WindowsXP のシステム・フォントを変更する(1)(PC版ページへ)

2006年11月16日00:15  パソコン>フォント・スキン

〔注記〕システムフォント変更の情報をお求めの方へ

 このブログでは関連記事を投稿日順にまとめて読めるようにしています。メイリオや meiryoKe および ClearType のことをよくご存じの方やシステムフォント変更の情報だけが欲しいという方は タグ【システムフォント】で必要最低限の情報を得ることができます。

 メイリオや meiryoKe (meiryoKeGothic, meiryoKeConsole) および ClearType の情報を含めてシステムフォントに関連する記事をすべて読みたいという方は タグ【メイリオ】をご利用下さい(システムフォントに関連する記事もすべて含まれています)。

 メイリオ5.00MeiryoKeパッチ5.00)については「メイリオ(1)――WindowsXP とメイリオ系フォント」を、メイリオ6.02MeiryoKeパッチ6.02), メイリオ6.12MeiryoKeパッチ6.12), メイリオ6.20MeiryoKeパッチ6.20)については「メイリオ(9)――Windows7版 version6.02, Meiryo UI」, 「メイリオ(10)――Windows8版 version6.12」, 「メイリオ(11)――Windows8.1版 version6.20」をそれぞれご覧下さい。

 なお、各バージョンのメイリオ および MeiryoKeパッチの入手方法については「ブログ内記事で取りあげたソフト・ファイルのDL情報」を参照して下さい

追記〕この記事のタイトルは「WindowsXP のシステム・フォントを変更する」となっていますが、Windows Vista や Windows 7, Windows 8 でも、同じようにレジストリの内容を変更・追加することによってシステム・フォントを変更することが可能です。なお、Windows Vista については 「Vistaのシステムフォントを変更する」や「Windows Vistaフォント変更」が、Windows 7 については「Windows7 Font NonFinal」の本文およびコメント欄がそれぞれ参考になるかもしれません(「Windows7 Font Finalかもしんない?」が書かれましたね――2010.01.11――上級者向けのかなり難しそうなエントリーです。自信のない方はレジストリの変更・追加にとどめておいたほうがいいかも)。

2014年3月11日 追記〕 遅まきながら私も Windows7 に移行しました。新しい記事「Windows7, 8 のシステム・フォントを変更する」には Windows7 ,8 のシステムフォントを変更する方法について簡単な手順から高度な手順まで取り上げています。なお、記事の内容は基本的に Vista以降 Win8.1 までの Windowsすべてに適用できます。

前々稿「メイリオ(2)――WindowsXP とメイリオ系フォント(補足)」(2006.11.13) のように「画面のプロパティ→デザイン→詳細設定」で画面表示用のフォントを変更しても MS のアプリやシステム・プログラム等では小さな文字が細めの不格好なフォントで表示されています。他社のアプリでも同様です。これはそれらの表示に Windows のシステムフォント(MS ゴシックや MS UI Gothic)が使われており、「画面のプロパティ→デザイン→詳細設定」ではこのシステム・フォントの変更ができないためです。

下は MS UI Gothic と MeiryoKe_UIGothic とを比較したものです。
――〔2014年8月30日 追記〕「Windows7, 8 のシステム・フォントを変更する」という記事に メイリオ(Ver.6.20)・MeiryoKe(Ver.6.20)・MS Gothic(Ver.5.01)の表示比較画像 を載せました。

MeiryoKe_UIGothic MS UI Gothic

〔注記〕 Windows XP・液晶環境でメイリオやメイリオ系フォント(MeiryoKe_Gothic, MeiryoKe_UIGothic …)などの TrueTypeフォントをきれいに表示するには「ClearTypeを有効にする」必要があります。これを設定するには次のようにします―― ClearType やメイリオ系フォントについては「メイリオ(1)――WindowsXP とメイリオ系フォント(1)」を参照。

(1) デスクトップ上で右クリックし、[プロパティ] を選択する。

(2)「画面のプロパティ」で「デザイン」タブを選択し、[効果(E)]をクリックする。

(3)「効果」の二番目の項目 [次の方法でスクリーンフォントの縁を滑らかにする(S)] にチェックを入れ、プルダウンメニューから [ClearType] を選択する。

