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2012年10月30日(火)| その他>徒然 |  
雑記――2012年10月30日~11月30日

2012年10月30日~11月30日の雑記

月天心 

2012年10月30日〕今夜は満月(旧暦では十六夜月・不知夜月(いざよいづき))。空は少し霞がかかっています。昨晩の月は晴れ渡った空にとても明るく輝いていました。おかげで宵のうちはあまり明るくない秋の星座がほとんど見えず南の空高く光る夏の大三角だけが妙に目立っていました。夜も更けてオリオンやシリウスが昇ってきましたが、明るすぎる月のためこれもまたあまり目立たない。さすがに木星だけは王者の風格。しかし近くのアルデバランも精彩を欠き、すばるはほとんど見えません。(続く)

2012年10月30日 続き〕立冬まであと1週間あまり。立冬前から立春過ぎまでの数か月間、夜の黄道は高度が高くなります。そのため私の住む団地のベランダ(ほぼ南向き)からは宵の月は見えず、この時間(午後9時過ぎ)になってようやく今夜の満月が庇(ひさし)のかげから姿を現しました。午前0時頃には天頂近くまで昇った月天心(つきてんしん)が見られるでしょう。これからの季節、満月は真東よりも北よりの空から昇って真西よりも北よりの空に沈むため、かなり長い軌道を移動します。だんだん寒くなってきますが月見や星見には一番楽しい季節でもあります。

月天心 貧しき町を通りけり   与謝蕪村

天心に いざよふ月の下に住む  林千代子

〔注〕 黄道(こうどう)は太陽の通り道(軌道)です。これに対して月の通り道を白道(はくどう)といいます。白道面は黄道面に対してほんの少しずれていますが日常的な感覚としては月はほぼ黄道に沿って動いているように見えます。満月は地球をはさんで太陽とちょうど反対側に位置するため、太陽高度が高い季節(晩春~夏至~初秋)には満月の高度は低くなり、太陽高度が低い季節(晩秋~冬至~初春)には満月の高度が高くなります。

〔参考サイト〕万能プラネタリウム(つるちゃんのプラネタリウム)

炬燵 

2012年10月31日〕わずかながら色づいた梢の木々が目立ち初めました。気がつけばいつの間にか秋の虫の音が途絶えて、聞こえてくるのはこおろぎの声ばかり。昼間はまだ寒いというほどではありません。でも明日からはもう11月。日が落ちるとさすがに冷え込む季節になりました。

一週間ほど前からエアコンを使い始めましたが、裸足の足もとはそれでも寒い(10年ほど前から外出するとき以外は靴下を履かない生活をしています。おかげで何十年もの間悩まされた冷え性が裸足の生活を始めて1年くらいした頃に嘘のように治ってしまいました。今では布団に入ってしばらくすると足の先から胸元までぽかぽかしてきます)。

例年、足もとの寒さを感じたら炬燵を出すと決めています。というわけで昨晩炬燵を設置しました。温度設定は「弱」。本当に寒くなるまではこの状態でいけるでしょう。足もとさえ暖かくなればエアコンを切っても上着を羽織る必要はありません。眠くなったらもぐり込んで居眠りもできますから炬燵は天国です。

〔午後11時50分 追記〕昨晩はおひつじ座にあった満月、今晩はすばる(おうし座)のあたりに移りました。宵の内はところどころ雲が浮かんでいましたが今は薄雲に変わり、木星とオリオン座、冬の大三角(ベテルギウス・シリウス・プロキオン)を従えて今夜も月天心。

無題 

2012年11月1日〕午前中は雲が多く吹く風も冷たかったのですが午後になって強い風が吹いて雲が吹き払われたため、風がやんだ後は穏やかで暖かい日となりました。

〔午前2時30分 追記〕今夜半の月は両脇に木星とアルデバラン(おうし座)、すぐ後ろにオリオン座とシリウス(おおいぬ座)とプロキオン(こいぬ座)という冬空のメインキャスターを従えたすばらしい見ものでした。明晩も楽しみ。

無題 

2012年11月2日〕今日の日中は快晴。午後には居間の室温は24.5℃まで上がり、ぽかぽかと暖かい日でした。今の季節、ベランダに面した南側の部屋には午前9時頃から西の小山に太陽が沈む夕方までずっと陽が差し込むため、お天気さえよければ炬燵のスイッチは入れずに過ごせます。

夜が更けてから雲が広がったので残念ながら今夜の月見はおあずけです。

無題 

2012年11月3日〕午後になって快晴になりましたが冷たい風が吹いていて昨日ほど気温が上がりませんでした。夜になって雲が広がりました。

次の乳酸菌風呂用に米ぬか培養液 20.5リットルを仕込みました(米ぬか180g・米粉100g・あら塩100g・塩麹100g)。塩麹を入れたので米粉を少し減らしてあら塩の量を通常の半分にしました。2リットルの培養液で試してちゃんとできることは確認済みです。2、3日後に黒糖を600g投入します。さすがに20リットルのポリ缶をホットマットの上にはおけませんので比較的暖かい場所に置きます。7~10日でできあがるはずです(ペットボトルを使った 2リットルの培養液はホットマット+カバー上で4日)。

