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2012年09月07日(金)| 科学>発酵 |  
乳酸菌を培養する(11)――〔探究編3〕黒糖と白糖、乳酸菌風呂3

最終更新日 2014年8月10日〕

――乳酸菌を培養する――

 〔応用編5〕発泡乳酸菌液と乳酸菌風呂 ―― 乳酸菌風呂A, B
 〔応用編7〕乳酸菌風呂、その2    ―― 乳酸菌風呂C~F
 〔探究編3〕黒糖と白糖、乳酸菌風呂3 ―― 乳酸菌風呂G~O

 乳酸菌風呂に関する記事をまとめて読む。

 関連:〔基礎編〕米乳酸菌を培養してみた(とぎ汁培養液)

 関連:〔応用編1〕米ぬか培養液・拡大培養

 関連:乳酸菌風呂に対するネガキャン――ニセ科学批判とエア御用

 乳酸菌を培養する(1)~(30)をまとめて読む。

〔2014.03.25 追記〕乳酸菌風呂Nを開始


本格的な玄米浸潤培養を始めたのは今年(2012年)の5月初旬でした。2日で2リットルずつ得られるこの培養液で作った玄米浸潤乳酸菌液と、同時期に実験的に試していたとぎ汁培養液の沈殿を再利用した沈殿乳酸菌液とを合わせて新しい乳酸菌風呂Fを始めたのが5月22日。その頃、黒糖の代わりに白糖を使った玄米浸潤乳酸菌液もときどき作っていました。そんなこともあって乳酸菌風呂に浸かりながら「白糖で作った乳酸菌液を使った乳酸菌風呂はどんな風になるだろう」などと考えました。なお、この記事では乳酸菌風呂G以降の乳酸菌風呂についても記していきます。

〔注記〕 記事中の写真は縮小されています。それぞれの写真をクリックすることによって別窓が開いて原寸のものが見られます。

右の写真は黒糖で作った玄米浸潤乳酸菌液と白糖で作った玄米浸潤乳酸菌液とを並べたものです。白糖乳酸菌液を眺めながら「白糖乳酸菌風呂は牛乳風呂みたいな色合いになるのかなあ」などと空想しておりました。とはいえ乳酸菌風呂Fは始めたばかり、少なくとも2か月はもたせるつもりでしたから、実際に白糖を使った玄米浸潤乳酸菌液(白糖乳酸菌液)をまとめて作り始めたのは6月の半ば過ぎになってからでした。

そして、白糖乳酸菌風呂に必要な20リットル以上の白糖乳酸菌液ができたのは7月の半ば。右がその写真です。左側の6リットル入り×3と右の2リットルボトル×4が白糖を用いた玄米浸潤乳酸菌液でまん中の2リットルボトル×4が黒糖を使った玄米浸潤乳酸菌液です。よく見ると上の写真の白糖乳酸菌液に比べると右の写真のものの方がやや黒ずんでいるのが分かると思います。

実は上の写真の玄米浸潤乳酸菌液は 2011年産の玄米を使って培養したものですが、下の写真の玄米浸潤乳酸菌液は 2010年産の玄米(古米)から作った乳酸菌液です。古米の玄米は新米の玄米に比べて表面がやや黒ずんでいます。水に浸す前に軽くすすぐのですが黒ずみはそれでは落ちません。しかしあまり丁寧にすすいだり研いだりするとせっかくの乳酸菌や酵母が減ってしまうのではないかと考えて、すすぎを1回だけで済ませてしまったのが黒ずんだ乳酸菌液になった原因です。次回からはもう少し丁寧に研いでから浸潤させるようにしようと考えています。

なお、白米とぎ汁を使った白糖乳酸菌液は、新米の玄米の浸潤液を使った白糖乳酸菌液よりも白いです。量がたくさんあればこれを使うのがベストですが、最近は2日で2合の米を食べるのをやめて元の2日で1合の米に戻してしまった上に、2日ごとに玄米と白米とを交互に炊いて食べているので白米とぎ汁の白糖乳酸菌液を大量に作るのは事実上不可能です。まあ、いざとなったら米ぬかと米粉を使ってまとめて20リットルの白糖乳酸菌液を作ればいいわけですが…。