また、使用している液晶ディスプレイ個々の特性に合わせた最適な ClearType 表示に調整するためのユーティリティ「クリアタイプ・チューナー」がマイクロソフトから提供されています。これについては「ClearType Tuner(1)(2)」をご覧下さい。

MS ゴシックや MS UI Gothic で表示される部分を MeiryoKe_Gothic および MeiryoKe_UIGothic にそれぞれ変えることができれば、くっきりした文字で今よりももっと快適な環境になるので、私自身もそうしたいと思っていました。しかし、そのためにはレジストリを書き換えるという荒技が必要です。レジストリは自分でも変更したり一部削除したりしたことは何度かあるのですが、システム・フォントを変えるために、どこをどういじればいいのかが分かりませんでした(下手にいじると大変なことになりますし)。

で、"MeiryoKe_UIGothic" で検索して見つけたのが『まいう~の鮹語録』というブログの「Windows Font Final」(2006年11月04日) というエントリーでした。ここにはレジストリを書き換えてシステム・フォントを MS ゴシック(MS UI Gothic)から メイリオ(MeiryoKe_Gothic, MeiryoKe_UIGothic)に変更する方法が詳しく書いてありました。それを見ながら慎重にレジストリ情報の書き換え・追加をして、恐る恐る再起動したところ、ちゃんと変更できていました。これでやっとあの貧相な MS UI Gothic とおさらばできました(ビットマップ部分を除去すれば、実際はそれなりに読めるフォントのようですが…)。

上記記事にも注意書きがありますが、レジストリの書き換えをする前に、万が一に備えてレジストリのエクスポートとシステムの復元ポイントの設定はしておきました。WindowsXP はかなりこまめに自動的に復元ポイントを作成してくれています。それでも、何か新しいものをインストールしたりする前には私は必ず復元ポイントを作成しておくことを心がけています(復元ポイントについては「Microsoft Windows XP システム復元機能」に詳細が載っています)。

ところで、上記「Windows Font Final」の記事について。変更前のデータと追加部分のことを自分の覚えのために補足しておきます。「レジストリを変更」のところです。

〔注記〕 レジストリの書き換えには regedit.exe (Registry Editor=c:\Windows\regedit.exe) を使います。直接起動して実行するか、あるいは「ファイル名を指定して実行」で "regedit" と入力します。

(メモ1) 

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\FontLink\SystemLink]

"Tahoma"="meiryoKeGothic.ttc,MeiryoKe_UIGothic"
 ←"MSGOTHIC.TTC,MS UI Gothic" から "meiryoKeGothic.ttc,MeiryoKe_UIGothic"変更
"Microsoft Sans Serif"、"Lucida Sans Unicode" も同様に変更する。

(メモ2)

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\FontSubstitutes]

"MS Shell Dlg"="MeiryoKe_UIGothic,128"
 ←"MS UI Gothic" から "MeiryoKe_UIGothic,128"変更
"MS UI Gothic,128"="MeiryoKe_UIGothic,128" ←この値を追加
"MS ゴシック,128"="MeiryoKe_Gothic,128" ←追加
"MS Pゴシック,128"="MeiryoKe_PGothic,128" ←追加
"MS Gothic,128"="MeiryoKe_Gothic,128" ←追加
"MS PGothic,128"="MeiryoKe_PGothic,128" ←追加

(メモ3)

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\GRE_Initialize]

"GUIFont.Facename"="Tahoma" ←"MS UI Gothic" から "Tahoma"変更

(メモ4)

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\FontAssoc\Associated DefaultFonts]

"AssocSystemFont"="meiryo.ttc"
 ←"MSGOTHIC.TTC" から "meiryo.ttc"変更
"FontPackage"="メイリオ" ←"MS Gothic" から "メイリオ"変更

末尾になりましたが、まいう~ [mai-u]さん、ありがとうございました。

MeiryoKeパッチについて

メイリオ5.00 から meiryoKeGothic.ttc, meiryoKeGothicB.ttc を生成するパッチ(meiryoKe 5.00rev1)は「meiryoKeGothic / fontforge」で手に入ります*