無題 

2012年11月4日〕夕べ(というか今日の未明ですが)は久しぶりに夜更かししました。ついつい SF小説を読みふけってしまったためですが、おかげで夜半過ぎから晴れた空の月と冬の星座とを見ることができました。結局床に就いたのは朝方4時半過ぎ。寝る前にベランダに出てみると東の空にひときわ明るい明けの明星が輝いていました。

無題 

2012年11月5日〕今日は曇り空。日中の室温も 21~22℃と寒い一日でした。

3日の夕方に仕込んだ 20.5リットルの米ぬか培養液。今日の午後 pH を計ってみると 4.0弱になっていました。今の時期だとホットマット上に置いていても2日後の pHは 5.0~4.5 くらいまでしか下がらないのが普通ですから、ちょっと思いがけない経過を示しています。実は3日の夜に培養条件が悪い(環境温度が低い)ことを考えて白糖を 50g(約0.25%) 入れたのですがどうやらそれが効いているようです。少しでも暖かいところにと思って炬燵に当たらせていますのでその効果もあるかもしれません(といっても炬燵の横に置いて炬燵ぶとんをかけてあるだけですが…。夜間は炬燵のスイッチを切りますし)。

というわけで、白糖50gの分を減らして黒糖550g を投入しました。あとどれくらいで pH3.5 に到達するかがちょっと楽しみです。

川霧 

2012年11月6日〕昨夜半に降り始めた雨は昼前には上がりましたが今日は一日中曇り。気温も昨日よりもやや低めで肌寒い一日になりました。

夜になってあたり一面に霧が立ちこめてきました。川の向こう側の河岸段丘にある民家の灯りが全く見えません。眼前の河川敷に建つ家々の灯さえ見えず、鉄橋を渡る電車の明かりがかろうじてかすんで見える程度。鉄橋が見えないので何か幻想的で不思議な感じがします。

さて、20.5リットルの米ぬか培養液です。昨晩遅くなっていきなりプシューという音がして驚かされました。ポリ缶が破裂したのかと思って恐る恐る炬燵ぶとんをめくってみると、ポリ缶の側面かなり上の方から気体が漏れる音がします。幸いその辺りまでは培養液は入っていないので液体の噴出は免れたようです。

キャンプ用の水を入れるポリ缶なので強い圧力に耐えきれなくなってふくらみ、強度の弱い部分が引きのばされて薄くなったところが破れて中の二酸化炭素が吹き出したんですね。予想に反して酵母が早々と大増殖したようです。白糖の早めの投入が裏目に出たのかも知れません。蓋をゆるめて様子を見ることにしました。この分だと pH3.5 には到達せずじまいかもしれません。まあ、乳酸菌風呂用には酵母がたくさんいた方がいい香りがするので別に悪くはありませんがその分乳酸菌の増殖が抑えられるのが欠点です。

〔午後10時15分 追記〕ちょっと前にベランダに出てみると対岸の民家の明かりがぼんやりと見えています。鉄橋の薄黒い影もなんとなく見えます。ふと空を見上げるとまん中辺りから霧が消えて星がいくつか…。見ているうちにどんどん天の霧が晴れていってペガサス、おひつじ座、そしておうし座、オリオン座…といった星々の姿がだんだん見えてきました。周囲に広がっていた霧が上の方から徐々に消えていくのがわかります。この分だと山の方はともかく下界の霧はまもなく晴れそうです。気温も少し上がりました。

下弦の月・テントウムシ 

2012年11月7日 午前3時〕今日は立冬、そして月は下弦。午前0時前に地平線から昇った半月(このあたりには山があるので山の端から出てくるのはもう少し後の時間になります)が今はかなり高いところまで来ています。天気が悪くてしばらく見ないうちに月はおうし座からふたご座を経て、かに座を後にするあたりまで移動しています。おうし座からかなり離れた上、半月になって月明かりもだいぶ暗くなったのですばるが肉眼で見えるようになりました。

下弦の月(西側半分が欠けた半月)はこのあと明け方頃に南中し、お昼頃には弦を下側にして西の地平線に沈みます。晴れていれば午前中は南西の空~西の空にかけて太陽に追いかけられるように進む有明の月が見られるでしょう。

〔午前11時00分 追記〕晴れています。現在、やや北寄りの西の空に弦を下にして傾いた月が見えています。あいにくその方向には木があってまもなくベランダからは月が見えなくなります。満月以降新月まで、月は太陽の西側を先に進みますがその間隔はだんだん近づいて新月のときに追い着かれます。14日が新月なのでそれまでは太陽の西側に日毎に細くなっていく淡い有明の月(別名残月:太陽が昇った後も空に残っている月、暁月)が見られます。

残月と 蟋蟀(こおろぎ)隠れるコスモスの花

〔関連記事〕南半球における月の満ち欠け

〔午後2時40分 追記〕午後になって気温がかなり上がりました。室温が25℃もあります。ぽかぽか陽気に誘われてベランダにはテントウムシが飛来しています。ちょっと前から少しずつその姿を見せているテントウムシですが今日は非常にたくさん飛んでいます。外壁や手すりに止まっているのをよく見るとほとんどが黒地に赤い星2つのものですが黒地に赤い6つ星、4つ星のものや赤地に沢山の星があるものもいます。どうやら「ナミテントウ」という種類のテントウムシのようです。中にはとても小さいのも混じっていてかわいらしい。越冬場所を探すテントウムシ、冬がそこまで来ています。