この記事の目次

黒糖と白糖
乳酸菌風呂G(2012年7月25日開始:71日)
乳酸菌風呂H以降
 乳酸菌風呂H(2012年10月04日開始:38日)
 乳酸菌風呂I(2012年11月16日開始:85日)
 乳酸菌風呂J(2013年02月09日開始:68日)
 乳酸菌風呂K(2013年04月18日開始:67日)
 乳酸菌風呂L(2013年06月24日開始:92日)
 乳酸菌風呂M(2013年09月24日開始:180日)
 乳酸菌風呂N(2014年03月25日開始:55日)
 乳酸菌風呂O(2014年05月19日開始:80日)

 
黒糖と白糖

〔2012年9月7日〕できあがった白糖乳酸菌液のうち20リットルを使って乳酸菌風呂Gを開始したのは 7月25日です(写真等は下の乳酸菌風呂Gの項をご覧下さい)。いつものように入浴後に糖(今回は白糖)とあら塩、乳清などを入れて乳酸菌風呂の手入れをするのですが、これまでの黒糖乳酸菌風呂と違って数日経っても酵母の匂いがしません。手の平にとって顔に近づけても「何となくイースト臭があるかな」といった程度。10日以上過ぎてもあまり変化がありません。

そこで乳酸菌風呂Gの湯を採って顕微鏡で覗いてみました。確かに乳酸菌はそれなりにいるのですが、酵母の数がこれまでの乳酸菌風呂に比べると大分少ないようです。確認のために同時期に作った白糖乳酸菌液と黒糖乳酸菌液のボトルに入った乳酸菌液を顕微鏡で調べてみるとやはり白糖乳酸菌液には酵母が少ないことが分かりました。1か月程度経った白糖乳酸菌液を見るとかなり酵母が増えていますが黒糖乳酸菌液に比べるとやはりその数が少ないことも分かりました。

黒糖と白糖との違いは成分として糖蜜を含んでいるかどうかであり、もう一つの違いは黒糖や粗糖には乳酸菌が生きているけれど白糖には乳酸菌や酵母はいないということです。黒糖に住んでいる酵母の数は乳酸菌に比べるとかなり少なめです。いずれにせよ、培養初期の酵母の増殖には白糖よりも黒糖の方が寄与する度合いが高いこと、培養末期についても黒糖を使った培養液の方が酵母の増殖率が高いことは確かなようです。

乳酸菌液の主な効用は乳酸菌の働きによるものですから、消毒・殺菌・消臭、乳酸菌風呂については白糖乳酸菌液が十分使えます。特に大量の乳酸菌液が必要な乳酸菌風呂用には安価な白糖を使った白糖乳酸菌液は家計の助けにもなります。

そういうことなので、私は今でも白糖乳酸菌液と黒糖乳酸菌液とを交互に作っています。その過程で判明した「白糖では酵母が急激に増えることはない」という事実から、乳酸菌培養において白糖を用いる場合には最初からあら塩と一緒に白糖を入れても構わないのではないかという考えが浮かびました。そこで、とぎ汁培養と玄米浸潤培養をするときにあら塩と一緒に白糖を入れるという実験をしてみました。結果は白糖を最初に入れても培養初期の酵母の大増殖は起こらないこと白糖を早めに入れることで乳酸菌の増殖率が高まるために pH が 3.5 に到達するまでの時間が早まることが分かりました。

酵母の数が少ないことは白糖乳酸菌液の欠点ですが、最初から白糖を入れることによって乳酸菌液を作る日数を短縮できることは白糖乳酸菌液の長所です。このあたりを考えて黒糖乳酸菌液と白糖乳酸菌液とをうまく使い分けるようにするのがよいのではないかと思います。さらに白糖乳酸菌液は比較的短期間(10日~2週間)で pH3.0 になることも分かったので、消毒・殺菌用としては白糖乳酸菌液の方が適しているとも言えそうです――〔追記〕その後、1日目にあら塩と一緒に白糖を入れた玄米浸潤培養液を作り続けた結果、早めに白糖を入れることによって pH3.5 に到達した後に黒糖を使ったものと同じように酵母の大増殖が起こることが分かりました。ただし、黒糖を使ったものには短桿形の酵母が多いのに対して白糖を使ったものには円形酵母が多くなるということも分かりました。楕円酵母や長桿形の酵母についてはどちらも同じような割合で生息しています