* 「meiryoKeGothic / fontforge」は閉鎖されたようです。メイリオや MeiryoKeパッチの入手については「ブログ内記事で取りあげたソフト・ファイルのDL情報」をご覧下さい。

2006.11.17 追記

「MS ゴシック, MS UI Gothic を MeiryoKe_Gothic, MeiryoKe_UIGothic に変える」という方針を貫徹するために最後の部分もメイリオではなく、MeiryoKe_Gothic を指定することにしました。

(メモ4・修正) 

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\FontAssoc\Associated DefaultFonts]

"AssocSystemFont"="meiryoKeGothic.ttc"
"FontPackage"="MeiryoKe_Gothic"

2007.02.04 追記

最後の部分ですが、どうやらコンソール系のフォントみたいなので、MeiryoKe_Console を指定することにしました。MeiryoKe_Console については「メイリオ(5)――メイリオ系フォント MeiryoKe_Console」(2007/01/16)をご覧下さい。なお、コマンドプロンプトで ttf を使うには他のレジストリ・エントリで値の追加をする必要があります。これについては「コマンドプロンプトで使用するフォント」をご覧下さい。

(メモ4・再修正) 

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\FontAssoc\Associated DefaultFonts]

"AssocSystemFont"="meiryoKeConsole.ttf"
"FontPackage"="MeiryoKe_Console"

追記

ただし、Windows 7版(ver6.02)のメイリオから生成した MeiryoKe_Gothic 6.02 を使っている場合は、フォントファイルの名前を下のように meiryoKe_602r1.ttc にする必要があります(Windows 8版(ver6.12)のメイリオから生成した MeiryoKe_Gothic 6.12 を使っている場合は meiryoKe_612r2.ttc にする)。

(メモ4・再修正6.02)

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\FontAssoc\Associated DefaultFonts]

"AssocSystemFont"="meiryoKe_602r1.ttc
"FontPackage"="MeiryoKe_Console"

2007.02.27 追記.regファイルを使ってレジストリの値をまとめて変更・追加する

メイリオフォント簡単インストールメモ」(snailさん)からトラックバックを頂きました。複数のパソコンに同じ内容のレジストリを変更・追加するのに、一台ずつ手動で作業するのは面倒なので「変更・追加内容を記述した regファイル(meiryo.reg)を作成してこれをダブルクリックする」だけで済ませようというものです。それに加えて、レジストリを保存しておく方法復元ポイントを作成する手順などもきちんと分かりやすく書かれていますのでとても参考になる記事だと思います。

.regファイルを作成してこれをダブルクリックするだけでレジストリを修正・変更したり、追加・削除したりする方法は、レジストリをまとめて変更したり追加したりするのにとても便利で、ある程度レジストリのことが分かっている方はよくご存じの方法なのでしょう。ただし、レジストリをあまりいじったことのない方が何も確かめずにこのパッチを実行してしまうのは危険な気がします。つまり、元の値が何であったか分からないままにお仕着せのパッチを利用した場合、元に戻せなくなるからです。もっとも、snailさんの記事には上述のようにレジストリのバックアップをする手順もきちんと書いてありますし、私の記事へのリンクも明示していますので元に戻せなくなるといった事態にはならないだろうと思います。

とはいえ、変更・追加したレジストリ値を元の状態に復元することができるパッチ(.regファイル)があれば便利でもあるし、いつでも元に戻せるという安心感もありますので、変更した値を元に戻し、追加したレジストリ値を削除するパッチを作りました。私自身のために作ったものですが、せっかくですのでアップロードしておきます。下↓の unregmeiryo.reg をダウンロードして保存し、そのファイル名をダブルクリックすれば、まいう~さんの記事を参考にして変更されたレジストリや snailさん作成の meiryo.reg、あるいは meiryo_602.regmeiryo_612.reg で変更・追加されたレジストリ値をすべて元の状態に復元できます(レジストリエディタ Regedit.exe の「ファイル(F)」→ [インポート] で unregmeiryo.reg を読み込んでも同じことができます)。