〔参考記事〕テントウムシ
      テントウムシ コレクション
      テントウムシの種類と画像 天敵(てんてき)としてのテントウムシ

無題 

2012年11月8日〕今日も暖かな日でした。

立冬と俳句 

2012年11月9日〕暖かい日が続いています。一昨日ほどではありませんが今日もベランダにはテントウムシがやってきました。しかし暖かいとはいえ晩秋、立冬に入って周囲の木々の梢がだいぶ色づいて来ました。雨水に入る22日頃には紅葉もずっと本格的になっているでしょう。

立冬の頃になると、はるか昔中学3年のときに作った俳句を思い出してちょっと恥ずかしくも懐かしくなります。国語の宿題に俳句を作らねばならなかった私は、自宅の二階の窓から見える川の流れと周囲の景色を眺めながらあまり考えることもなくつぎのような俳句を作ったのでした。

立冬へ 淵辺の水も冴えてゆき

句心もなく、その後俳句などほとんど作ったこともありませんが上に掲げた句は悪くはないにしてもちょっと平板な気がしています。このブログを訪問して下さっている方の多くは実はフォント関係や乳酸菌培養の記事がお目当てです。ことば関係の記事をお読みになるために来て下さる方はたぶんその五十分の一くらいではないかと推測しています(最近はことばに関する記事をほとんど書いていません)。

ことば(言語)にからんで先の句を取り上げるなら、「立冬」「淵辺」「水」といったもの(物:実体)を表現した語や、「冴える」「ゆく」といったこと(事:現象)を表現した語――つまり客体的表現の語――が意識の中に映ったものごとをどれほど適切に表現しているか、そして「へ」「の」「て」といった主観がとらえたものごと相互の関係を表わす語――主体的表現の語――がどれほど意識内部の私自身の主観をきちんと表現できているか、ということが問題になるでしょう。さらにいえば、そのとき中学生の私の意識に映っていたものごとや気持ちをどれだけ立体的に拾い上げているかといったことも句に表現された世界の広がりという意味では重要です。

中学生の頃に住んでいた家はしばらく北進したあと東に向きを変える川が北側の窓から見えました。今住んでいる団地はそこから数キロ離れていますが同じ川の下流が南南東から南にゆるやかに曲がりながら鉄橋の下を流れ、その先で東に向きを転じています。鉄橋の下辺りまでは崖にさえぎられて川は見えませんが、東に向きを変える辺りは南に向いたベランダから見えます。

というわけで、その川と周囲の景色を見ながら先の句を意識しつつ詠んでみました。

鈍色(にびいろ)に暮れゆく淵や 初紅葉(はつもみじ)

〔関連記事〕客体的表現と主体的表現(1)~(4)

残月・しろばんば 

2012年11月10日 午後0時20分〕今日はとても暖かです。現在の時点で室温が 24℃まで上がっています。ベランダには昨日よりもたくさんのテントウムシが来ています。

太陽のわずか西側、西南西の空には細く欠けた月齢25.63の淡い残月がかかっています。月の入りの時刻は日に日に遅くなり、今日は午後1時54分ほぼ真西の方角に沈みます。肉眼では見えませんが月と太陽との間には夜明け前に明けの明星として明るく輝いていた金星があります。金星のすぐ東には土星が、そして太陽の後ろ(東)には水星、火星が続いています。水星は太陽のすぐ後ろなのでこのあたりは山があって無理ですが、水平線・地平線の見える場所なら日没後西南西の空低くかかる姿が見えるはずです(あっという間に没してしまいます。足の速いマーキュリー――ヘルメスです)。そして日没後しばらくの間は赤い火星が見えます(このあたりでは山の端のすぐ上に出ていますが数分で没してしまいます)。同じころ午後6時過ぎには東北東の地平線からすばるを追うようにしてアルデバランと一緒に木星が昇ってきます。

〔午後6時00分 追記〕午後になって室温は 25℃まで上がりました。昼間ベランダ近くを飛びまわっているテントウムシを見ているとその向こうを風に舞うように飛んでいる白い小さな虫が何匹かいるのに気がつきました。色と大きさ、飛び方からすぐにしろばんば(白婆)だと分かりました。山に行けばこの時期からしばらくのあいだはあちらこちらにふつうに見られますが町に住んでいた頃はもう少し寒くならないと降りてこなかったように記憶しています。このあたりは山が近いのでこんな時期にも見られるのでしょう。

井上靖が幼少期の経験を描いた自伝小説『しろばんば』の舞台はたしか伊豆の湯ヶ島でした(湯ヶ島には川端康成の『伊豆の踊子』にも出てくる鄙(ひな)びた温泉があります。一度行ったことがあります。近くに滝があってわさびを栽培していました)。そういえば映画もありましたね。モノクロだったような。子どもたちが川で遊ぶシーンを覚えています。

しろばんばという呼び名は山梨や静岡を含めて関東地方の一部でしか使われていないようで、北国では雪虫画像検索結果という呼び方が一般的だそうですが、ほかに綿虫(わたむし)とか雪蛍・ゆきんこ・雪婆(ゆきばんば)・白粉婆(しろこばんば)などとも呼ばれているようです。「~ワタムシ」という名のついたアブラムシ科の昆虫の総称なんですね。