分かりやすい印象で言えば黒糖乳酸菌液はマイルドでほんわかとした感じ、白糖乳酸菌液はストレートでキリッとした感じがします。肌に塗ったり飲んだりするには黒糖乳酸菌液が適しています。また、豆乳ヨーグルトも黒糖乳酸菌液で作った方がこくがあるようです。酵母と酵母が作り出す酵素や発酵生成物がマイルドさや口に入れたときのおいしさの元になっているのではないかと私は推測しています。麹の存在も関係しているかもしれません。

なお、白糖と黒糖を使った培養液の違いに関しては<乳酸菌を培養する(1)>の「塩・砂糖について」という項にも簡単な追記を書きました。

〔2012年9月9日 追記〕あら塩と一緒に白糖を入れたとぎ汁乳酸菌液はすでに何本かできています。これらはそれなりに末期の発泡を示しています。顕微鏡で見ると、2日後に白糖を入れたものに比べてどうやら酵母が多いようです。早めに入れることで多少なりとも酵母の増殖スピードが増した可能性があります。ただし、黒糖を使った乳酸菌液のような香ばしい匂いはほとんどしません。もしかすると酵母があの匂いを出す物質を作るのには糖蜜が関係しているのかも知れません。

〔2012年9月10日 追記〕9月6日の夕方に1合の玄米(2010年産)を浸潤させ、24時間後の翌日夕方、浸潤液ととぎ汁とを合わせてそれにあら塩約10グラム・白糖約30グラムを入れて1リットルの玄米浸潤培養液(pH4.5強)を作りました。浸潤後2.5日(9日朝)で pH3.5 に到達。昨日から発泡が始まり、今日(11日)の夕方激発泡しました。いわゆる発泡乳酸菌液状態です。5日後のこのような激しい発泡は黒糖乳酸菌液でも最近はなかなか見られません(一週間後くらいにかなり激しい発泡をするものはある)。白糖乳酸菌液では初めてのことです。

もしかすると酵母が大増殖しているのではないかと思い顕微鏡を覗いてみると…。すごい数の乳酸菌(増殖中の長い連鎖のものが沢山見られる)。5日後にこれだけの乳酸菌が増殖するのは珍しい。そして、こちらも相当な数の円形酵母(出芽状態のものも散見)、それに次いでそれなりの数の楕円酵母(こちらも出芽状態のものが散見)。わずかながら短桿形の酵母もちらほら、長桿形のものはまばらです。連鎖して枝分かれしている長桿形の酵母はいません。

黒糖で作った玄米浸潤乳酸菌液では一番多い酵母は短桿形のもの、ついで楕円、そして長桿形。円形酵母はそれほど多くはありませんがところどころにいます。連鎖して枝分かれしている長桿形の酵母もそれなりの数が見られます。糖蜜のあるなしは単に酵母の増殖に関係しているだけでなく、その比率にも関係しているようです。そしてその違いは早めに白糖を入れることで非常にはっきりと現れるのかもしれません。

 
乳酸菌風呂G(白糖乳酸菌風呂)

2012年9月7日 記〕上に書いたように乳酸菌風呂用の玄米浸潤乳酸菌液が20リットル以上できたので乳酸菌風呂Fは 7月24日夜で終了。7月25日からは白糖乳酸菌液を使った乳酸菌風呂Gを開始しました。写真の通り、牛乳風呂とまではいきませんでした。上に書いた通り使った白糖乳酸菌液の色の影響でやや黒ずんだ感じがします(水で薄まったのでよく見ないとわからない程度ですが…)。

ほぼ 10倍に薄めたので pH は4.5。入浴した感じはこれまでの黒糖乳酸菌風呂の初日と変わりはありません。まだ肌に柔らかに当たるといった感じはなく快適な湯触りになるまではあと数日かかると思われました。入浴後に白糖とあら塩、それに豆乳ヨーグルトの乳清とにがりを少々入れました。

その後数日で pH が 4.0 になり、湯触りもいい感じになりました。これまでの乳酸菌風呂と同じようにぬめりやざらつきはありません。ただ、上の方で書いたように数日経っても酵母の香りが強くなることがありませんでした。これは黒糖乳酸菌風呂にはなかった白糖乳酸菌風呂の特徴です。

酵母の匂いは入浴中の気分をゆったりさせてくれるので、それがないのはややもの足りません。そこで白糖乳酸菌液の特徴である湯の白さは失われてしまいますが、酵母を増やすために一日おきに白糖と黒糖を交互に入れることにしました。その結果2週間ほどで入浴中に酵母の香りがほんのりとするようになりました。しかし、黒糖を入れることで湯の色がやや黒ずんで牛乳風呂の雰囲気からはさらに遠のきました。

