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2019年08月14日(水)| 科学>科学 |  
デイビッド・モンゴメリー+アン・ビクレー『土と内臓』――微生物がつくる世界

去年の初夏に知り合いから「小さな庭で花を育てたいのだが、家を建てたときに廃棄した砂利やコンクリート片で埋まっていてすぐには花を植えられない。時間がかかってもいいから自分で一から土作りをしたい」という相談を受けました。幸いとぎ汁乳酸菌液作りを通じて、ぼかしの作り方のブログなどがあることを知っていたので、私のブログ記事と関連サイトなど情報を伝えました。それと毎日コーヒーを挽(ひ)いて飲んでいるのでコーヒーかすがたくさんあるという話を聞いていたので、まずはとぎ汁乳酸菌液作りと、コーヒーかすや野菜クズなどを使って土作りをすることからはじめてはどうかと助言しました。

それだけではちょっと不安だったので何かよい手びき書はないだろうかとネットで探したところ、おもしろそうな本を見つけたのでした。それが記事タイトルにあげた『土と内臓――微生物が作る世界』(2016年・築地書館)〔原題 The Hidden Half of Nature: The Microbial Roots of Life and Health”〕だったのです。 

リンク先の築地書館のページには著者夫妻および翻訳者の紹介と目次のほかに巻頭に載せられている著者デイビッドによる紹介文「はじめに――農地と土壌と私たちのからだに棲(す)む微生物への無差別攻撃の正当性が疑われている」が掲載されています。「はじめに」と目次を一見しただけでこの本の内容は私にとって未知の世界のお話であり、わくわくするような新しい知見が一杯詰まっているように思えました。

『土と内臓』カバー表・惹句(じゃっく) 

肥満、アレルギー、コメ、ジャガイモ――みんな微生物が作り出していた! 植物の根と、人の内臓は、豊かな微生物生態圏の中で、同じ働き方をしている。

『土と内臓』カバー裏・惹句 

マイクロバイオーム研究で解き明かされた人体での驚くべき微生物の働きと、土壌根圏での微生物相の働きによる豊かな農業とガーデニング。農地と私たちの内臓にすむ微生物への、医学、農学による無差別攻撃の正当性を疑い、地質学者と生物学者が微生物研究と人間の歴史を振り返る。微生物理解によって、たべもの、医療、私達自身の体への見方が変わる本。

『土と内臓』「はじめに」 

 地球が太陽のまわりを回っていることを発見したときと同じくらい輝かしい科学革命の時代を、私たちは生きている。けれども現在進行中の革命は、巨大な天体ではなく、小さすぎて肉眼では見えない生物が中心だ。相次ぐ新たな発見によって、地下の、私たちの体内の、そして文字通り地球上至るところの生命について、急速に明らかになっている。科学者たちが見つけているのは、私たちの知る世界が、これまでほとんど見過ごされてきた世界の上に築かれているということだ。

 歴史を通じて、ナチュラリストは自然の秘密を解き明かすために、生身の目と耳と手にたよっていた。だが自然の隠れた半分に関しては、私たちの感覚が足かせとなって、極微の世界は秘密のベールに包まれていた。最近になってようやく、新しい遺伝子配列解析(シークエンシング sequencing )技術と、より高倍率の顕微鏡が、この世界への扉を開いた。現在科学者たちは、土壌の生産力から免疫系まで私たちのたよっているさまざまなものを、複雑な微生物の群衆が動かしていることを認識しつつあるところだ。

 だから家を買い、新居の裏庭を掘り起こして土壌改良の必要があることを知ったとき、私たちの専門知識がフル回転を始めた。まず考えたのが、この最悪の土で庭づくりができるようにするためにはどうすればいいかだ。最初にアンが動き、直感に従って死んだ土に有機物を与えた。たっぷりと。大量のコーヒーかす、木くず、自家製の堆肥茶(コンポストティー)が次々と地中に姿を消した。するとどうだ、たちまち新しい庭に植物が茂り、すさまじい勢いで成長しだした。