〔注〕 各惑星のギリシア名・ラテン名・英名――火星(アレス・マルス・マース)、水星(ヘルメス・メルクリウス・マーキュリー)、木星(ゼウス・ユピテル・ジュピター)、金星(アフロディテ・ウェヌス・ヴィーナス)、土星(クロノス・サトゥルヌス・サターン)、天王星(ウラノス・ウラヌス・ウラヌス)、海王星(ポセイドン・ネプトゥヌス・ネプチューン)、冥王星(ハデス・プルト・プルートー)、地球(ガイア・テルス・アース)――はギリシア神話・ローマ神話の神々の名。

なお、福島第一原発の爆発で生じた放射性物質として耳にするウラン・プルトニウム・ネプツニウムはウラヌス・プルト・ネプトゥヌスにちなんで名づけられた元素名。

無題 

2012年11月11日〕雨の日曜日。肌寒い一日でした。

テントウムシ 

2012年11月12日〕午前中は雲に覆われていましたが昼前になって青空が広がり始めました。午後1時過ぎにはほぼ快晴。気温も上がって暖かい日になりました。ベランダには今日もたくさんのテントウムシが飛んできました。干した洗濯物を取り込むときは止まっているテントウムシを軽く払ってからでないと室内に入ってしまいます。

よく見るとテントウムシがついているのは白っぽい洋服やタオルで、黒っぽいものにはほとんど止まりません。そういえば白いもののあるところに飛んでくるという話をどこかで読んだ気がします。団地の外壁はややベージュがかった白い色に塗られているので冬眠場所を求めてテントウムシが飛んでくるのでしょう。

窓やドアは閉めておかないとテントウムシが入りこんでしまうのでそれなりに気をつけてはいるのですがやはり何匹かは入って来てしまいます。壁の上を歩いているテントウムシを見つけるたびに瓶の蓋でつかまえて外に逃がしてやります。それでも部屋の天井や壁を歩いているものがいます。夜になって気温が下がる頃には姿が見えなくなります。どこか暖かい場所を見つけて入りこむのでしょうか。翌日暖かければまた姿を現すのではないかと思いますが新たに入りこんだのと区別がつきません。

昨年はもっと寒くなってから部屋のどこからか這い出してきて壁を歩いているテントウムシを何匹か見ました。暖房を入れたからかもしれません。でも結局冬は越せたのでしょうか。その後春になっても姿を見せなかったところをみるとたぶん駄目だったんでしょうね。

メイリオ 

2012年11月13日〕今朝からずっと曇っていた空が午後3時前くらいに急に晴れ渡って雲一つない快晴になりました。ただ、気温がそれほど上がっていないためか大気の湿度が高いようで、周囲の山々にはもやがかかっています。

〔午後5時30分 追記〕日没後の空。ただでさえ明るい星の少ない秋の夜空ですが今日は快晴にもかかわらずもやのためベランダからは南の空のフォーマルハウト(みなみのうお座)と南西の空にかかる火星、天頂付近のアルタイル(わし座・彦星)くらいしか見えません。特に火星は薄明に紛れて目を凝らさないと見えないくらいです。

〔午後7時00分 追記〕このブログではこれまで記事本文を含めメインカラムのほとんどの部分をメイリオという日本語フォントで表示していましたがサイドカラムは Meiryo_Ke_PGothic を用いていました。で、ちょっと思うところあって今日の午後ブログのテンプレートに手を入れてメインカラム・サイドカラムすべての部分の表示をメイリオに変更しました(記事中の一部では必要に応じて他のフォントを使用しています)

メイリオは Vista以降の Windows で採用された可読性の高いきれいな日本語フォントですが、XPユーザーである私はとあるところで手に入れたメイリオを2006年11月以来ずっとメインのフォントとして使っていました(「メイリオ(1)――WindowsXP とメイリオ系フォント」)。つまり非正規なメイリオを使い続けていたわけです(2008年5月20日以降、Microsoft は正規の XPユーザーに対してメイリオを提供するサービスを開始)。

しかしメイリオはプロポーショナルフォントであるため、エディタなど等幅フォントしか使えないソフトウェアではメイリオをあきらめて、細身で可読性が低く見た目も余り美しくないMS ゴシックなどを使うしかありませんでした。

ところが世の中にはすばらしい方がいて、日本語部分はメイリオと同じで英数記号の部分を半角にした Meiryo_Ke_Gothic というフォントをメイリオから生成するパッチソフトを作って配布していたのです。私もさっそくそれを利用して Meiryo_Ke_Gothic を生成してエディタなどではそれを使い始めました。そのパッチは Meiryo_Ke_Gothic だけでなく Meiryo_Ke_PGothic や Meiryo_Ke_UIGothic も一緒に入った meiryoKeGothic.ttc というフォントファイルを生成してくれるものなので、それまで MS Pゴシックや MS UI Gothic などで表示されていた部分を Meiryo_Ke_PGothic や Meiryo_Ke_UIGothic で表示するときれいで読みやすくなります(MS ゴシック、MS Pゴシック、MS UI Gothic は msgothic.ttc というフォントファイルの中に入っています)。