2012年9月6日 夜〕今日はまだ風呂に入っていませんが、この追記を投稿したら沸かして入ろうと思っています。本日の昼に風呂の湯を採ってきて顕微鏡で見たところ乳酸菌は大分数が増え、酵母もそこそこ増殖しているようです。pH は 3.5強。白糖は乳酸菌の増殖には適しているのかも知れません。気温が高いので産膜酵母が心配でしたが、酵母が少ないということは産膜酵母も少ないということ。昨年の夏のようにはっきりとした膜ができることはなく、昼間ちょっと白いものが湯面に浮くといった程度で、沸かす前に湯垢取りで軽くすくい取ってやるだけで湯面からは消えてしまいます。あの薬っぽい匂いはまったくありません。産膜酵母の発生ということを考慮しても白糖乳酸菌風呂は黒糖乳酸菌風呂よりも適しているかも知れません。

なお、ほんのりと酵母の香りがするようになってからは黒糖は入れずに白糖に戻しました。そのため現在の湯の色はやや黒っぽいといった感じにとどまっています。以後、乳酸菌風呂Gに関しては何か注目するようなことがない限りはこれ以上書きません。この乳酸菌風呂Gの終了のご報告はいつになるでしょうか。産膜酵母の発生状況から考えてこの乳酸菌風呂はもう少し続きそうな気がしています。

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乳酸菌風呂H以降
乳酸菌風呂H(白糖乳酸菌風呂)

2012年10月4日〕白糖乳酸菌風呂Gは10月3日まで続けて(71日間)、10月4日から米ぬか培養で作った白糖乳酸菌液18リットルを使った乳酸菌風呂Hを開始しました。

乳酸菌風呂I

2012年11月16日〕寒くなってきて黒糖乳酸菌風呂の酵母の香りが恋しくなったので白糖乳酸菌風呂Hは11月10日で終了し(38日間)、その後米ぬか培養で作った黒糖乳酸菌液を20リットル入れた乳酸菌風呂Iを11月16日に開始しました。

乳酸菌風呂J

2013年2月9日〕乳酸菌風呂Iは昨2月8日に終了(85日間)。6リットルのとぎ汁乳酸菌液を種にして2倍拡大培養(栄養液は米ぬか+米粉+黒糖)を2回行なって4倍に増やした黒糖乳酸菌液24リットルのうちの22リットルを使った乳酸菌風呂Jを2月9日から開始しました。拡大培養で作った乳酸菌液は酵母が大増殖するため、今回の乳酸菌風呂は初日からイーストの匂いがしています。

〔2013年3月27日 追記〕乳酸菌風呂Jを始めてほぼ1か月半になりますが拡大培養で作った乳酸菌液は乳酸菌風呂に適しているような気がします。思い返せば私が本格的な乳酸菌風呂を始めたときも拡大培養で作った発泡乳酸菌液を使ったのでした。当時は産膜酵母のことをほとんど知らず、身体のかゆみが産膜によるものだと思い込んでいましたがどうやらそうではないらしいことが分かりました。乳酸菌風呂に発生した産膜は目についたものを湯垢すくいで取り除いた後風呂水をよくかき混ぜるだけで何の問題もありません。寒い時期に少しばかり発生する産膜は取り除く必要さえなく湯を沸かす前にかき混ぜればそれで済むことが分かりました。

今回の乳酸菌風呂Jには乾燥したミカンの皮(4個分)を最初から入れています。湯を沸かすとほんのりとミカンの香りがしてなかなかいいものです。ほぼ1か月半入れっぱなしのままですがミカンの皮は鮮やかなオレンジ色と内皮の白さがずっと保たれています。現在の pHは 4.0 ですので腐敗菌が存在しないためにその色が保たれているのだと思われます。

ミカンの皮ははじめ網袋に入れていたのですが剥がれ落ちた内皮が湯面に浮くので途中からは目の細かい小さめの洗濯ネットに入れています。それでも湯液の発酵によって皮の端の方から少しずつ剥がれ落ちた細かい皮のかけらが湯水の中に浮遊しますがこれはあまり気にならないですし乳酸菌や酵母の栄養源にもなるので目についた大きめのものだけを湯垢すくいで取り除くだけにしています。おかげでこの乳酸菌風呂は白褐色をしています。ミカンの皮という栄養物があるので中に入れる糖やあら塩は少なめで大丈夫ですし、糖は黒糖ではなく粗糖を入れているためもあっていつもの黒糖乳酸菌風呂に比べると白糖乳酸菌風呂に近い色になっています。ミカンの皮のせいかどうか分かりませんが薬っぽい産膜の発生がまったくないため穏やかな香りがずっと持続しています。