 よみがえった土壌の目覚ましい効果を観察していると、人類を悩ませているもっとも古い問題の1つ、つまり土壌の枯渇や破壊を防ぎながらどのように食料を生産するかへの解決策が見えてくる。我が家の裏庭で展開された実験は、初期の有機農家や園芸家の先駆的な洞察を裏付けた。地下の微生物を育てることで、古代の耕作慣行や現代の農薬と化学肥料の使いすぎが引き起こした問題は、多くが解消されるのだ。しかし私たちの旅はそこで終わらなかった。土壌生物は隠された自然の半分の、ごく一部にすぎないことを私たちは知ったのだ。

 アンががんと診断されたとき、私たちは健康それ自体への認識に疑問を抱くようになった。それは何に由来するのか? まさにこのときから、人間の体内の微生物を見る私たちの目が変わり始めた。初め私たちは共に、微生物を主に病原体として見る旧来の医学的観点を持っていた。私たちは二人とも、感染症と闘う現代医学の力を経験し、抗生物質によって命を救われたことをありがたく思っている。しかし人間の健康に影響を及ぼしているのは、微生物界の悪者ばかりではない。

 微生物に関する最新の発見は、私たちが自分で思っているようなものとは違うことを教えている。このことは数年前、『サイエンス』誌や『ネイチャー』誌で大規模な科学者集団が報告した研究結果により、はっきりと浮き彫りになった。数え切れないほど多種多様な目に見えない生物――細菌、原生生物、古細菌、菌類――が、人間の表面と体内で繁栄しているのだ。そして無数のウイルス(これは生物だとは考えられていない)も。これらの細胞の数は、私たち自身の細胞の数を少なくとも3対1(10対1だと言う者も多いが)で上回り、こうした生物が私たちに何をしているのかは、わかり始めたばかりだ。そして地球は――植物、動物、人間の身体と同様――外側も内側も微生物に文字通り覆われている。数が多いだけでなく、微生物はたくましく、地球上でもっとも過酷な条件にも耐えられる。読者が微生物の刺激的な世界を旅する助けになるように、本書には用語集と註釈、またさらに深く掘り下げようとする読者のために網羅的な文献リストを付録した。

 近年の発見を見れば見るほど、微生物が植物と人間の健康維持に果たす共通した役割に、私たちは興味をそそられた。そして私たちは、人間の体表面と体内に住む微生物を指す新しい呼び名――ヒトマイクロバイオーム――を知った。地力を回復させ慢性的な現代病の流行に対抗するのに微生物が役立つことを、私たちは知り始めた。自然のまったく新しい見方を、私たちは偶然発見したのだ。

 本書で私たちが話すのは、自然の隠れた半分をめぐって起こりつつある革命についての知識と洞察を明らかにし、両者を結びつけていく過程だ。私たちは多くの科学者、農家、園芸家、医師、ジャーナリスト、作家の仕事に依拠し、そこから引用し、それらを支持している。それは人類と微生物との関係を探究するものがたりだ。目に見えない厄介物と長い間考えられていた微生物が、人間が現在直面するもっとも差し迫った問題のいくつかに取り組む手助けをしてくれることを、今私たちは認識している。

 この微生物に対する新しい見方は衝撃的だ――微生物は人間と植物の欠くことのできない一部分であり、そうあり続けていたのだ。こうした見方をすると、農業と医学の新しいやり方を約束する驚くべき可能性が生まれる。顕微鏡規模での畜産や造園を考えてみよう。有益な土壌微生物を農場や庭で培養すれば、病害虫を防除して収穫を高めることができる。医学分野では、人体の微生物生態の研究が、新しい治療法を推し進めている。2、30年前であれば、このような考えは荒唐無稽なものに思われただろう。目に見えない生命自体が何世紀か前にはそうであったように。微生物が健康の基礎であるという科学的知識が明らかになってきたことで、農地の土壌と私たち自身の身体に棲む微生物への、無差別攻撃 の正当性が疑われている。土やからだの中には私たちの密かな物言わぬ仲間がいるのだ。

 問題をきっちり区分して自然界を研究することで、そうでもしなければ理解できない複雑な全体像を把握できるのは間違いない。専門化することで科学者は、目覚ましい成功と発見を達成できるようになった。これが作物と人間の病の治療法を探す、普通のやり方だ。しかしここからの見通しは限られており、微生物界と私たちの世界の基礎となる幅広いつながりを隠してしまう。