しかし Windows ではシステムフォントとしてMS ゴシック系のフォントが使われているため使用するフォントが指定できないソフトや Windows のいろいろな部分では依然としてMS ゴシック系のフォントが使われている状態は変わりません。そんなわけで私はそのシステムフォントを MeiryoKe系のものに変えてしまうというちょっと過激な方法に走ったというわけです(「WindowsXP のシステム・フォントを変更する(1)」)。実際はさらに過激なこともしているのですがそのあたりのことは少し面倒な話になるので今日のところはこれくらいにしておきます。なお、メイリオや MeiryoKeパッチ等の入手法については「ブログ内記事で取りあげたソフト・ファイルのDL情報」という記事にまとめてあります。

無題 

2012年11月14日〕天気は良かったものの時折強く吹く冷たい風のせいで日中も気温がさほど上がりませんでした。紅葉が大分広がり気の早い木はすでに葉を散らせています。

今日は新月なので月は太陽と同じ方向にあって太陽とほぼ同じ速さ(月の方がやや遅い)で東の空に昇り西の地平線に沈みました――もちろん見えませんが。でも、気温が低くて風があるため今日の星見はちょっと寒いです。

無題 

2012年11月14日〕山々の紅葉が大分広がってきました。今日はほとんど陽が差さない曇りがちの一日。夕方になって少し晴れてきたものの日が落ちてから急に気温が下がりました。

三日月 

2012年11月16日〕14日が朔(新月)=旧暦の月立(ついたち)だったので今日は旧暦の10月3日。よく晴れているので太陽が沈んだ後西の空低く三日月が見られるはずです(すぐ東側には火星が見えます)。しかし私が子どもの頃「三日月」と呼んでいたのはたぶんもう少し後の4日目あたりの月だったような気がします。つまり三日月は眉月という別名があるように細いんですね。2日目の月(既朔)は太陽に近くて非常に細いため肉眼では見えませんが、三日月は朔のあと初めて見える月なので初月(ういづき)とも呼ばれ、細くて頼りない姿が昔の人々には愛(め)でられたのでしょう。太陽が沈んだ後にその姿を見せて間もなく沈んでしまうというはかなさも三日月が愛された理由かも知れません。

〔午後4時50分 追記〕薄明の中雲一つない西南の空にきれいな三日月が出ています。思ったほど細くはありません。まさしく「三日月」です。まだ明るいので火星の姿は見えませんがベランダからは夏の大三角を形づくるアルタイルが淡く光っています。薄明に黒く浮かび上がる山並みの上に明るく輝く三日月がとても美しい。

 紅葉

2012年11月17日朝から曇り空。夕刻からは雨になりました。今(午後10時)は上がっていますが一日中室温が19℃のまま変わりません。紅葉がだいぶ進んだので昼間ちょっと写真を撮ってみました。ベランダから西南西の方角に見える対岸の河岸段丘にある集落とその背後の小山です(写真をクリックすると原寸表示します)

手前はこちら側の段丘の民家。道のすぐ向こうは崖になっていてその下を川が流れています(右手側が上流)。右端奥に見える小さな山の方向がほぼ真西に当たります。この団地に越してくる前はその山の北側にやや広く広がる河岸段丘と溶岩台地の上にできた小さな町(市の中心)に住んでいました。私が三歳のときに両親がその町に引っ越してきてずっと住んでいたので、東京で暮らした二十数年と母の実家近くで過ごした生後数年を除く40年近くの間私はその町に住んでいました。その小さな町が私が幼少年時代と壮年時代とを過ごしたふるさとです。

私の住む町は市とは名ばかりで富士の湧き水を源流とする川の両側にできた河岸段丘とその川の支流の段丘の上に点在する小さな集落の集合体です。面積こそ広いもののその90%以上が山林。市内のどこの集落もその周りの景色はここと似たようなものです。まあそんな山村のような集落ばかり集まった市ですが子どもの頃はその山と川が遊び場でしたからこの歳になっても山と川に対する愛着は捨てられません。なんだかんだといいながら私はこの町がとても気に入っています。

〔午後11時40分 追記〕ベランダに出てみると団地のすぐ目の前まで川霧が広がってきています。ふと空を見上げるとその霧を通してかすかに星が見えます。晴れたんですね。天頂に近いところには霧が広がっていないため木星とアルデバランはかなりはっきりと見えます。オリオンは霧の中にぼーっとかすんでいます。空が晴れて気温が下がったために霧が発生したのかもしれません。

無題 

2012年11月18日 午後3時〕5日目の月が南の空にかかっています。太陽から遅れることほぼ4時間、その後を追いかけて進んでいます。あと1時間ちょっとで太陽は山陰に沈みますが今日はよく晴れているので南西の空に輝くきれいな月が見えると思います。

無題 

2012年11月19日 午後4時50分〕空を覆っていた雲がゆっくり東に向かって流れて行き、西の空から晴れ間が広がっています。やや西よりの南の空、雲の切れ間から6日目の月が見えています。日が西南の山に没したのが4時過ぎ、空にはまだ明るさが残っています。没するまで5時間あまり今夜は月を楽しめそうです。

上弦の月 

2012年11月20日 午前11時30分〕朝から快晴。今太陽が南中しました。間もなく地平線から月が出ますがこのあたりは山があるので姿を現すのは少し遅れます。今日は上弦。日没後南の空に輝く半月が見られます。――〔午後0時30分 追記〕東南東の空。弦を左下にして上弦の月が出ています