● unregmeiryo.reg
● meiryo.reg (snailさん作・meiryoKeGothic5.00用)
● meiryo_602.reg (meiryoKeGothic6.02用)
● meiryo_612.reg (meiryoKeGothic6.12用)
  IE:左クリック→「保存」、Firefox:右クリックメニュー→「名前を付けてリンク先を保存」

〔注記〕 .regファイルはテキストファイルです。メモ帳などのエディタに読み込んで内容を確認することができます。

2007.03.05 追記

WindowsXP のシステム・フォントを変更する(4)――番外(2007/02/26)のコメント欄で takayukiさんが提供してくれた情報(2007/03/04)です。上記のような変更によっても依然としてビットマップで表示されていた部分の多く(タスクバー等)が [FontSubstitutes] に下記の値を追加することによって解消されるようです。私もさっそくやってみましたがその効果は大きいと思います。これによって [SystemLink] の "Microsoft Sans Serif"="meiryoKeGothic.ttc,MeiryoKe_UIGothic"(「メモ1」参照) という変更は必要なくなると思いますが、特に元に戻さなくても弊害はないと思います。なお、"Microsoft Sans Serif,0" や "MeiryoKe_UIGothic,128" などの "0", "128" の意味については、この記事の 2007/02/19 以降のコメントにそれに関する言及があります。

(メモ2・追加)

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\FontSubstitutes]

"Microsoft Sans Serif,0"="MeiryoKe_UIGothic,128" ←この値を追加

注記〕当然のことですが、上の〔2007.02.27 追記〕で触れた snailさん作成の meiryo.reg では上記の部分は設定されません

注記についての追記〕上記部分についての追加を含めてまとめて設定するためのパッチを作りました。下↓の meiryo2.reg(MeiryoKe_Gothic 5.00 を使用している場合)または meiryo2_602.reg(MeiryoKe_Gothic 6.02 を使用している場合)、あるいは meiryo2_612.reg(MeiryoKe_Gothic 6.12 を使用している場合)をダウンロードして保存し、そのファイル名をダブルクリックすれば、(メモ1),(メモ2),(メモ2・追加),(メモ3),(メモ4・再修正) で示したレジストリの変更・追加をまとめて行うことができます。unregmeiryo2.regmeiryo2.regmeiryo2_602.regmeiryo2_612.reg で変更・追加されたレジストリ値をすべて元の状態に復元するためのパッチです。

● meiryo2.reg (meiryoKeGothic5.00用)
● meiryo2_602.reg (meiryoKeGothic6.02用)
● meiryo2_612.reg (meiryoKeGothic6.12用)
● unregmeiryo2.reg

2008.01.20 追記

また、タスクバー等、画面のプロパティで変更できない部分のフォントの種類・サイズの変更については「Styler 1.401(1)――パッチ当て不要のスキンチェンジャー」でご紹介している Styler.exe を使うか、同記事の〔2008.01.14 追記〕でご紹介している SFC.exe を利用するという方法もあります。

2007.12.27 追記

なお、「WindowsXP のシステム・フォントを変更する(5)――最終」および「WindowsXP のシステム・フォントを変更する(6)――最終(改)」によって私は msgothic.ttc を msgothic.ttc に偽装した meiryoKeGothic.ttc で置き換えていますので、現在の私のレジストリは上記のものと多少異っています。これについては「WindowsXP のシステム・フォントを変更する(6)」の〔2008.01.09 追記〕にまとめてあります。

追記

↓はコマンドプロンプト(コンソール)で使用するフォントの設定です。詳しくは「コマンドプロンプトで使用するフォント」をご覧下さい。

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT \CurrentVersion\Console\TrueTypeFont]

"932."="MeiryoKe_Console" ←この値を追加

↓は起動/終了時のログオン画面/ログオフ画面でクリアタイプを有効にするための設定です。

[HKEY_USERS\.DEFAULT\Control Panel\Desktop]

"FontSmoothing"="2"   ←"1" から "2" に変更

"FontSmoothingType"="2" ←同上

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