 科学者による科学的発見の書き方や伝え方が根本的に変わったのは、困ったものだ。1世紀前の『サイエンス』なり『ネイチャー』なりを手にした一般読者は、ほとんどの著者が言っていることを理解できる。今日ではそうはいかない。現代の科学業界用語は、大部分があきれるほど退屈きわまりない。特定の研究グループや雑誌をやり玉に挙げるわけではないが、本書執筆のあいだ、私たちはしょっちゅうこんな文章と格闘することになった。

 IECにおけるNOD1によるペプチドグリカンの認識は、CCL20およびβ-ディフェンシン3の生産を誘発し、それによりB細胞の漸増がクリプトパッチ中のLTi樹状細胞クラスターに導かれて、sIgAの発現が誘導される。

 ほとんどの読者にはわけがわからないだろう。これは実際の簡潔な科学論文のお手本、指導教授や編集者が推奨し、ときには要求さえするものだ。この1文には1ページ分くらいの情報量がある。しかし、その分野の専門家を除いて、誰がその意味を理解できるだろう? もっと簡単な言葉にすれば、この文が言っているのは、ある種の腸の細胞は特定のタイプの細菌を認識し、この細菌を認識したことで免疫細胞が健康に欠かせない物質を放出するということだ。もちろんそれは、もっと細かいこと、例えば特定の分子や関係する免疫細胞の名前といったものも伝えている。しかしときに、細部を明確にすることで、全体として言いたいことがぼやけることもある。そしてマイクロバイオームを深く探究するほど、微生物の生態が人類の繁栄と環境にどれほど関わっているかを、私たちはみな、もっと知る必要があるということがわかってくる。

 微生物学や医学の研究者は、人間と人体の内外に棲む微生物とのあいだに存在する複雑な共生関係を明らかにしつつある。細菌の細胞は、私たちの腸の内側を覆う細胞に沿って棲んでいる。そしてそこ、腸の奥深くで、免疫細胞が敵と味方を見分けられるように訓練しているのだ。同じように、土壌生態学者は、土壌生物が地球の健康におよぼす影響について驚くほどよく似た発見をしている。植物の根の内部や周囲にいる細菌群集は、病原体が植物の城門を襲ったとき、警報を発して守備を固めるのを助ける。

 結論から言えば、土壌や人間の体内に棲む細菌の大多数は、私たちに有益である。そして陸上生物の歴史を通じて、微生物は木の葉、枝、骨など地球上のありとあらゆる有機物をくり返し分解し、死せるものから新しい生命を創りだしてきた。それでも隠された自然の半分との私たちの関わり方は、その有益な面を理解して伸ばすのではなく、殺すことを基準としたままだ。過去一世紀にわたる微生物との戦いの中で、私たちは知らず知らずのうちに自分たちの足元を大きく掘り崩してしまった。

 そして、すばらしく革新的な新製品や微生物療法が、農業と医学の両分野に姿を現わそうとしていること以外にも、隠された自然の半分に関心を持つべき実に単純な理由がある。それは私たちの一部であって、別のものではないのだ。微生物は人体の内側から健康を引き出す。その代謝の副産物は私たちの生命現象に欠かせない歯車となる。地球上でもっとも小さな生物たちは、地質学的時間の進化の試練を経て、すべての多細胞生物と長期的な協力関係を築いた。微生物は植物に必要な栄養素を岩から引き出し、炭素と窒素が地球を循環して、生命の車輪を回す触媒となり、まわりじゅう至るところで文字通り世界を動かしている。

 今こそ微生物が私たちの生命にとって欠かせない役割を果たしていることを、認識するときだ。微生物は人類の過去を形作った。そして微生物をどう扱うかで未来が決まり、それがどのような未来か私たちはわかり始めたばかりだ。なぜなら私たちは微生物というゆりかごから抜け出すことはないからだ。私たちは隠された自然の半分に深く埋め込まれており、同じくらい深くそれは私たちに埋め込まれている。

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草で乳酸菌液を作ろうか・・・続(by グレープおばさん)