乳酸菌風呂K

2013年4月18日〕乳酸菌風呂Jも2か月を越えました。次の乳酸菌風呂用として10倍拡大培養で作った20リットルの乳酸菌液が用意できたので乳酸菌風呂Jは4月17日で終了し(68日間)、18日から乳酸菌風呂Kを開始しました。これまでと同じように中に入れた乳酸菌液は風呂水の約10分の1なので当初の pH は 4.5 です。今回も乾燥させたミカンの皮を入れる予定です。

乳酸菌風呂L

2013年6月25日〕乳酸菌風呂用に10倍拡大培養で作っていた20リットルの乳酸菌液ができたので乳酸菌風呂Kは6月23日で終了(67日間)して、昨晩(6月24日)から乳酸菌風呂Lを開始しました。開始当初の pH は 4.5 です。今回は乾燥させた夏ミカンの皮を入れる予定です。

2013年9月25日〕次の乳酸菌風呂用に準備していた蓬乳酸菌液20リットルが完成したので乳酸菌風呂Lは9月23日夜までで終了。92日間でした。夏場は産膜酵母が毎日のように張りましたが昼間2回ほど攪拌し、夜沸かす前にもう一度攪拌、そのまま沸かして入りました。沸かしてしまえば産膜酵母は消えます。乳酸菌風呂の湯は飲むわけでもないですし、薄く張った産膜では薬っぽい匂いが気になるほどではありません。沸かせばその匂いもなくなります。また身体が痒くなるといったこともないので乳酸菌風呂の産膜酵母は実は気にする必要がないということも分かりました。

乳酸菌風呂M

2013年9月25日〕蓬乳酸菌はアトピーによく効くらしいので冬場の乾燥期には肌が痒くなることが多いアレルギー気味の私は前から蓬乳酸菌風呂に入りたいと思っていました。思いがけず簡単に蓬乳酸菌液20リットルを作ることができたので昨晩から蓬乳酸菌風呂Mを開始することができました(「〔展開編6〕超大雑把な蓬乳酸菌の培養」)。
――写真をクリックすると原寸表示します(別窓で開きます)。

米ぬか乳酸菌液やとぎ汁乳酸菌液と違って蓬乳酸菌液にはデンプンかすや細かな米糠成分などがないので白っぽさがない分黒く見えます。また透明度もそれなりにありますが蓬から出る黒っぽい色素が加わって液の黒色がかなり濃くなるので写真ではその透明さがちょっと分かりにくくなります。実際に入ってみると透明度が違うことが分かります。初日の湯触りですがなかなかいい感じです。網袋に入っているのは培養に使った蓬の葉と培養に使わなかった蓬葉の固い部分です。ここからも蓬の香りがします。また酵母もかなり増殖しているのでほんのりと酵母の匂いもします。乳酸菌風呂は湯冷めがしにくいのですが蓬乳酸菌風呂は身体がとても温まるようで出てから数時間経って寝る時間になっても身体がぽかぽかしています。とくに足の先がとても暖かい。冷え性の方にはなかなかいいのではないかと思います(私は冷え性でしたが一年中裸足の生活を続けた結果10年ほど前に冷え性が治りましたので逆に昨晩は足が火照りすぎたために寝付くまでは布団から足を出していました)。今晩湯を沸かすときに湯温を見たら28℃もありました。風呂場の気温は24℃くらいです。乳酸菌風呂は湯自体も冷めにくいようです。

2014年03月25日〕乳酸菌風呂Mを開始してからほぼ半年、玄米浸漬培養で作った乳酸菌液が20リットル以上たまったので、乳酸菌風呂Mは3月23日夜までで終了することにしました。途中風呂水がやや饐(す)えたような匂いを発し始めたときにはそのまま終了しようかと思いましたが、柑橘系のものを入れれば匂いが消えるという話を聞いていたのでちょうど出回っていた九州産の温州ミカンの皮を思い切って20個分ほど投入したところ、少しずつ匂いが薄らいできてそのうちにミカンのさわやかな匂いの方が強くなり、しばらくして饐えたような匂いは完全に消えました。柑橘系のものはどうやら悪臭系の酵母や納豆菌などを排除してくれるようです(産膜酵母の抑制にも効果がありました)。それに加えて気温が低い時期だったこともありこの乳酸菌風呂Mは思いの外長持ちしました。

