには遭遇してませんか?次回入浴後に塩と黒糖を入れ足そうと
思います。まだphは4〜5の間ぐらいです。
前回始めてやった時は、なかなか4以下にならなかったので
玄米をネットに入れて入れっぱなしにし、たまに黒糖と塩をとかした
栄養水を入れてたから今のような匂いが発生しなかったのかもしれません・・・
 
[817] Re: 乳酸菌風呂の匂い
2014/01/12(日)14:49:19 | URL | シカゴ・ブルース[編集
lumierさん、こんにちは。

> 年末からやっとお風呂を湧かす、風呂バンズを入手したので、
> 乳酸菌風呂に挑戦しています。
> 1/1から新しいのを始めていますが、今回はなぜか
> 途中からヤバいかも?な、ちょっと銀杏のにおいみたいな感じを
> たまに感じます。入ってると甘酸っぱい匂いのほうが強いのですが、
> 風呂近く、あるいは入浴後にそのような匂いに感じます。

「銀杏の匂い」というのはあまりいい匂いではありませんね。糠床がそういう匂いになってしまうことがあります。洛酸菌が繁殖した結果だといわれていますがそのあたり、私は疑っています。NHKの番組の影響で、洛酸菌は嫌気環境で増殖して洛酸を作るため、糠床をかき混ぜずにおくとそうなるといわれていますが、私の経験では単にかき混ぜ不足が原因ではなくもう少し複合的な原因があるのではないかと思われます。

洛酸菌と納豆菌(枯草菌)の両方が関係しているかもしれません。

さて、乳酸菌風呂の匂いについては大分前ですが飯山さんの掲示板でみきさんという方がご報告なさっています。
<乳酸菌風呂>http://grnba.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=13158105
というスレッドの#279, 280, 287 でその状態と結果について書いておられますが、飯山さんは枯草菌が繁殖したためではないかとおっしゃったようです。飯山さんは柑橘系の果実の汁を入れるとよいというご助言もなさったようですがみきさんはその助言を読む前に廃棄してしまったようです。

私の経験では乳酸菌風呂に豆乳ヨーグルトを入れた後、ご飯が饐(す)えたような匂いがするようになってしまい結局その乳酸菌風呂は廃棄しました。乳酸菌や酵母菌は大量のタンパク質を分解するのは苦手なんでしょうね。その昔、釜でご飯を炊いていた頃は数日経ったご飯が饐えた匂いを発するということがときどきありました。匂いがひどくなければそのまま食べてもお腹を壊すようなことはありませんでした。腐敗とまではいかなくても何らかの菌がご飯のタンパク質を変質させたのではないかと私は思っています。

というわけで乳酸菌風呂にはタンパク質をあまりたくさん入れてはいけないのではないかと今は注意しています。

> まだphは4~5の間ぐらいです。

乳酸菌風呂の pH はだいたいそんなものですね。よほど条件が整わないと4.0以下にはなりません。それも1か月以上経った乳酸菌風呂でないとそこまで下がりません。

> 玄米をネットに入れて入れっぱなしにし、たまに黒糖と塩をとかした
> 栄養水を入れてたから今のような匂いが発生しなかったのかもしれません・・・

これはいいかもしれませんね。風呂水の中にデンプン粒やデンプンかすが出てきてちょっと白っぽく濁りますがこれはあまり気にする必要はないでしょう。私も最初は気になりましたが最近はほとんど気にしていません。ネットに入れる際に台所の三角コーナー用の不織布タイプの袋に入れておくと細かな米粒や胚芽が外に出てくるのを防げます。
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言語関連の用語について

 表現された言語(本来の意味の言語)を単に言葉あるいは言語、ことば…のように表記しています。ソシュール的な意味の言語(言語規範ないし思考言語)はカッコつきで「言語」あるいは「言語langue」・「ラング」・「ことば」等と表記しています。(背景色つきで「言語」のように表記している場合もあります)

 一般的な意味の概念を単に概念と表記し、ソシュール的な意味の概念(語の意義としての概念、いわゆるシニフィエ・語概念)はカッコつきで「概念」と表記します。(2006年9月9日以降)

 また、ある時期からは存在形態の違いに応じて現実形態表象形態概念形態のように用語の背景色を変えて区別しています(この文章では〈知覚形態〉も〈表象形態〉に含めています)。

 ソシュールの規定した用語を再規定し、次のような日本語に置き換えて表記します。詳細は「ソシュール用語の再規定(1)」を参照。

【規範レベルにおける再規定】

・シニフィアン  → 語韻     (ある語音から抽出された音韻)

・シニフィエ   → 語概念(語義) (ある語によって表わされるべき概念)

・シーニュ・記号 → 語規範(語観念)(ある語についての規範認識)

・記号の体系   → 語彙規範   (語すべてについての規範認識)

・言語      → 言語規範   (言語表現に関するすべての規範認識)

語概念・語韻は 語概念⇔語韻語韻⇔語概念)という連合した形で語規範として認識されています。語規範はこのように2つの概念的認識が連合した規範認識です。ソシュールは「言語langue」を「諸記号」相互の規定関係と考えてこれを「記号の体系」あるいは「連合関係」と呼びますが、「記号の体系・連合関係」の実体は語彙規範であり、言語規範を構成している一つの規範認識です。規範認識は概念化された認識つまり〈概念形態〉の認識なのです。

なお、構造言語学・構造主義では「連合関係」は「範列関係(範例関係)」(「パラディグム」)といいかえられその意義も拡張されています。

 語・内語・言語・内言(内言語・思考言語) について、語規範および言語規範に媒介される連合を、三浦つとむの主張する関係意味論の立場からつぎのように規定・定義しています。詳細は『「内語」「内言・思考言語」の再規定』を参照。(2006年10月23日以降)