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言語関連の用語について

 表現された言語(本来の意味の言語)を単に言葉あるいは言語、ことば…のように表記しています。ソシュール的な意味の言語(言語規範ないし思考言語)はカッコつきで「言語」あるいは「言語langue」・「ラング」・「ことば」等と表記しています。(背景色つきで「言語」のように表記している場合もあります)

 一般的な意味の概念を単に概念と表記し、ソシュール的な意味の概念(語の意義としての概念、いわゆるシニフィエ・語概念)はカッコつきで「概念」と表記します。(2006年9月9日以降)

 また、ある時期からは存在形態の違いに応じて現実形態表象形態概念形態のように用語の背景色を変えて区別しています(この文章では〈知覚形態〉も〈表象形態〉に含めています)。

 ソシュールの規定した用語を再規定し、次のような日本語に置き換えて表記します。詳細は「ソシュール用語の再規定(1)」を参照。

【規範レベルにおける再規定】

・シニフィアン  → 語韻     (ある語音から抽出された音韻)

・シニフィエ   → 語概念(語義) (ある語によって表わされるべき概念)

・シーニュ・記号 → 語規範(語観念)(ある語についての規範認識)

・記号の体系   → 語彙規範   (語すべてについての規範認識)

・言語      → 言語規範   (言語表現に関するすべての規範認識)

語概念・語韻は 語概念⇔語韻語韻⇔語概念)という連合した形で語規範として認識されています。語規範はこのように2つの概念的認識が連合した規範認識です。ソシュールは「言語langue」を「諸記号」相互の規定関係と考えてこれを「記号の体系」あるいは「連合関係」と呼びますが、「記号の体系・連合関係」の実体は語彙規範であり、言語規範を構成している一つの規範認識です。規範認識は概念化された認識つまり〈概念形態〉の認識なのです。

なお、構造言語学・構造主義では「連合関係」は「範列関係(範例関係)」(「パラディグム」)といいかえられその意義も拡張されています。

 語・内語・言語・内言(内言語・思考言語) について、語規範および言語規範に媒介される連合を、三浦つとむの主張する関係意味論の立場からつぎのように規定・定義しています。詳細は『「内語」「内言・思考言語」の再規定』を参照。(2006年10月23日以降)

  : 語規範に媒介された 語音個別概念 という連合を背後にもった表現。

内語 : 語規範に媒介された 語音像⇔個別概念 という連合を背後にもった認識。

言語 : 言語規範に媒介された 言語音(語音の連鎖)⇔個別概念の相互連関 という連合を背後にもった表現。

内言 : 言語規範に媒介された 言語音像(語音像の連鎖)⇔個別概念の相互連関 という連合を背後にもった認識・思考過程。

内語内言は〈表象形態〉の認識です。

なお、上のように規定した 内言(内言語・内的言語・思考言語)、 内語とソシュール派のいうそれらとを区別するために、ソシュール派のそれらは「内言」(「内言語」・「内的言語」・「思考言語」)、「内語」のようにカッコつきで表記します。

また、ソシュールは「内言」つまり表現を前提としない思考過程における内言および内言が行われる領域をも「言語langue」と呼んでいるので、これも必要に応じてカッコつきで「内言」・「内言語」・「内的言語」・「思考言語」のように表記します(これらはすべて内言と規定されます)。さらに、ソシュールは「内語の連鎖」(「分節」された「内言」)を「言連鎖」あるいは「連辞」と呼んでいますが、まぎらわしいので「連辞」に統一します(「連辞」も内言です)。この観点から見た「言語langue」は「連辞関係」と呼ばれます。ソシュールは「内語」あるいは「言語単位」の意味はこの「連辞関係」によって生まれると考え、その意味を「価値」と呼びます。構造言語学では「言(話し言葉)」や「書(書き言葉)」における語の連鎖をも「連辞」と呼び、「連辞関係」を「シンタグム」と呼んでいます。詳細は「ソシュールの「言語」(1)~(4)」「ソシュール用語の再規定(1)~(4)」「ソシュール「言語学」とは何か(1)~(8)」を参照。

