メイリオ 6.12 の meiryo.ttc, meiryob.ttc それぞれに含まれるフォントファミリーは メイリオ 6.02 と同じです。それぞれに入っているフォントはつぎの通り(括弧内は英文ファミリーネーム)。なお メイリオも Meiryo UI もともにプロポーショナルフォントです。
meiryo.ttc
メイリオ(Meiryo):レギュラー(Regular)
メイリオ イタリック(Meiryo Italic):イタリック(Italic)
Meiryo UI(Meiryo UI):Regular(Regular)
Meiryo UI Italic(Meiryo UI Italic):Italic(Italic)
meiryob.ttc
メイリオ ボールド(Meiryo Bold):ボールド(Bold)
メイリオ ボールド イタリック(Meiryo Bold Italic):ボールド イタリック(Bold Italic)
Meiryo UI Bold(Meiryo UI Bold):Bold(Bold)
Meiryo UI Bold Italic(Meiryo UI Bold Italic):Bold Italic(Bold Italic)
〔2012.10.27〕Windows8 ではシステムフォント(ユーザーインターフェース・フォント)として全面的に Meiryo UI が採用されているとのこと(欧文用は Segoe UI)。ほとんどの部分で MS UI Gothic が放逐されたということですね。しかし、Meiryo UI のアセンダ・ディセンダは MS UI Gothic に比べるとかなり大きいですし、英数字や記号類の横幅も大きいので完全に MS UI Gothic の代わりにはなりそうもありません。そういう意味では UI フォントとしての MeiryoKe_UIGothic の存在意義はこれまで以上に増すかもしれません(レジストリの [FontSubstitutes] に「"Meiryo UI,128"="MeiryoKe_UIGothic,128"」を追加することで対処できそうです。<WindowsXP のシステム・フォントを変更する(1)>を参照)。
MeiryoKe ver.6.12
〔2012年10月16日〕MeiryoKe ver.6.12 を生成する方法は以下の通りです。
――メイリオ6.12 から MeiryoKe6.12 を生成するパッチ meiryoKe_gen_6.12rev2 は「ブログ内記事で取りあげたソフト・ファイルのDL情報」に載せたリンク先からダウンロードできます。
メイリオ6.12から MeiryoKe_Gothic, MeiryoKe_Console を生成する方法
meiryoKe_gen_6.12rev2.zip を解凍すると、meiryoKe_gen_6.12rev2.exe, meiryoKe_gen_6.12rev2.dat, README.html の三つのファイルが出てきます。meiryoKe6.12 を生成するには、メイリオ6.12(meiryo.ttc および meiryob.ttc) と meiryoKe_gen_6.12rev2.exe, meiryoKe_gen_6.12rev2.dat とを同じフォルダ内に置いて meiryoKe_gen_6.12rev2.exe を実行します。その結果、meiryoKe_612r2.ttc, meiryoKeB_612r2.ttc という二つの ttcファイルが生成されます。なお、meiryoKe_612r2.ttc には MeiryoKe_Console も含まれています。
meiryoKe ver.6.12 に含まれるフォントファミリーは meiryoKe ver.6.02 のものと同じです。meiryoKe_612r2.ttc には
MeiryoKe_Gothic:等幅(とうはば)フォント・レギュラー
MeiryoKe_PGothic:プロポーショナルフォント・レギュラー
MeiryoKe_UIGothic:プロポーショナルフォント・レギュラー(UIフォント)
MeiryoKe_Console:等幅フォント・レギュラー(コンソール・エディタ用)
の4個の ttf(TrueType font)が入っています。
また、meiryoKeB_612r2.ttc には
MeiryoKe_Gothic_Bold:等幅フォント・ボールド
MeiryoKe_PGothic_Bold:プロポーショナルフォント・ボールド
MeiryoKe_UIGothic_Bold:プロポーショナルフォント・ボールド(UIフォント)
の3個の ttf が入っています。
MeiryoKe6.02 と同様に MeiryoKe_Console にはボールド体はありません。
なお、「Windows7, 8 のシステム・フォントを変更する」という記事の末尾に「メイリオ・MeiryoKe_Gothic系・MS Gothic系の表示比較画像」を載せてあります。
〔注記〕Fontsフォルダとフォントのインストール
Windowsで使用されるフォントファイルは通常の場合 Fontsフォルダ(c:\Winodows\Fonts)に収められています。エクスプローラ等でこのフォルダを開くと、Fontsフォルダに収められているフォントだけでなくそれ以外のフォルダに収められているものも含めてインストールされているすべてのフォントが確認できます(エクスプローラを起動するにはツールバーの「スタート」を右クリックして現れるプルダウンメニューを利用すると簡単です)。なおフォントファイルのうち拡張子が .ttf (True Type Font) となっているのが TrueTypeフォントでその中には1種類のフォント(フォントファミリー)が入っています。また拡張子が .ttc (True Type Collection) となっているフォントファイルには複数の TrueTypeフォント(フォントファミリー)がまとめて入っています。