〔午後6時15分 追記〕やや薄雲がかかっていますがきれいな上弦の月です。

無題 

2012年11月21日 午後3時30分〕よく晴れています。風がちょっと冷たい。南東の空に月が見えます。まだ半月といってもいい状態です。西の空に雲があるので昨晩のように夜半には曇ってしまうかも知れません。

日がどんどん短くなって今日は4時15分頃には太陽が山陰に落ちてしまいます。冬が早足で近づいているのですね。コナラやクヌギが葉を落とし始めました。ほとんど丸裸になってしまった木も中にはあります。

移動性高気圧 

2012年11月22日 午後6時00分〕大陸の高気圧の端から次から次に高気圧が生まれて偏西風に乗って移動しているんですね。ここしばらくの間ずっとそんな天候が続いています。晴れたかと思えば気圧の谷に入りこんできた低気圧のせいで雲が広がる。そのあとにまた移動してきた高気圧のために晴れ間が広がる…。といった具合。今は晴れて南の空に月が見えていますがこれから雲が広がってきそうです。

無題 

2012年11月23日〕朝方の雨が上がって太陽の位置が雲を通して分かる程度の曇り空でしたが午後になって時折小雨がぱらついています。室温も下がったままほとんど上がらず弱にしている炬燵が少し寒く感じる午後です。

気圧の谷に入りこんできている「前線を伴った低気圧が本州南岸を進んでいるため明日の朝まではぐずついた天気が続く見込み」とのこと。その後は移動性高気圧に覆われ天気は回復。東には南北に連なった低気圧があるので明日は西高東低の気圧配置になるんでしょうね。いよいよ冬が迫ってきたようです。今日もしろばんばが飛んでいます。

無題 

2012年11月24日 午後7時15分〕朝から午後にかけては晴れていましたが夕方になって雲が広がり始めました。雲の切れ間に月が見えます(南の空天頂近く)。西南西の切れ間にもぽつんと星がひとつ。方向と明るさからあれはアルタイルですね。

明日は移動性高気圧におおわれていい天気になりそうです。

無題 

2012年11月25日 午後11時15分〕薄雲がかかった空に月が見えています。その月の光を受けて西南西から東北東に向かって飛ぶジェット機が残した飛行機雲が白く光っています。ベランダから見える東西方向に連なる山々の峰の向こうには東から西へ向かう航空路(たぶん軍用。民間航路はこの辺りを通ってはいないはず)があって一日中ヘリや飛行機が飛んでいますが、ここ1か月ほどは真上を通って北東から南西あるいは南西から北東方向へ向かうジェット機の往来が激しくなっています(明らかに軍用機ですね)。以前はこの上をジェット機が飛行することはなかったのでおそらく何かが起きているんでしょうね。

無題 

2012年11月26日 午後3時30分〕昨日は夕方から雲が広がり夜半には晴れ間も見えましたが今日は朝から雨降りです。日本列島は気圧の谷に完全に入っていていくつもの低気圧に支配されています。この雨はもうしばらく続きますね。天気予報では明日は西高東低の気圧配置になって晴れるようですが移動性高気圧がつぎつぎにやってくるのでまだまだ完全な冬型にはならず、変わりやすい天気が続きそうです。

〔午後9時45分 追記〕雨は夕刻には上がって宵の早いうちは雲の切れ間から月が見えていましたが、1時間くらい前から霧が広がってきました。今は上空の薄雲と霧にさえぎられながらもほの白い月が天頂近くにぼんやりと透けて見えます。こういう月も風情があっていいですね。

〔11月27日 午前0時30分 追記〕あたりは完全に霧に包まれてしまいました。深い霧を通して見える月の輪郭がはっきりしているのは上空が晴れているからだと思われます。実際気象衛星の画像(0時30分)を見ると雲はまったくありません。高気圧の押し出しで寒冷前線が南東にかなり下がった様子が見てとれます。

〔午前1時30分 追記〕霧がすっかり晴れて雲一つない空にひときわ明るい月と木星、冬の大三角が見えています。月に近いためにすばるは目を凝らさないと見えません。

無題 

2012年11月27日〕朝から快晴の青空。多少風がありましたがそれほど冷たいという感じはありませんでした。ぽかぽかとした午後で室温も23.5℃まで上がりました。日が落ちてから数時間、さすがに冷え込んできましたがまだ20℃を保っています。西南西の山の向こうに雲が出ていますが西の方には雲はまったくありません。

明日も引き続き高気圧におおわれて好天に恵まれるらしいので前回よりもさらに天頂に近い満月が見られそうです。

〔午後11時45分 追記〕夜が更けて南南西の方角にあった雲が移動してきて空に広がっています。西と東には雲はありません。この雲まるで綿菓子のように白くてふわふわした感じです。ところどころ穴の空いたようになった所があってそこから丸い月が顔を覗かせています。とても幻想的。夕べの霧の中の月も風情がありましたが今夜の月もまた格別の雰囲気があります。