 さらに、ソシュールは内言における 語音像⇔個別概念 という形態の連合も「シーニュ・記号」と呼んでいるので、このレベルでの「シニフィアン」・「シニフィエ」についてもきちんと再規定する必要があります。

【内言レベルにおける再規定】

・シニフィアン  → 語音像(個別概念と語規範に媒介されて形成される語音の表象)

・シニフィエ   → 個別概念(知覚や再現表象から形成され、語規範の媒介によって語音像と連合した個別概念)

・シーニュ・記号 → 内語

・言語      → 内言

ソシュールがともに「シーニュ・記号」と呼んでいる2種類の連合 語韻⇔語概念語規範)と 語音像⇔個別概念内語)とは形態が異なっていますのできちんと区別して扱う必要があります。

 また、実際に表現された言語レベルにおいても、語音個別概念 という形態の連合が「シーニュ・記号」と呼ばれることもありますので、このレベルでの「シニフィアン」・「シニフィエ」についてもきちんと再規定する必要があります。

【言語(形象)レベルにおける再規定】

・シニフィアン  → 語音個別概念語規範に媒介されて実際に表現された語の音声。文字言語では文字の形象

・シニフィエ   → 表現された語の意味。個別概念を介して間接的にと結びついている(この個別概念語規範の媒介によってと連合している)

・シーニュ・記号 → (表現されたもの)

・言語      → 言語(表現されたもの)

 語音言語音語音像言語音像語韻についての詳細は「言語音・言語音像・音韻についての覚書」を、内言内語については「ソシュール用語の再規定(4)――思考・内言」を参照して下さい。また、書き言葉や点字・手話についても言語規範が存在し、それらについても各レベルにおける考察が必要ですが、ここでは触れることができません。

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プロフィール

シカゴ・ブルース

シカゴ・ブルース (ID:okrchicagob)

75歳♂。国語と理科が好き。ことばの持つ意味と自然界で起きるできごとの不思議さについて子供のころからずっと関心を抱いていました。20代半ばに三浦つとむの書に出会って以来言語過程説の立場からことばについて考え続けています。長い間続けた自営(学習塾)の仕事を辞めた後は興味のあることに関して何でも好き勝手にあれこれ考える日々を過ごしています。千葉県西部在住。

2021年の2月下旬から海外通販(日系法人)を通じてイベルメクチンのジェネリック(イベルメクトール他)を購入し、定期的に服用しています。コロナワクチンは接種していません。

ツイッターは okrchicagob(メインアカウント)、または Chicagob Okr(サブアカウント)。

コメント等では略称の シカゴ を使うこともあります。

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意識と言語(こころとことば)

われわれは人間が『意識』をももっていることをみいだす。しかし『精神』は物質に『つかれて』いるという呪いをもともとおわされており、このばあいに物質は言語の形であらわれる。言語は意識とおなじようにふるい――言語は実践的な意識、他の人間にとっても存在し、したがってまた私自身にとってもはじめて存在する現実的な意識である。そして言語は意識とおなじように他の人間との交通の欲望、その必要からはじめて発生する。したがって意識ははじめからすでにひとつの社会的な産物であり、そして一般に人間が存在するかぎりそうであるほかはない。(マルクス・エンゲルス『ドイツ・イデオロギー』古在由重訳・岩波文庫)


ことばは、人間が心で思っていることをほかの人間に伝えるために使われています。ですから人間の心のありかたについて理解するならばことばのこともわかってきますし、またことばのありかたを理解するときにその場合の人間の心のこまかい動きもわかってきます。
このように、人間の心についての研究とことばについての研究とは密接な関係を持っていて、二つの研究はたがいに助け合いながらすすんでいくことになります。一方なしに他方だけが発展できるわけではありません。
…こうして考えていくと、これまでは神秘的にさえ思われたことばのありかたもまったく合理的だということがおわかりになるでしょう。(三浦つとむ『こころとことば』季節社他)


参考 『認識と言語の理論 第一部』 1章(1) 認識論と言語学との関係

子どもたちに向けた言葉

ふしぎだと思うこと
  これが科学の芽です
よく観察してたしかめ
そして考えること
  これが科学の茎です
そうして最後になぞがとける
  これが科学の花です
        朝永振一郎

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