コントロールパネルから Fontsフォルダを開く:Windows Vista, 7, 8.x の場合はコントロールパネルを開いて「デスクトップのカスタマイズ」から「フォント」フォルダを開きます。
――WindowsXP の場合は、コントロールパネルを開いて「クラシック表示に切り替える」をクリックし、そこに表示されている「フォント」フォルダを開きます。
Fontsフォルダを開いたウィンドウの「表示(V)」メニューで「詳細表示」を選ぶとフォント名の他にファイル名も表示されるので分かりやすいと思います。フォント名あるいはフォントアイコンをクリックすれば Windows Font Viewer が開いてそのフォントファイルについての情報が表示されます。
新しいフォントをインストールする:Windows Vista, 7, 8.x の場合は、インストールしたいフォントファイルが保存されているフォルダをエクスプローラで開き、インストールしたいフォントファイルを右クリックして出てくるメニューから「インストール」を選択します。
――WindowsXP の場合はインストールしたいフォントファイルが保存されているフォルダをエクスプローラで開き、インストールしたいフォントファイルを Fontsフォルダにコピーしてから Windows を再起動します。
Fontsフォルダの特殊性について
〔2014年4月4日 追記〕C:\Windows にある Fontsフォルダの実体は他のフォルダと同様に単なる一つのフォルダですが、しかしこの Fontsフォルダは Windows のシステム上では特殊なフォルダとして扱われているため、コントロールパネルからこのフォルダを開いたりエクスプローラでこのフォルダを開いたりしたときに現れる内容は通常のフォルダとは違っています*1。
通常のフォルダではファイル名が表示されますが、Fontsフォルダの場合に表示されるのはファイル名ではなくフォントの名前(ファミリーネーム)です。「表示方法」を変更して「詳細表示」をしてみると「名前」の欄に表示されるフォントの名前の右に「標準」とか「太字」「細字」「中」あるいは「レギュラー」「ボールド」「メディウム」といったウェイト(太さ)属性が付記されています。しかしその中に他のものとは違ってこのウェイト属性がついていないものがあります。
「フォント スタイル」の欄を見るとそれらのものには複数のウェイト属性が列記されています。つまり、これらのものは「標準(レギュラー)」「太字(ボールド)」あるいは「細字」とか「極太」などの複数のものが揃っていてそれが別々のフォントファイルに収められているということなんですね。
「フォント スタイル」の欄に単独のウェイト属性しか表示されていないものは単独のファイルでできているので名前を右クリックして出てくるメニューから「プロパティ」を選択すればそれが何という名前のファイルに収められているか分かります(フォルダ名も)。
複数のファイルに収められているものは右クリックメニューに「プロパティ」がありませんが「開く」を選択して現れる複数のフォント名をそれぞれ右クリックして出てくるメニューから「プロパティ」を選択することによってそれらのフォントがそれぞれどんな名前のファイルに収められているか分かります。
〔注〕*1C:\Windows\Fonts を他のフォルダや他のドライブにコピーしたものは通常のフォルダとして扱われるため、エクスプローラで開くと他の通常のフォルダと同様にファイル名が表示されます。また、私が使っているシェアウェアの WinFD というファイラーでは C:\Windows\Fonts も通常のフォルダとして扱われているので普通にファイル名が表示されます。あるいはコマンドプロンプトで「dir c:\Windows\Fonts」を実行しても普通にファイル名が出力されます。
ClearType と ClearType Tuner
WindowsXP・液晶ディスプレイ環境でメイリオや MeiryoKe系などの TrueTypeフォントをきれいに表示するには「ClearTypeを有効にする」必要があります。WindowsXPでこれを設定するには次のようにします。――Windows Vista, 7, 8.x の場合はメイリオがシステムフォントになっているため、最初から ClearType が有効になっています。
(1) デスクトップ上で右クリックし、[プロパティ] を選択する。
(2)「画面のプロパティ」で「デザイン」タブを選択し、[効果(E)]をクリックする。
(3)「効果」の二番目の項目 [次の方法でスクリーンフォントの縁を滑らかにする(S)] にチェックを入れ、プルダウンメニューから [ClearType] を選択する。
また WindowsXP, Vista用には、使用している液晶ディスプレイ個々の特性に合わせた最適な ClearType 表示に調整するためのユーティリティ「クリアタイプ・チューナー」がマイクロソフトから提供されています。これについては「ClearType Tuner(1)(2)」をご覧下さい。
――Windows 7, 8.x の場合は、デスクトップを右クリックして「個人設定」を選択→左ペイン「ディスプレイ」→左ペイン「ClearType テキストの調整」から ClearType の調整ができます。
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