神無月の望月・月天心・半月食 

2012年11月28日 午前11時40分〕北西にある低気圧のせいもあって日本列島をおおっている高気圧はあまり勢力が強くないようですね。夕べからの雲の流れがずっと続いていて午前中は曇りがちの天気でした。現在はやや晴れ間も見えますが引き続き西南西にのびる雲が支配的なようです(雨雲ではないので雨の心配はなさそうですが)。今日は旧暦10月15日、気圧の谷が近づいているので今夜の満月は微妙ですね。

〔午後4時10分 追記〕3時頃から西南西からの雲の流れ込みが途切れ途切れになって青空がかなり広がっています。この分だと今夜は満月を楽しめるかもしれません。それにしても相変わらず西に向かう航空機が多い。ジェット機が残す飛行機雲が何本も…。

〔午後6時30分 追記〕ほとんど雲が消えましたね。コンビニに行く用事があったので行き帰りの道すがら空を眺めてきました。東北東の空にみごとな満月が出ていました。右下に木星、下にアルデバランを従えて。この時間、もうカペラが北東の空に出ているんですね。天頂よりやや西よりの空には夏の大三角が見えます。今夜は月天心が見られそうです。

〔午後11時15分 追記〕そろそろ満月が南中します(関東地方:11時30分前後)。今晩の月天心、半影食だそうですが――食の最大は南中時(「11月28日夜遅くから「半影月食」が発生…ピークは23時33分」〔RBBTODAY〕)。ツイッターで知りました――肉眼で見ても影は確認できず。双眼鏡で見たのですがやはりよく分かりません。天体望遠鏡でないと駄目なのかな。

日本未来の党 

2012年11月29日〕くもりがちの一日でした。宵のうち少し雨が降りましたが今は雲の切れ間から月や星が見えています。まだ低気圧の影響が残っていますし、北西の低気圧による雲もやってくるでしょうから明日は快晴というわけにはいかないかもしれません。

さて衆議院議員選挙、日本未来の党が結成されましたね。これで脱原発、反消費税増税、反TPPを求める国民の投ずる票の受け皿ができたため、多くの小選挙区で死に票の割合が減りそうなのは喜ばしい。ただ私の住むところは「未来の党」候補者がおらず、小選挙区は自民か民主、共産の三択(自民・民主は問題外だから実質共産しか選べない)――いつものことですが。比例は南関東には当選して欲しい未来の党候補者がいるので社民党には申し訳ないけれど未来の党かな。阿部知子さんが社民党を離れて未来の党に移ったことで社民党はよい候補者を失ってしまいました。私は年季の入った社民党(社会党)シンパなので複雑な思いがあるけれど…。

無題 

2012年11月30日〕今日は曇り空、寒い一日でした。

 

 2012年11月の更新記録 

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言語関連の用語について

 表現された言語(本来の意味の言語)を単に言葉あるいは言語、ことば…のように表記しています。ソシュール的な意味の言語(言語規範ないし思考言語)はカッコつきで「言語」あるいは「言語langue」・「ラング」・「ことば」等と表記しています。(背景色つきで「言語」のように表記している場合もあります)

 一般的な意味の概念を単に概念と表記し、ソシュール的な意味の概念(語の意義としての概念、いわゆるシニフィエ・語概念)はカッコつきで「概念」と表記します。(2006年9月9日以降)

 また、ある時期からは存在形態の違いに応じて現実形態表象形態概念形態のように用語の背景色を変えて区別しています(この文章では〈知覚形態〉も〈表象形態〉に含めています)。

 ソシュールの規定した用語を再規定し、次のような日本語に置き換えて表記します。詳細は「ソシュール用語の再規定(1)」を参照。

【規範レベルにおける再規定】

・シニフィアン  → 語韻     (ある語音から抽出された音韻)

・シニフィエ   → 語概念(語義) (ある語によって表わされるべき概念)

・シーニュ・記号 → 語規範(語観念)(ある語についての規範認識)

・記号の体系   → 語彙規範   (語すべてについての規範認識)

・言語      → 言語規範   (言語表現に関するすべての規範認識)

語概念・語韻は 語概念⇔語韻語韻⇔語概念)という連合した形で語規範として認識されています。語規範はこのように2つの概念的認識が連合した規範認識です。ソシュールは「言語langue」を「諸記号」相互の規定関係と考えてこれを「記号の体系」あるいは「連合関係」と呼びますが、「記号の体系・連合関係」の実体は語彙規範であり、言語規範を構成している一つの規範認識です。規範認識は概念化された認識つまり〈概念形態〉の認識なのです。

なお、構造言語学・構造主義では「連合関係」は「範列関係(範例関係)」(「パラディグム」)といいかえられその意義も拡張されています。

 語・内語・言語・内言(内言語・思考言語) について、語規範および言語規範に媒介される連合を、三浦つとむの主張する関係意味論の立場からつぎのように規定・定義しています。詳細は『「内語」「内言・思考言語」の再規定』を参照。(2006年10月23日以降)

  : 語規範に媒介された 語音個別概念 という連合を背後にもった表現。

内語 : 語規範に媒介された 語音像⇔個別概念 という連合を背後にもった認識。

言語 : 言語規範に媒介された 言語音(語音の連鎖)⇔個別概念の相互連関 という連合を背後にもった表現。

内言 : 言語規範に媒介された 言語音像(語音像の連鎖)⇔個別概念の相互連関 という連合を背後にもった認識・思考過程。

内語内言は〈表象形態〉の認識です。

なお、上のように規定した 内言(内言語・内的言語・思考言語)、 内語とソシュール派のいうそれらとを区別するために、ソシュール派のそれらは「内言」(「内言語」・「内的言語」・「思考言語」)、「内語」のようにカッコつきで表記します。