乳酸菌風呂N

2014年03月25日〕玄米浸漬培養(〔発展編1〕驚異の玄米浸漬培養液)で作った乳酸菌液を22リットル入れた乳酸菌風呂Nを今日から開始します。乳酸菌密度が高く pHも3.0強と低いため風呂水の pHは最初から4.0強と、これまでの乳酸菌風呂よりも低い pHからの開始です。乳酸菌も酵母もすでに十分にいるためすぐに酵母の匂いがする快適な風呂になりそうです。今回はミカンの皮を途中で入れるつもりですがしばらくは乳酸菌風呂そのものを楽しもうと思います。途中で入れる黒糖やあら塩の代わりに袋に入れた白米を風呂水の中に浸けておいたらどうだろうという考えが頭に浮かんだので2、3日したらそうするつもりです。
――写真をクリックすると原寸表示します(別窓で開きます)。

2014年05月18日〕乳酸菌風呂Nを終了。

乳酸菌風呂O

2014年05月19日〕玄米浸漬培養などで作った乳酸菌液を24リットル入れた乳酸菌風呂Oを開始。

2014年08月07日〕一週間近く家を空けなければならないことになったため乳酸菌風呂Oは8月6日で終了。以後しばらくはふつうの風呂に入ることになりそうです。なお、乳酸菌風呂についてのご報告はここで一区切りをつけ、以後は何かあったときに他の記事で扱う事にします。

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〔注記〕 米のとぎ汁や米ぬか水等を利用した米乳酸菌の培養に関する基本的な事項や知っておくべき大切な情報は <乳酸菌を培養する(1)――〔基礎編〕> に載せてあります。まだお読みでない場合は一通り目を通しておかれることをお勧めします。また、その記事には 乳酸菌液の利用・活用・効能関連記事へのリンク集 も載せてあります。

なお、日々の実践を通して新たに分かったことや新しい知見、あるいは誤っていた記述など、<乳酸菌を培養する(1)>の内容は頻繁に更新・追加されていますのでときどき目を通して頂ければ幸いです。

――乳酸菌を培養する――

   (1)〔基礎編〕  米乳酸菌を培養してみた(とぎ汁培養液)
   (2)〔応用編1〕米ぬか培養液・拡大培養
   (3)〔応用編2〕乳酸菌液で作る豆乳ヨーグルト
   (4)〔応用編3〕通販の米ぬかを使った米ぬか培養液
   (5)〔応用編4〕飯山氏、拡大培養の「秘法」を明かす
   (6)〔応用編5〕発泡乳酸菌液と乳酸菌風呂
   (7)〔応用編6〕乳清で作る豆乳ヨーグルト
   (8)〔応用編7〕乳酸菌風呂、その2
   (9)〔探究編1〕古米の玄米と米乳酸菌、玄米浸潤液
 (10)〔探究編2〕玄米浸潤培養液
 (11)〔探究編3〕黒糖と白糖、乳酸菌風呂3
 (12)〔探究編4〕米ぬかと糖だけを使った培養実験
 (13)〔展開編1〕玄米で作る豆乳ヨーグルト
 (14)〔展開編2〕とぎ汁で作る豆乳ヨーグルト
 (15)〔展開編3〕日本茶で作る豆乳ヨーグルト
 (16)〔展開編4〕豆乳だけでヨーグルトができた
 (17)〔展開編5〕植物系で作る豆乳ヨーグルトと内生菌 ―― 野菜・果実・穀物・蜂蜜・梅干…等で作るヨーグルトのまとめ
 (18)〔探究編5〕米乳酸菌は120℃に耐えるか
 (19)〔発展編1〕驚異の玄米浸漬培養液
 (20)〔探究編6〕炊いたご飯と乳酸菌
 (21)〔展開編6〕超大雑把な蓬乳酸菌の培養
 (22)〔発展編2〕玄米豆乳乳酸菌液で作る豆乳ヨーグルト
 (23)〔発展編3〕濃いとぎ汁と乳酸菌の増殖率
 (24)〔探究編7〕白米培養液も乳酸菌が多い
 (25)〔基礎編2〕七分づき米のとぎ汁培養液
 (26)〔発展編4〕米麹の力(米と麹で作る濃密な乳酸菌液)
 (27)〔発展編5〕黒糖と米麹の併用/米麹と産膜性酢酸菌
 (28)〔展開編7〕手軽にできる蓬乳酸菌の培養
 (29)〔展開編8〕色がきれいな赤紫蘇乳酸菌液
 (30)〔展開編9〕ミカンの皮の乳酸菌液