  : 語規範に媒介された 語音個別概念 という連合を背後にもった表現。

内語 : 語規範に媒介された 語音像⇔個別概念 という連合を背後にもった認識。

言語 : 言語規範に媒介された 言語音(語音の連鎖)⇔個別概念の相互連関 という連合を背後にもった表現。

内言 : 言語規範に媒介された 言語音像(語音像の連鎖)⇔個別概念の相互連関 という連合を背後にもった認識・思考過程。

内語内言は〈表象形態〉の認識です。

なお、上のように規定した 内言(内言語・内的言語・思考言語)、 内語とソシュール派のいうそれらとを区別するために、ソシュール派のそれらは「内言」(「内言語」・「内的言語」・「思考言語」)、「内語」のようにカッコつきで表記します。

また、ソシュールは「内言」つまり表現を前提としない思考過程における内言および内言が行われる領域をも「言語langue」と呼んでいるので、これも必要に応じてカッコつきで「内言」・「内言語」・「内的言語」・「思考言語」のように表記します(これらはすべて内言と規定されます)。さらに、ソシュールは「内語の連鎖」(「分節」された「内言」)を「言連鎖」あるいは「連辞」と呼んでいますが、まぎらわしいので「連辞」に統一します(「連辞」も内言です)。この観点から見た「言語langue」は「連辞関係」と呼ばれます。ソシュールは「内語」あるいは「言語単位」の意味はこの「連辞関係」によって生まれると考え、その意味を「価値」と呼びます。構造言語学では「言(話し言葉)」や「書(書き言葉)」における語の連鎖をも「連辞」と呼び、「連辞関係」を「シンタグム」と呼んでいます。詳細は「ソシュールの「言語」(1)~(4)」「ソシュール用語の再規定(1)~(4)」「ソシュール「言語学」とは何か(1)~(8)」を参照。

 さらに、ソシュールは内言における 語音像⇔個別概念 という形態の連合も「シーニュ・記号」と呼んでいるので、このレベルでの「シニフィアン」・「シニフィエ」についてもきちんと再規定する必要があります。

【内言レベルにおける再規定】

・シニフィアン  → 語音像(個別概念と語規範に媒介されて形成される語音の表象)

・シニフィエ   → 個別概念(知覚や再現表象から形成され、語規範の媒介によって語音像と連合した個別概念)

・シーニュ・記号 → 内語

・言語      → 内言

ソシュールがともに「シーニュ・記号」と呼んでいる2種類の連合 語韻⇔語概念語規範)と 語音像⇔個別概念内語)とは形態が異なっていますのできちんと区別して扱う必要があります。

 また、実際に表現された言語レベルにおいても、語音個別概念 という形態の連合が「シーニュ・記号」と呼ばれることもありますので、このレベルでの「シニフィアン」・「シニフィエ」についてもきちんと再規定する必要があります。

【言語(形象)レベルにおける再規定】

・シニフィアン  → 語音個別概念語規範に媒介されて実際に表現された語の音声。文字言語では文字の形象

・シニフィエ   → 表現された語の意味。個別概念を介して間接的にと結びついている(この個別概念語規範の媒介によってと連合している)

・シーニュ・記号 → (表現されたもの)

・言語      → 言語(表現されたもの)

 語音言語音語音像言語音像語韻についての詳細は「言語音・言語音像・音韻についての覚書」を、内言内語については「ソシュール用語の再規定(4)――思考・内言」を参照して下さい。また、書き言葉や点字・手話についても言語規範が存在し、それらについても各レベルにおける考察が必要ですが、ここでは触れることができません。

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プロフィール

シカゴ・ブルース

シカゴ・ブルース (ID:okrchicagob)

1948年生れ(68歳♂)。国語と理科が好き。ことばについては子供のころからずっと関心を抱いていました。20代半ばに三浦つとむの書に出会って以来言語過程説の立場からことばについて考え続けています。現在は39年間続けた自営(学習塾)の仕事を辞め個人的に依頼されたことだけをこなす日々です。

コメント等では略称の シカゴ を使うこともあります。

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意識と言語(こころとことば)

われわれは人間が『意識』をももっていることをみいだす。しかし『精神』は物質に『つかれて』いるという呪いをもともとおわされており、このばあいに物質は言語の形であらわれる。言語は意識とおなじようにふるい――言語は実践的な意識、他の人間にとっても存在し、したがってまた私自身にとってもはじめて存在する現実的な意識である。そして言語は意識とおなじように他の人間との交通の欲望、その必要からはじめて発生する。したがって意識ははじめからすでにひとつの社会的な産物であり、そして一般に人間が存在するかぎりそうであるほかはない。(マルクス・エンゲルス『ドイツ・イデオロギー』古在由重訳・岩波文庫)


ことばは、人間が心で思っていることをほかの人間に伝えるために使われています。ですから人間の心のありかたについて理解するならばことばのこともわかってきますし、またことばのありかたを理解するときにその場合の人間の心のこまかい動きもわかってきます。
このように、人間の心についての研究とことばについての研究とは密接な関係を持っていて、二つの研究はたがいに助け合いながらすすんでいくことになります。一方なしに他方だけが発展できるわけではありません。
…こうして考えていくと、これまでは神秘的にさえ思われたことばのありかたもまったく合理的だということがおわかりになるでしょう。(三浦つとむ『こころとことば』季節社他)


参考 『認識と言語の理論 I』を読む 1(1)――認識論と言語学三浦つとむ『認識と言語の理論 I』

子どもたちに向けた言葉

ふしぎだと思うこと
  これが科学の芽です
よく観察してたしかめ
そして考えること
  これが科学の茎です
そうして最後になぞがとける
  これが科学の花です
        朝永振一郎

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