また、ソシュールは「内言」つまり表現を前提としない思考過程における内言および内言が行われる領域をも「言語langue」と呼んでいるので、これも必要に応じてカッコつきで「内言」・「内言語」・「内的言語」・「思考言語」のように表記します(これらはすべて内言と規定されます)。さらに、ソシュールは「内語の連鎖」(「分節」された「内言」)を「言連鎖」あるいは「連辞」と呼んでいますが、まぎらわしいので「連辞」に統一します(「連辞」も内言です)。この観点から見た「言語langue」は「連辞関係」と呼ばれます。ソシュールは「内語」あるいは「言語単位」の意味はこの「連辞関係」によって生まれると考え、その意味を「価値」と呼びます。構造言語学では「言(話し言葉)」や「書(書き言葉)」における語の連鎖をも「連辞」と呼び、「連辞関係」を「シンタグム」と呼んでいます。詳細は「ソシュールの「言語」(1)~(4)」「ソシュール用語の再規定(1)~(4)」「ソシュール「言語学」とは何か(1)~(8)」を参照。

 さらに、ソシュールは内言における 語音像⇔個別概念 という形態の連合も「シーニュ・記号」と呼んでいるので、このレベルでの「シニフィアン」・「シニフィエ」についてもきちんと再規定する必要があります。

【内言レベルにおける再規定】

・シニフィアン  → 語音像(個別概念と語規範に媒介されて形成される語音の表象)

・シニフィエ   → 個別概念(知覚や再現表象から形成され、語規範の媒介によって語音像と連合した個別概念)

・シーニュ・記号 → 内語

・言語      → 内言

ソシュールがともに「シーニュ・記号」と呼んでいる2種類の連合 語韻⇔語概念語規範)と 語音像⇔個別概念内語)とは形態が異なっていますのできちんと区別して扱う必要があります。

 また、実際に表現された言語レベルにおいても、語音個別概念 という形態の連合が「シーニュ・記号」と呼ばれることもありますので、このレベルでの「シニフィアン」・「シニフィエ」についてもきちんと再規定する必要があります。

【言語(形象)レベルにおける再規定】

・シニフィアン  → 語音個別概念語規範に媒介されて実際に表現された語の音声。文字言語では文字の形象

・シニフィエ   → 表現された語の意味。個別概念を介して間接的にと結びついている(この個別概念語規範の媒介によってと連合している)

・シーニュ・記号 → (表現されたもの)

・言語      → 言語(表現されたもの)

 語音言語音語音像言語音像語韻についての詳細は「言語音・言語音像・音韻についての覚書」を、内言内語については「ソシュール用語の再規定(4)――思考・内言」を参照して下さい。また、書き言葉や点字・手話についても言語規範が存在し、それらについても各レベルにおける考察が必要ですが、ここでは触れることができません。

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プロフィール

シカゴ・ブルース

シカゴ・ブルース (ID:okrchicagob)

1948年生れ(68歳♂)。国語と理科が好き。ことばについては子供のころからずっと関心を抱いていました。20代半ばに三浦つとむの書に出会って以来言語過程説の立場からことばについて考え続けています。現在は39年間続けた自営(学習塾)の仕事を辞め個人的に依頼されたことだけをこなす日々です。

コメント等では略称の シカゴ を使うこともあります。

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意識と言語(こころとことば)

われわれは人間が『意識』をももっていることをみいだす。しかし『精神』は物質に『つかれて』いるという呪いをもともとおわされており、このばあいに物質は言語の形であらわれる。言語は意識とおなじようにふるい――言語は実践的な意識、他の人間にとっても存在し、したがってまた私自身にとってもはじめて存在する現実的な意識である。そして言語は意識とおなじように他の人間との交通の欲望、その必要からはじめて発生する。したがって意識ははじめからすでにひとつの社会的な産物であり、そして一般に人間が存在するかぎりそうであるほかはない。(マルクス・エンゲルス『ドイツ・イデオロギー』古在由重訳・岩波文庫)


ことばは、人間が心で思っていることをほかの人間に伝えるために使われています。ですから人間の心のありかたについて理解するならばことばのこともわかってきますし、またことばのありかたを理解するときにその場合の人間の心のこまかい動きもわかってきます。
このように、人間の心についての研究とことばについての研究とは密接な関係を持っていて、二つの研究はたがいに助け合いながらすすんでいくことになります。一方なしに他方だけが発展できるわけではありません。
…こうして考えていくと、これまでは神秘的にさえ思われたことばのありかたもまったく合理的だということがおわかりになるでしょう。(三浦つとむ『こころとことば』季節社他)


参考 『認識と言語の理論 I』を読む 1(1)――認識論と言語学三浦つとむ『認識と言語の理論 I』

子どもたちに向けた言葉

ふしぎだと思うこと
  これが科学の芽です
よく観察してたしかめ
そして考えること
  これが科学の茎です
そうして最後になぞがとける
  これが科学の花です
        朝永振一郎

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