 乳酸菌を培養する(1)~(30)をまとめて読む。

(関連記事)

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言語関連の用語について

 表現された言語(本来の意味の言語)を単に言葉あるいは言語、ことば…のように表記しています。ソシュール的な意味の言語(言語規範ないし思考言語)はカッコつきで「言語」あるいは「言語langue」・「ラング」・「ことば」等と表記しています。(背景色つきで「言語」のように表記している場合もあります)

 一般的な意味の概念を単に概念と表記し、ソシュール的な意味の概念(語の意義としての概念、いわゆるシニフィエ・語概念)はカッコつきで「概念」と表記します。(2006年9月9日以降)

 また、ある時期からは存在形態の違いに応じて現実形態表象形態概念形態のように用語の背景色を変えて区別しています(この文章では〈知覚形態〉も〈表象形態〉に含めています)。

 ソシュールの規定した用語を再規定し、次のような日本語に置き換えて表記します。詳細は「ソシュール用語の再規定(1)」を参照。

【規範レベルにおける再規定】

・シニフィアン  → 語韻     (ある語音から抽出された音韻)

・シニフィエ   → 語概念(語義) (ある語によって表わされるべき概念)

・シーニュ・記号 → 語規範(語観念)(ある語についての規範認識)

・記号の体系   → 語彙規範   (語すべてについての規範認識)

・言語      → 言語規範   (言語表現に関するすべての規範認識)

語概念・語韻は 語概念⇔語韻語韻⇔語概念)という連合した形で語規範として認識されています。語規範はこのように2つの概念的認識が連合した規範認識です。ソシュールは「言語langue」を「諸記号」相互の規定関係と考えてこれを「記号の体系」あるいは「連合関係」と呼びますが、「記号の体系・連合関係」の実体は語彙規範であり、言語規範を構成している一つの規範認識です。規範認識は概念化された認識つまり〈概念形態〉の認識なのです。

なお、構造言語学・構造主義では「連合関係」は「範列関係(範例関係)」(「パラディグム」)といいかえられその意義も拡張されています。

 語・内語・言語・内言(内言語・思考言語) について、語規範および言語規範に媒介される連合を、三浦つとむの主張する関係意味論の立場からつぎのように規定・定義しています。詳細は『「内語」「内言・思考言語」の再規定』を参照。(2006年10月23日以降)

  : 語規範に媒介された 語音個別概念 という連合を背後にもった表現。

内語 : 語規範に媒介された 語音像⇔個別概念 という連合を背後にもった認識。

言語 : 言語規範に媒介された 言語音(語音の連鎖)⇔個別概念の相互連関 という連合を背後にもった表現。

内言 : 言語規範に媒介された 言語音像(語音像の連鎖)⇔個別概念の相互連関 という連合を背後にもった認識・思考過程。

内語内言は〈表象形態〉の認識です。

なお、上のように規定した 内言(内言語・内的言語・思考言語)、 内語とソシュール派のいうそれらとを区別するために、ソシュール派のそれらは「内言」(「内言語」・「内的言語」・「思考言語」)、「内語」のようにカッコつきで表記します。

また、ソシュールは「内言」つまり表現を前提としない思考過程における内言および内言が行われる領域をも「言語langue」と呼んでいるので、これも必要に応じてカッコつきで「内言」・「内言語」・「内的言語」・「思考言語」のように表記します(これらはすべて内言と規定されます)。さらに、ソシュールは「内語の連鎖」(「分節」された「内言」)を「言連鎖」あるいは「連辞」と呼んでいますが、まぎらわしいので「連辞」に統一します(「連辞」も内言です)。この観点から見た「言語langue」は「連辞関係」と呼ばれます。ソシュールは「内語」あるいは「言語単位」の意味はこの「連辞関係」によって生まれると考え、その意味を「価値」と呼びます。構造言語学では「言(話し言葉)」や「書(書き言葉)」における語の連鎖をも「連辞」と呼び、「連辞関係」を「シンタグム」と呼んでいます。詳細は「ソシュールの「言語」(1)~(4)」「ソシュール用語の再規定(1)~(4)」「ソシュール「言語学」とは何か(1)~(8)」を参照。

 さらに、ソシュールは内言における 語音像⇔個別概念 という形態の連合も「シーニュ・記号」と呼んでいるので、このレベルでの「シニフィアン」・「シニフィエ」についてもきちんと再規定する必要があります。

【内言レベルにおける再規定】

・シニフィアン  → 語音像(個別概念と語規範に媒介されて形成される語音の表象)

・シニフィエ   → 個別概念(知覚や再現表象から形成され、語規範の媒介によって語音像と連合した個別概念)

・シーニュ・記号 → 内語

・言語      → 内言

ソシュールがともに「シーニュ・記号」と呼んでいる2種類の連合 語韻⇔語概念語規範)と 語音像⇔個別概念内語)とは形態が異なっていますのできちんと区別して扱う必要があります。

 また、実際に表現された言語レベルにおいても、語音個別概念 という形態の連合が「シーニュ・記号」と呼ばれることもありますので、このレベルでの「シニフィアン」・「シニフィエ」についてもきちんと再規定する必要があります。

【言語(形象)レベルにおける再規定】

・シニフィアン  → 語音個別概念語規範に媒介されて実際に表現された語の音声。文字言語では文字の形象

・シニフィエ   → 表現された語の意味。個別概念を介して間接的にと結びついている(この個別概念語規範の媒介によってと連合している)

・シーニュ・記号 → (表現されたもの)

・言語      → 言語(表現されたもの)

 語音言語音語音像言語音像語韻についての詳細は「言語音・言語音像・音韻についての覚書」を、内言内語については「ソシュール用語の再規定(4)――思考・内言」を参照して下さい。また、書き言葉や点字・手話についても言語規範が存在し、それらについても各レベルにおける考察が必要ですが、ここでは触れることができません。

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プロフィール

シカゴ・ブルース

シカゴ・ブルース (ID:okrchicagob)

75歳♂。国語と理科が好き。ことばの持つ意味と自然界で起きるできごとの不思議さについて子供のころからずっと関心を抱いていました。20代半ばに三浦つとむの書に出会って以来言語過程説の立場からことばについて考え続けています。長い間続けた自営(学習塾)の仕事を辞めた後は興味のあることに関して何でも好き勝手にあれこれ考える日々を過ごしています。千葉県西部在住。

2021年の2月下旬から海外通販(日系法人)を通じてイベルメクチンのジェネリック(イベルメクトール他)を購入し、定期的に服用しています。コロナワクチンは接種していません。

ツイッターは okrchicagob(メインアカウント)、または Chicagob Okr(サブアカウント)。

コメント等では略称の シカゴ を使うこともあります。

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意識と言語(こころとことば)

われわれは人間が『意識』をももっていることをみいだす。しかし『精神』は物質に『つかれて』いるという呪いをもともとおわされており、このばあいに物質は言語の形であらわれる。言語は意識とおなじようにふるい――言語は実践的な意識、他の人間にとっても存在し、したがってまた私自身にとってもはじめて存在する現実的な意識である。そして言語は意識とおなじように他の人間との交通の欲望、その必要からはじめて発生する。したがって意識ははじめからすでにひとつの社会的な産物であり、そして一般に人間が存在するかぎりそうであるほかはない。(マルクス・エンゲルス『ドイツ・イデオロギー』古在由重訳・岩波文庫)


ことばは、人間が心で思っていることをほかの人間に伝えるために使われています。ですから人間の心のありかたについて理解するならばことばのこともわかってきますし、またことばのありかたを理解するときにその場合の人間の心のこまかい動きもわかってきます。
このように、人間の心についての研究とことばについての研究とは密接な関係を持っていて、二つの研究はたがいに助け合いながらすすんでいくことになります。一方なしに他方だけが発展できるわけではありません。
…こうして考えていくと、これまでは神秘的にさえ思われたことばのありかたもまったく合理的だということがおわかりになるでしょう。(三浦つとむ『こころとことば』季節社他)


参考 『認識と言語の理論 第一部』 1章(1) 認識論と言語学との関係

子どもたちに向けた言葉

ふしぎだと思うこと
  これが科学の芽です
よく観察してたしかめ
そして考えること
  これが科学の茎です
そうして最後になぞがとける
  これが科学の花です
        朝永振一郎

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